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6月1日、結婚式記念日。

いまからちょうど一年前、結婚式を挙げた。

「せっかくいろんな人に来てもらうからには、自分たちなりに精一杯おもてなししたいね」

そんなことを夫と話し合って、目標を『ゲストの笑顔』、テーマを『映画(共通の趣味)』にした結婚式。ちょっとした工夫を積み重ねて、良い式をつくり上げることができたと思う(自分で言うのもなんだけど)。

単なる自己満足にほかならないが、この最高に楽しかった記憶を振り返りながら、準備したこと工夫したことをここに記録していく。

挙式は「人前式」に

これから先の長い期間を共に過ごすからには、「神様に誓う」のではなく、「自分たちの間で約束しよう」。そして、約束は私たちにとって身近な人たち(家族や友人、仕事仲間まど)の前でしよう。証人になってもらおう。ということで、「人前式」を選択した。

一般的な「教会式」は神父さま、「神前式」は神職さまが決められた誓いの言葉を述べるが、「人前式」は自分たちで言葉をつくって述べる。

私たちは以下の約束をした。

一. お互いの家族 友達を大切にします
一. 日々「ありがとう」と「ごめんなさい」は素直に伝え合います
一. 常に 尊重し尊敬し信頼し合います
一. 結婚記念日はお互いの好きな映画をプレゼントし合います

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この約束を記載した結婚証明書も自分たちで用意。証明として、ゲストにシールを貼ってサインをしてもらった(6月だったので、アジサイをモチーフに)。

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● 結婚証明書ざっくりレシピ
・約束の言葉を考える
・Illustratorでデザイン作成
・無地の賞状用コピー用紙(約500円)に印刷
・『minne』でアジサイシール(約1,000円)を購入
・『楽天』で結婚証明書ホルダー(2,700円)を購入

また、「人前式」は比較的自由度が高いので、和装だけど父とバージンロードを歩き、誓いのキスはしなかった(「教会式」じゃないし、気恥ずかしいので)。

(指輪交換のとき、全然夫の指にはめることができなくて、思わず吹き出して笑ってしまったのはいい思い出)

披露宴とペーパーアイテムは『映画』をテーマに

夫婦の共通の趣味は『映画』。私たちらしさを再現するために、披露宴やペーパーアイテムには『映画』要素を取り入れていった。

① 映画館風 披露宴会場

この式場を選んだひとつの理由が、披露宴会場の雰囲気。窓のない少し薄暗い雰囲気と大きなカーテンが映画館のようで、夫がこの披露宴会場に一目惚れした。

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② 会場の至る場所に映画モチーフアイテムを設置

披露宴会場の入り口近くに飾った写真たち。『IKEA』で購入したカチンコ風のフレームと、フイルム風のフレームを使用。カワイイ。

待ち時間につまんでもらえればと思ったお菓子は『スターウォーズ』のダース・ベイダーの顔ケースに。

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また、披露宴会場の待機場所にバーカウンターがあり、その横にテレビモニターがあったため、披露宴が開演するまでの暇つぶしにという想いから、ふたりのお気に入り作品である『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』を流した。

③ アカデミー賞 ウエディングケーキ

「日々アカデミー賞が取れるような家庭を築いていきたい」という想いを込めて、ウエディングケーキはアカデミー賞のオスカー像を乗せた。

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ケーキは2種類のカップケーキに。ケーキのイメージをデザインにおこして、プランナーさんにイメージを共有した。実際に渡したデザインがこれ↓。

ケーキデザイン

オスカー像は通販でレプリカ(3,200円程度)を購入。要望通り(むしろそれ以上)の再現度で本当に嬉しかった……。

④ チケット風 招待状

式場のペーパーアイテムフェアで見つけたチケット風デザインの招待状。一目ぼれした。

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⑤ 映画『FIGHT CLUB』ポスター風 ウエルカムボード

好きな映画のひとつである『FIGHT CLUB』風のポスターを手づくりした。

『FIGHT CLUB』ポスター風 ウエルカムボードざっくりレシピ
・前撮りした写真をPhotoshopでモノクロ加工 → 白い部分を透過
・Illustratorで透過した画像とコンクリート壁系のテクスチャを合成 → 文字を配置
・印刷会社に「発泡パネル(7mm厚) A4 直接印刷 片面カラー アルミフレーム加工あり」で発注(2,000円程度)

