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ブレーメン/ヨルシカの短評

 どうもべっちょです。

今回はヨルシカファンにとって待望の新曲「ブレーメン」が解禁されたので50回ほど聴き通した現在の雑感などを。

ヨルシカはMVある場合はだいたいYouTubeで無料で聴けるのが良いですね。


○かんたんなかいせき


・音楽面


最初からほぼ通してギターが印象的。
最高音がピチカート気味にミュートされるタイプのアルペジオ(俺ならフィンガーピッキングで出すけど、これは普通に全部ピックで弾いてると思う)でルート音は2ビートだけど、アルペジオの間にミュートを入れてハネてる。

ベースはスラップ無し。スラップに食傷気味な人におすすめ。

ドラムは1番Aメロの4小節の頭のみシンバルから8ビートにところどころシャッフル。

ここからサビでギターがコード弾きでグリスダウンしたり、単音オルタネイト等の装飾が入ったり、ドラムはサビ前からタムが増えたりどんどん騒がしくなる。ギターソロはいつものごとくオカズみたいな短さ。

2番サビ後からはコーラスとピアノで盛り上げていく。要所での細かいアーミングヴィヴラードがいかにもn-bunaっぽい。

多分BPMは96辺りでaikoの花火と同じテンポ。又三郎が200とか意味わからんレベルで早すぎたので丁度良い。


…BPM200ってソナタ・アークティカのBLACK SHEEPと同じだからな!?

これと

これの落差よ。



・歌詞面

共に歩く二人をブレーメンの音楽隊に擬えるというn-bunaお得意の文学オマージュ。
多分2番までが動物側で、3番が泥棒側の心情を謳っている感じ。
双方「今を必死に生きている」という共通点があるために歌っていることが似ているのかなと。

「愛の歌」が「哀」「会い」「相」に掛かってるのかな…ちょっと今回の歌詞は深く読めない。



・「曲」として

割と歌詞に込められた文学的な意味よりは編曲面での「孤独から仲間を集めていくロバ達」の物語が目立つかなと。コーラスとピアノで泥棒とのドタバタを表しているような感じがする。




○総評


泥棒と動物、共に「その日暮らし」という面では同じなのに、領域が違うが故にわかり合えない悲哀は感じる。
「ブレーメン」と「無頼」も掛けているのかな…

まぁ、曲の因数分解なんて事をしている時点で音楽鑑賞が不純になるので、心地良いテンポとメロウなメロディに乗ったsuisの綺麗な声を楽しむのが良いと思います(この記事の意義がここで全て失われる)。

なんにせよ、先日公開された「ノーチラス」などのライブ映像も含めて、ヨルシカファンとしては新たな動きが見られてうれしい限りです。



ではまた。

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