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アホらしく思える日が来る

友達が彼氏と別れた。
その友達は4人の仲良しグループのうちの1人だ。4人で集まる度に、「そこには幸せはない」「そんな奴やめとけ」と言い続けていた。ノリになるぐらい言っていた。「それで別れて悲しんでもさすがに私らは笑うまであるで」とまで言っていた。それぐらい、私たちには本当にいいところが分からない男だった。でも友達は別れて落ち込んで体調まで崩しているそうだ。これがなんで分からんけどおもしろすぎて、昨日の集まりで腹ちぎれるぐらい笑った。伝わるか分からないが、これは決して意地悪な笑いではなくて、分かりきった結果に向かって一直線に全力疾走してたのに、なぜか本人が結果に一番びっくりしてるという、その面白さなのだ。1人で大暴れしてるやん。私ら何に巻き込まれてるねんこれ。まあでもここで書いてもこのめちゃくちゃな面白さは伝わりきらないだろうな。

それでもこの話を書くことで一番残したかったのは、私も少し前まで同じことをしていたんだって気づきましたよということ。周りから散々やめとけって言われてた男に何年も執着して、切られて、「え?!分かってはいたけど悲しすぎる!!!」と大騒ぎしていた。寝込んだしご飯食べられなくなったりした。しかもそれを飽きもせず何度も繰り返した。それが一歩引いて見たらこんなに笑うべき出来事なのかと、なんというか、すごく気がついたのです。心身削って大暴れしてますやん私も。全然悲しむことちゃうのになぜかめっちゃ悲しんでたやん。分かってたところに自分で突っ込んでいったやん、分かってるって言ってたやん!なんか一気にアホらしくなって、感傷に浸る私をこれからは笑えるようになった。ヤッタネ。

友達にも早くあの恋愛をアホらしく思える日が来るように、今は笑いながら優しくしてあげる。

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