また、ウエルカムスペースがボードだけだと少し味気ないと考え、カチンコ(『楽天』で1,000円程度)を用意した。

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⑥ 映画パンフレット風 プロフィールブック

プロフィール、席次表、料理のコース内容など計8ページのプロフィールブックを手づくりした。

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好きな映画をモチーフにそれぞれのページをデザインしていった。

表紙は『アバウト・タイム』の海外版DVDパッケージをモチーフに(前撮りの構図が少し似ていたので…)。

2-3修正版

挨拶ページは『ラ・ラ・ランド』のポスター、プロフィールページは『プラダを着た悪魔』のポスターをモチーフに。三脚が壊れたので、家のベランダで一人ひとり撮影して、Photoshopで写真を合成したやつ…。

4-5修正

席次表は『ジュラシックパーク』をモチーフに(イメージカラーを合わせた)。

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それぞれの好きな映画をオススメしたページは『スター・ウォーズ』をモチーフに(ページの一部のみ掲載)。

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最後のページ、料理のコースメニューは『チャーリーとチョコレート工場』に登場するウォンカチョコレートのパッケージをモチーフにした(ページの一部のみ掲載)。

● プロフィールブックざっくりレシピ
・印刷会社の『プリントパック』からプロフィールブックの「デザイン用テンプレート(illustrator)」をDL
・デザインに必要な写真素材を集めて、Photoshopで切り抜き作業
・「デザイン用テンプレート(illustrator)」に合わせて、とにかくモチーフに合わせてデザインをつくり込んでいく
・印刷会社に「A5 両面4色 マットコート110 中綴じ製本 左綴じ」で80部発注(6,000円程度)

欠席の人が出て席次が変わる可能性があることから、式にギリギリ間に合うスケジュールで発注したけど、発注後に欠席者が出たり、発注してから誤字に気づいたり。夫に手伝ってもらいながら、式のギリギリまでシールで修正作業をした(しかし、結局当日まで気づかなかった誤字が複数……これは唯一の後悔ポイント😢)。もし自分たちでつくろうと思っている方は、発注する前の誤字確認を自分たち含めて4人くらいにしてもらった方が良いかもしれない……。

⑦ フィルム風 席札

アメコミ作品をモチーフに、フィルム風デザインの席札を手づくりした。

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● 映画フィルム風 席札作成に購入したもの
・『メルカリ』でパトローネ100個(1,000円)
・文房具屋で黒のケント紙(詳細は忘れたけど、かなり固めの紙)
・家電屋で耐水性の高い白シールコピー用紙(エーワン ラベルシール 水に強いタイプ 1,000円程度)と、ゴールドのシールコピー用紙(エーワン ラベルシール ツヤ消しゴールド 1,300円程度)
・Amazonで角穴10個を開けられるパンチ(600円程度)
● 映画フィルム風 席札ざっくりレシピ
・Illustratorでパトローネに貼る用のステッカーを8種類デザイン → 白のシールコピー用紙に印刷 → カッターでひたすらカット
・ネームシールを作成 → ゴールドのシールコピー用紙に印刷 → カッターでひたすらカット
・黒のケント紙をパトローネのフィルム出口にしっかり入るサイズにひたすらカット → 紙の上下にパンチでひたすら穴を開けていく
・それらのパーツを合体

このパーツたちを組み合わせて……

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こうなる。

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これを夫と分担して参加人数分作成(もしかしたら結婚して初めての共同作業だったかも)。丈夫なケント紙を選んだから、パンチで穴を開ける作業がかなり大変だった……とっても楽しい作業でもあった。

⑧ 映画エンドロール風 エンディングムービー

これはそこまで特別なアイデアではないかもしれないけど、映画エンドロール風のシンプルなエンディングムービーをつくった。

ネットで「Adobe Premiere エンドロールのつくり方」と検索すると、分かりやすい解説サイトが掲載されているので、気になる人は参考にしてみてほしい。

⑨ プチギフトに「ポップコーン」

「映画といえば、ポップコーンでしょ!」という安直な考えから、お見送りの際に配るプチギフトはポップコーンに。

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こんな感じでいろいろ手づくりしたのはいい思い出。4月中旬くらいから粛々と準備を始めていって、結婚式の2日前くらいまで作業したな……。大変だったけど、文化祭の前みたいでかなり楽しかった。

