マガジンのカバー画像

奈良名所図会

56
奈良の名所を美しい写真と文章で紹介・・・なんて、信じてはいけない・・・^^;
運営しているクリエイター

2014年6月の記事一覧

本殿前で見かけた少女 〜 天河大辨財天 〜

本殿前で見かけた少女 〜 天河大辨財天 〜

「しかるべき時・しかるべき状態でないとお詣りできない」と言われているこちらの神社。芸能の神として有名です。

本殿の前に来ると薄暗い中、1人佇む少女。何かスマホをいじってます。しかし二度見するとあれっいない?!いややっぱりいる!見直すたびにいたりいなかったり、少々存在が不安定なようです。

他人を撮るのは気がひけますが、もしかしてもしかするので撮ってみました。案の定写ってません。舞台手前の椅子に座

もっとみる
はじめての・・・ 〜 長弓寺 〜

はじめての・・・ 〜 長弓寺 〜

昔々、小野真弓長弓(おののまゆみたけゆみ)という人が、聖武天皇の狩のお供をしてました。お供をするのはいつものことでしたが、今回ははじめて息子を同行させました。

その息子、不思議な鳥を見かけて思わず弓を引いたところ、間違って父を射抜いてしまいました。一家の大黒柱を失って困窮する小野家。仕方なしに消費者金融をはじめました。娘を看板娘として。

父親の名前の一部を引き継いだその娘の名前は・・・

妖怪、味噌なめ ~ 矢田寺 ~

妖怪、味噌なめ ~ 矢田寺 ~

奈良県大和郡山市、矢田寺(矢田山・金剛山寺)は別名あじさい寺とも呼ばれるほど、あじさいの名所です。

さてそんな矢田寺の一角におられるのが「味噌なめ地蔵」。当然味噌を舐めます。昔々、味噌が大好きな男がいて、他人の家に忍び込んでは味噌をなめていましたが、ある日つかまり処刑されてしまいました。するとその後「妖怪味噌なめ」となり、夜な夜な味噌をなめにきたそうです。成仏してもらうために、作ったのがこの地蔵

もっとみる
時をかける人々 ~ 平城宮跡東院庭園 ~

時をかける人々 ~ 平城宮跡東院庭園 ~

近鉄西大寺駅と新大宮駅の間に横たわる広大な空き地。そこに建てられた復原建物。それが平城宮跡です。なんと見事な平城京で有名ですね。

その平城宮跡の東の端にあるのが、東院庭園。実際に庭園の遺跡が発掘された場所に庭園を復原したものです。奈良時代後期の庭園の姿を出来るだけ忠実に再現したものだと言われています。

さてそんな東院庭園。普段は説明のボランティアのおじさんぐらいしかいませんが、時折奈良時代の人

もっとみる
6月6日 〜 秋篠寺 〜

6月6日 〜 秋篠寺 〜

秋篠寺のある辺りは奈良市秋篠町という地名になる。秋篠宮様の宮号の由来でもある。

実のところ、この秋篠という地域。奈良の観光の中心地からはだいぶ離れており、競輪場ぐらいしかない場所である。

そんな感じで普段は人が少ない秋篠寺だが、年に一度多くの人が訪れる日がある。それが今日、6月6日である。秘仏、大元帥明王像が一般公開される日である。

大元帥明王像。写真を撮るわけにはいかないので文章で紹介して

もっとみる
幻の大仏さん 〜 西大寺 〜

幻の大仏さん 〜 西大寺 〜

東大寺の大仏さん。一時期大仏殿というのがなく野ざらしだった時代があり、その頃は夜な夜な立ち上がり、歩き回っていたそうです。

ある時、夜中に出歩いて某所で酒盛りしていると、1人の酔っ払いに見つかってしまいました。

「あれっ、こんなところに大仏さんが?」

しかしそこは酔っ払い。その場でそのまま寝てしまったそうです。動かないフリをしてた大仏さん。酔っ払いが寝たのを見て、慌てて東大寺に戻ります。しか

もっとみる