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Vmaxオーナーズマニュアル抜粋+α #1

2007年までは新車で販売されていたVmax1200、当たり前ですが、オーナーズマニュアルが付属していました。現在ではあまり目にすることも無く、中古車に付属してくることもほとんど無いので、記録として必要な部分の抜粋と加筆しておきたいと思います。輸出仕様と国内仕様がありましたが、基本的に日本で台数割合が一番多いカナダ仕様をベースに記述していきます。また、記述の順番は、オーナーズマニュアルの目次の順番で重要と思われる部分を抜粋していきます。

1:安全運転のために

①安全運転:
●走行前点検ー走行前にチェック、各部の機能、異音、エンジンオイル量。クーラント量、フルード量。
●他車への視認性ー明るい色の方が視認性が良く、特に夜は白色が視認しやすい。他車の死角に入らない。
●速度超過ー制限速度厳守(特に路面状況に合わせ要調整)、コーナーの場合状況に合わせたブレーキ(アンダーコーナーリングにならない)、ウインカーの使用(他車に進行方向を認識させる)
②防護装備:
●認可を得たヘルメットの着用(できればフルフェイルもしくはジェットタイプ推奨)、シールドもしくはゴーグルの使用(視野確保)
※最近、どの排気量でも半キャップや内装の少ないヘルメットを使用されているのを見ますが、頭部保護には役に立たないので、要注意です。
●バイク用ウェア等、各種プロテクター装着推奨
※最近、胸部プロテクターが推奨されています。逆にグラブ無しで素手の方もよく見ます。転倒時危険です。
③改造:
●必要な純正部品を外したり、車検に通らないパーツを使用しない。車検に合格していることは、公道走行の最低限のレギュレーションです。
④荷物とアクセサリー:
●オートバイにアクセサリーを装備したり、荷物を積載した場合は、操縦性に影響が出る場合があるので要注意です。
☆最大負荷:216kg(ライダー、同乗者、アクセサリー、荷物の合計重量)
●荷物とアクセサリーについては、重量の軽減や重量配分の均等が重要、固定方法要注意。
●ハンドル、フロントフォーク、フロントフェンダーに大型アクセサリーや重い荷物は装備不可(操縦性に影響有)
●アクセサリー(後付けパーツについて)、オートバイに基本性能(地上高、各部性能、操作、灯火類)を損なう部品の取り付け不可。電装系の部品を後付けする場合は、電気系統の容量要注意。
⑤ガソリンと排ガス
●燃料補給時はエンジン停止、及びエンジンやマフラーに要注意。補給終了時は、ガソリンのノズルでガソリンタンクを叩かない(火花が出た場合、爆発の可能性あり)
●換気の悪い場所でのエンジン始動禁止。

重要なラベル位置
国内仕様は日本語ラベルです。

基本的には、乗車前に取り扱い説明書とラベルを読めということ、認可されたヘルメットを被り、バイク用ウェア着用ということ、バッテリーの取り扱い方法です。液式バッテリの場合で、バッテリー液が漏れた場合、金属部や塗装部が腐食します。漏れた場合は、直ぐに真水で洗い流してください。

上に2枚は、タイヤの標準空気圧です。冷間時で荷重が90kg以下と90kg~216kgまでに分かれています。
下2枚は、バッテリー上部の配線の通し方です。

※タイヤの空気圧は基本的に冷間時測定ですが、年式や仕向け地によって若干の違いがあります。(上記は最終型の場合です。)

1985年初期型
国内仕様

ちなみに国内仕様設定時は、高速2人乗り解除以前なので、1人乗りのみ記述です。

基本的に純正ホイールで、純正タイヤ装着(ダンロップ製推奨※1)の場合は、いつも冷間時空気圧調整で、フロント(2.4kg/cm2)、リア(2.8kg/cm2)ぐらいにしています。コンプレッサー稼働時の圧縮空気の場合は、厳密には、供給空気の温度が少し高いので、時間を置くと内圧も少し下がります。一般道だとタイヤの空気圧とタイヤの温度は、それほど上がりませんが、高速道路に乗る前は、要チェックです。最近は、空気圧センサーも安く売られているので、装着すると良いと思います。タイヤの内部の圧力と空気温度が表示されます。店に窒素が無いので、比較テストはしていませんが、窒素充填の理由は、タイヤ温度上昇時の内圧変化が小さいといわれています。ただ、充填時にタイヤ内部を真空引きしないとタイヤ1本分は、通常の空気ですので、内圧は、上昇すると思います。一般的に通常の空気の成分で80%は窒素と言われているので、個人的には、走行前に普通に空気圧チェックする方が簡単かと思います。また、メーカー指定の冷間時の空気圧は、温間時に内圧が上昇することを前提にしていると思いますので、真剣に窒素を真空引きで入れる場合は、内圧の設定をどうしているのか興味があります。一般的にサーキット走行の場合で窒素を使わない場合は、内圧が上がった際に狙った空気圧にするために、走行前(冷間時)はメーカー標準指定値(公道用)より下げる場合も多いようです。(路面の舗装(摩擦)が違い、内圧が上がりやすい)

バイクの場合は、タイヤの形状や内圧によって接地面積や変形具合が変わりますので、タイヤの内圧は、要注意事項です。

オーナーズマニュアルの目次に沿って書くつもりですので、次項に続きます。

※図表や、各数値の出展は、ヤマハ発動機のマニュアルです。文章については、個人で抜粋加筆しています。

※1:純正指定タイヤについて、逆車は、スピードレンジV指定、国内仕様は、H指定ですが、純正タイヤで入手可能なものは、B社、D社とHレンジは、廃番で、Vレンジになります。また、D社の場合は、ブラックレターとホワイトレターの両種と販売しているようですが、B社の場合は、ホワイトレターが廃番になったようです。両社ともスポット生産のようですのですので、メーカー取り寄せでもタイヤ生産時期は若干タイムラグがあるようです。個人的にD社を推奨している理由ですが、両社製を使ってみて、タイヤパターンとタイヤ形状の違いで、摩耗してきた際のハンドルブレの出にくさからD社をお勧めしています。タイヤ形状の違いで操縦性は、D社の方が軽快です。ただ、D社の方コンパウンドが少し柔らかいようで、グリップが良い代わりに、B社製より減りが若干早いです。(2024年6月現在)

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