絵の具と色のこと

昨日ボスと話していて、まさに、ということが言葉になって出てきたので書き留めておく。


元々絵画専攻だったが、「絵が描けないコンプレックス」が強くて絵を描かなかった。上手くいかない原因が学生当時はわからなかったが、卒業制作で絵画モドキを描いた時に指摘されたことがすごく腑に落ちた。

仲良くして頂いていた方から「あなたの絵の具の使い方は工業感があり、選ぶモチーフも合間って色の偽物っぽさが強調される。だからやきものの作品はすごくよかった」とご指摘頂いた。

最近やきものの作品が作れないとき、ステイホーム期間も合間って油彩かけるようになったるわい!と熱心に制作したけれど、どれも色が偽物っぽく、全然良くなった。

それでふと、上記の言葉が舞い降りてきて、だからやきものをやっているんだな、とも気づいた。

私は感覚と直感で動く人間なので、動き始めは理由が分かっていないことが多いのだけれど(笑)自分の性質上どうしても上手くいかないことがあって、でも絵が描きたくて、やきものに絵を描いてるんだなと。


昨日ボス(陶作家)とドローイングの制作方法について話していたところ、一番上手くいくのはアクリル絵の具の特殊なテクスチャがついたメディウムなのだけど、せっかく自然のもので普段制作しているのに、出来合いの絵の具で制作をするのはそもそもスタンスが違うねん、と仰っていて

私がやきものを選ぶの理由は、まさにそれです。と思ったのでした。

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