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宇良の反りと柔軟性の危険性について
どうもべっちょです。
※大相撲を知らない人は置いていきます。
・「宇良の目指す相撲」と「宇良のやるべき相撲」の違い
ここを理解しないと表題を回収できないので。
・宇良本人は「押し相撲の中でどうやって動くかを瞬時に計算するタイプ」を標榜。
一般的な評価としては「身体が柔らかい小兵力士」。
往々にしてこれらは相反するものであり、両立するなどあり得ないと思われている。
・その両方のダメな部分が出てしまって非常に危なかった取組
2023/11/16の取組
<五日日の様子>
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) November 16, 2023
幕内取組
若元春(3勝2敗)寄り倒し 宇良(5敗)
貴景勝(4勝1敗)押し出し 髙安(2勝3敗)#sumo #相撲 #九州場所 #十一月場所 pic.twitter.com/QUo5BwKo6I
これの1枚目
動画(公式だけど一週間ぐらいで消えるよ)
この最後の捨て身の反り。
これは柔軟性が「優れ過ぎ」ている突き押し相撲の決まり方としては最悪手です。
・最悪である理由
・力負けしているのに土俵を四角く使っている(これは小兵力士が克服しなければならないこと)。
・「攻防の中での突き押しの衝撃を逃がす柔軟性は優れている」が、突き技での決まり手を喰らった際にバネの様に粘りを見せてしまっている(死に体判定や、相手がだめ押しをせざるを得ない)のは非常に危険。
└上記の動画の最後、「捨て身の伝え反り」を打とうとしているが、これが本当に危険。これをやるぐらいなら素直に倒れるか、土俵を割って欲しい。このまま反りが決まる可能性と負ける可能性を考えるというよりは、力士生命、ひいては今後の人生に関わる大怪我をする事となる。「粘りきれなくなったもの」は折れたり切れたりする。もし若元春がそこに倒れてきたら…?
今回の場合は後頭部・首・脇腹・大腿・アキレス腱全てが危険に晒された。好角家と親方衆は顔面蒼白になったことだろう。下手をすれば車椅子人生も有り得た。本当に気をつけて欲しい。師匠は叱責したと思う。
・そもそも宇良の反り手は打ち方が危険
・「反る」という行為
本来であれば、「反り手」全体が偶然起こるようなものなのだが、狙ってやるのであれば、右上手左前褌差しで相手に廻しを取らせない(最悪、前褌は取られてもいい)形、要するに「相手の横で正面から相撲を取る」。
そこからの多彩な技(蹴返しや足取り、小股掬い)がある中から「相手を固めて」脇に頭を、股に手を瞬時に入れて「斜め後ろ」に落とす襷反りが反り手の中では狙いやすい、かつ他の技と迷わせる手である。
間違えても豪栄道の首投げのように、追い詰められたときの捨て身技の様に使ってはならない。技を打つ体勢のリスクが段違いであるからして本当に危険なのである。
豪栄道の首投げがたまたま上手く決まった写真。栃煌山と二人三脚。
おわりに
なぜこの記事を書いたかというと、中継を見ていてゾッとしたからです。
夕方には書いてたんだけど、間違えてBLEACHの方を上げちゃった…
何事も無かったから良かったけど、本当に気をつけて欲しいし、反り技をやるなら最初から狙って欲しい。
ではまた。
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