見出し画像

バスケットはじめました

冷やし中華。
ではなく・・・
念願のバスケット作り、はじめました。

習い事は「道」。新しい旅が始まります。

day1。

レッスン室にて着席。

隣席では午前から2コマ連続レッスン中の先輩生徒さんが
オーバルの手提げかごを熱心に制作されていました。
3つめのバスケットだそうです。
その方の足元に置かれたのは、なんとサンドペール! 
円錐を逆さにした風の筒型のバスケットSand Pail
レッスン開始前、先生からご説明で
「使い勝手の良さではサンドペールがおすすめ。作ってみますか?」と伺っていたもの。黒のレザーハンドルがとても素敵でした。

なんたって。
一生もののナンタケットバスケットです。
まずファーストバスケットを何にするか。
これはとても悩みました。
ビギナーは蓋なしのオープンタイプをまず作るそうなので
低身長ゆえ6インチを作ることにしました。

はやる気持ちを抑えきれず
先輩生徒さんにインタビュー開始。

スティックを刺すのは意外と力仕事だということ。
底を型に固定しているビスは出来上がり時に取る。
今作っているのはオーバルのオープンタイプ、
素材メープル。白っぽいバスケットになるそう。

いよいよ私のレッスンが始まりました。
ケーンを先生作のサンプルと同じ長さに切ります。
本日のノルマはまず60−70本、
さあカット開始です。
全集中でカットに勤しみ
これは陶芸に似てる感じ。
精神集中、これは自分と向き合う時間かも。

カットがひと通り終わると次はキッチンペーパーで汚れとり。
湿らせたペーパーで表面を拭き取ります。
一本一本、初めましての挨拶をしている気分です。
曲がっているもの、欠けているもの、黒い斑点が目立つもの、
この工程で要不要を選別します。
それにしても個性豊かに色々な表情を見せるケーンたち。
カットした時には気づかなかった
それぞれの個性を見極める大事なプロセスでした。

そ、し、て。
いよいよハサミです。
端から6センチのところから斜めにハサミを入れます。
絶妙なラインで斜めにスッと切り込んでいきます。
、、、。
ん??
これ難しい。
本当に難しい。
「カットは難しいので、初めての方は慣れるまで
 10本ほど練習してから実際のものを切ります」と先生。
これ聞いてほっとしました。
練習してから本番ね、
どおりで難しいわけですわね。
まずは利き手にハサミ。
次は左の手でケーンを持ち方、お作法を覚えます。

練習でカットした子たちに先生からOKが出たので
いざ本番の60本をカット開始です。
スキーなら両足荷重のショートターン。
楽器ならロングトーン。
基礎は何事にも通じるのでおろそかにはできません。
ハサミを入れる角度がやっぱり難しいので、帰りに自主練をしたいと申し出て先生から廃棄ケーンをもらって家で練習することにしました。ひたすらカット練習します。

いよいよケーンが60本揃ったので、次は底の固定です。
型にボトムプレートをビスで止めて(タイトル画像)
逆さまにした状態で編み進めていきます。
プレート側面の隙間の奥行は10mm。
先の尖ったケーンをしっかり差し込みます。
一球入魂ならぬ一本入魂!
均等に。そして綺麗に放射状に刺していきます。

今日はここまでです。

ナンタケットバスケットとの出会いは
20年ほど前に開催されていたお花の展覧会。
アレンジメントの横に
とっても素敵なバスケットが飾られていました。
なんてチャーミングな
なんと緻密な
手のぬくもりが形になった芸術品ですこと。
とても印象的でした。
「ナンタケットバスケット」というその名も初めてで
自ら編むことができるそうで。
竹橋の工芸館で見た国宝級バスケットを
ガラスに張り付いてみたあの日の記憶が同時によみがえりました。
ワシントンDCのスミソニアンでかご工芸展を見た記憶も蘇りました。
精緻で緻密な芸術品を人の手で作れるなんて。
それを自分で編める日がくるなんて。
頭の中を感激の言葉がぐ〜るぐる。
人生のいつかのタイミングで編みたいと
常々思っていましたが
それが今日でした。生きてるといいことありすぎます。

バスケットはじめました。
とうとう始まりました。

お詳しい方にはご助言をいただけたら幸いです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?