引き出物は宅配に

ゲストの荷物を極力増やしたくないと考えて、引き出物は宅配に(式の翌日着にした)。引き出物の種類が豊富で、組み合わせの自由度も高かった『ピアリー』を活用。

ゲスト一人ひとりに合わせて引き出物を選べたのが、とっても良かった。
カタログギフトだと忙しい人は期限までに送らない場合があると考えて、人によってカタログギフトではない引き出物を送ったり、お菓子は甘いものだけでなく、お酒を飲む人とかはつまみ系(ナッツ)にしたり……ピアリーが用意したExcelシートに書き込んで注文するだけなので簡単。また、ちゃんと届いたかをメールで報告してくれるのもありがたい。

セットリストはとことん好きな曲に

完全に私の好みで好きなアーティストの楽曲でセットリストを組んでいきました……(一応、夫も好きだけど)。

入場:Hello,World! / BUMP OF CHICKEN
乾杯:StaRt / Mrs. GREEN APPLE
ケーキ:ロマンチシズム / Mrs. GREEN APPLE
新婦着替え退場:Girl / 秦基博
新郎着替え退場:会心の一撃 / RADWIMPS
プロフィールムービー:Love me, Love you / Mrs. GREEN APPLE
再入場:GO / BUMP OF CHICKEN
手紙:魔法の料理 〜君から君へ〜 / BUMP OF CHICKEN
両親への感謝の品贈呈:花の名 / BUMP OF CHICKEN
退場:宇宙飛行士への手紙 / BUMP OF CHICKEN
エンディングムービー:シュガーソングとビターステップ / UNISON SQUARE GARDEN

圧倒的にBUMPですね。ただ、BUMPはラブソングがあまりないので、そこらへんはMrs.に(Mrs.の爽やかハッピーなラブソング好き)。
こだわりは、最初と最後の曲を好きなアニメ『血界戦線』のOP、EDにしたところ(自己満)

私たちが式を挙げた当時は、一曲流すのに使用料はかからなかった(持ち込み曲数の制限はあった)けど、いまはあるみたい。式場によって一曲の使用料が違うことも。タイミング的に運が良かった……。

披露宴の演出でこだわった点

披露宴自体は割とシンプルに。余興や友人の手紙などは一切入れずに、できるだけゲストと話す時間を多めに取り入れた。

とはいえ、何もしないのは、つまらない想いをさせてしまうかも……と考えて、少しだけこだわった点が2つ。

① 乾杯酒は自分たちで配布
ゲストが会場に入るタイミングでカーテンが開くと新郎新婦が待ち構えている、というプチサプライズ。加えて、一人ひとりに感謝を伝えながら乾杯酒を配布していった。

② ファーストバイトを“サンクスバイト”に
ウエディングケーキを新郎新婦がお互いに食べさせ合うファーストバイトはせず、自分たちが感謝している人にケーキを食べてもらう「サンクスバイト」にした。夫は両親に、私は妹にバイトした(私の両親は挙式で活躍してもらったので)。「ファーストバイトしたくない」というワガママから、プランナーさんが提案してくれた。感謝しかない。

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こだわった点ではないかもだけど、プロフィールムービーはできるだけお互いのゲストの写真を入れたものにした。自作が多かったので、プロフィールムービーだけは業者(AMO)に頼んだが、写真の枚数や入れるタイミング、コメント、曲など自分たちで作り込むことができて、自由度が高かったので、かなり満足している。

一年経ったいま、振り返った理由

結婚式を挙げて一年経過したいま、社会、そして世界で大きな変化があった。あのタイミングでなければ、この式は実現できなかった。とてもとても恵まれていたと思う。

だからこそ、振り返ってみたくなった。新しい生活様式に変化してしまったいまだからこそ、変化する前のことを振り返りたくなった。あのときの、あの感動が、当たり前ではなかったことを、記録として残したくなった。

あのとき、あの場所で、あの人たちと、あの瞬間を共有したこと、それがどれだけ特別で、当たり前ではなかったのか、振り返ってみて、より一層深く感じた。

結婚式を挙げた6月1日を「結婚式記念日」に。これから毎年、記憶の中で振り返っていきたいと思う。

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ここまでいい思い出にできたのは、家族・友人・仕事仲間・式場のみなさんのおかげです。改めて、ここでお礼を言わせてください。本当にありがとうございました。

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