大事な命を守りたい話
私は猫があまり好きではなかった。
というか、猫と触れ合う機会がなかった。
家の周りに野良猫さんはいなかったし、私の周りには猫を飼ってるお家が少なかった。
幼少の頃、友達の家でペルシャ猫のリリィという猫が飼われていたが、いつも物置にいて触れ合うことはなかったし、友人が引っ掻き傷をたくさん作っていたので、ちょっと怖いくらいだった。
小学校で飼っていたウサギを抱っこするのも苦手だった。
家では犬を飼っていたから犬は好きだった。
そんな私が現在、猫2匹と暮らしているし、猫に関わる仕事をしている。
20匹以上の猫たちのお世話や健康管理は大変なこともあるが、猫たちのためと思うとまるで苦にならないから不思議である。
私が猫を好きになったきっかけは長男猫との出会いであろう。
前の職場にいた野良猫さんが出産した子猫だった。
9才の時に自己免疫疾患で色んな病気が併発。
1年の闘病の末、今年4月に亡くなってしまった。
この子には人生を変えられたと言っても過言ではないし、本当に愛していた、
いや、
愛している。
今でも変わらずずっと可愛い私の愛猫であるし、姿はなくとも心の中にずっといる。
賢くて運動神経抜群のイケメン猫だった。
今は次男、三男にとびきりの愛を注いで過ごしている。
また仕事の話に戻るのだが、実は勤めている会社は動物を扱う会社としてどうなの?と思うところがある。
会社の方針や経営でどうしてもそうせざるを得ない、というのもわかるが動物の命を最優先に考えてほしい私としてはあまりに納得のいかないことが多く、先日も上司とぶつかってしまった。
このままだとクビになるかもしれないし、私自身に限界が来て辞めるという決断をする日が来るかもしれない。
現状、今お世話をしている子達のことが心配すぎて、自ら退職の意思を表示することは考えていないが、正直限界が近づいている足音がする。
(それ以外にもお局様の問題もある…w)
ただ私は自分の正しいと思うことを、貫きたいと思う。
「たかが猫」ではないのである。
会社としては「商売の道具」なのかもしれないが、大事な命なのだ。
この子達に苦しい思いや悲しい思いをさせたくない。
少しでも幸せに、少しでも快適に、少しでも長生きしてほしい。
ただその一心で仕事をしている。
いろんな意見もあるだろう。
周りの意見を聞きながら、
良い方向に変えていけたらいいなと思うのである。