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アーティゾン美術館「ABSTRACTION」展が最高だった

お久しぶりの投稿です〜


先日、アーティスト美術館で行われている「ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ」に行ってきました!

これがめちゃくちゃ良かったので忘れないうちに書いていこうと思います。



こちらの展覧会は抽象絵画の変遷がわかるような展示になっていて、20世紀初頭〜現代まで順を追った展示となっています。

個人的には抽象絵画は色彩とテクスチャが魅力だと思っています。
人物や風景などの決まった対象を描くよりも自由な表現ができ、イキイキとした色彩の作品が多い気がします。テクスチャも、ボコボコした厚みのあるものや削り出しなど実物を見ないとわからない部分も楽しみの一つです。

最近色彩の勉強をし直しているのもあってすごく楽しみにしていました。



それでは素敵だと思った作品を挙げていきます!

ポール・セザンヌ
《サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール》

雨上がりのしっとりとしたような山の雰囲気。(実際に雨上がりかどうかはしりませんw)
青みがかった色合いが素敵です。


アルベール・グレーズ
《手袋をした女》

今回初めて知ったアーティスト。色合いもデザインも素敵。




コンスタンティン・ブランクーシ
《接吻》

大好きな作品!以前もアーティゾン美術館で見たことがあるんですがやはり好きです。
白色で柔らかい雰囲気、ドレッドのような髪の毛の質感、一体になりそうなほどひっついている二人がほほえましくて可愛くて、いろんな角度から楽しく眺めました。



バート・ファン・デル・レック
《騎士》

単純化された形がおしゃれ。紙が縦長なのもいい。



ピエール・スーラージュ
《絵画 1969年5月26日》

シンプルな絵ですが迫力がありとても素敵でした。
背景が白ではなくてベージュなのも、黒と朱色とマッチしています。


マーク・ロスコ
《無題》

マーク・ロスコはDIC美術館のロスコ・ルームで見たことがありましたが、パステルカラーのものは初めて見ました。
パステルカラーですが、軽い感じはなく、何度も塗り重ねられた色から重厚感を感じます。
何色ともわからない絶妙な色合いが好みです。


ジョアン・ミッチェル
《ブルー・ミシガン》

激しい筆圧とまわりの余白のバランス・コントラストがいい!色の激しさが際立ってます。


こんな雑誌の表紙の展示もありました〜!
かわいい。



白髪一雄
《白い扇》

ポーラ美術館で大好きになった白髪一雄先生。
アーティゾン美術館に展示されているとは知らず、見つけたとき心の中で小躍りしました!笑
そして、このような白っぽく落ち着いた絵は初めて見ました(ポーラ美術館でみたのは黒くて太い筆で書かれた荒々しい絵でした)
実物はとても大きい絵で、扇形の筆の流れを目の前でじっくり堪能できました。




そして今回どうしても見たかったザオ・ウーキーの作品。
私は今までザオ・ウーキーについて知らなかったのですが、何期か前のアーティゾン美術館のポスターで作品を見てから衝撃を受けまして。
深いブルーが素敵で実物を見たいと思っていたので、今回念願が叶いました!嬉しい。

ザオ・ウーキーは北京出身のフランスで活躍した画家で、東洋と西洋の美術の要素を融合させた独特な表現が魅力です。
アーティゾン美術館は、ザオ・ウーキーの所蔵点数日本一だそうです。

ザオ・ウーキー 《07.06.85》

実物は、ポスターの何倍も深い青の色合いが素敵でした。そして、株の白い部分との境目が、すごく精巧に描き込まれています。唯一無二の表現力だなぁと思います。

ザオ・ウーキー 《水に沈んだ都市》

こちらは、展示室の角の空間にこの絵だけが目立つように飾られていました。
ずっとこの絵の前で見ていたくなるような絵でした。ちょうどこの絵の前に椅子が置いてあったので、ゆっくり楽しむことができました。



今回の展覧会で新たに知ったアーティストもいて、抽象絵画の作品をもっと見てみたい今日このごろです。

3フロア分にわたる展示でボリュームもたっぷり!
アートに浸りたい欲が満たされました〜(定期的に訪れるアート渇望期。笑)


それにしても、この展覧会はほとんどが所蔵作品。石橋財団恐るべし。
美術館自体も数年前に改装されてから高級和モダンホテルのような内装で、スタッフさんの制服も作務衣みたいでかわいく、美術館ぽくないところも特別感があります。

個人的にはもうちょっとミュージアムショップを大きくしてくれたらもっと嬉しいなぁ〜!


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