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ボロット

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#第六話

ボロット第六話「ぴんまり;」

「この世界に、こんまり〜;」

僕が目覚めたときにそこにいたそのピンクのぬいぐるみは、僕の箱理論が否定される事実に僕が直面し、飾り気のない病室がカラフルな子供部屋になったことに戸惑っているまでの一瞬の思考過程を終えたちょうどその時に、その第一声を発した。

第一声から第二声まで間が置かれることはなかった。

「へ〜、君がボロットまりか〜。
 とても主人公とは呼べない姿まりね!」

なぜかそのピンク

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