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6. ソロバンよりロマン ~脳出血を患った旅行会社社長が一組限定宿をつくるまで

なんとわかりやすいことばだろう。
何かの記事か本で目にし、ぼくの中に潜んでいた言葉だ。

4月のある日。
別邸のシェフを内諾してくれているドイツ在住の大塚氏が、今現地の複数のオファーに悩んでいるという。ここへきて、青天の霹靂だ。
いや、僕たちはのんびりしすぎていた。
またとない貴重なご縁をもらった大塚夫妻にはなんとしても、一緒にやってほしい。
その一心で、将来的なビジョンと資金繰りを練り直し、再度話し合いをした。ここからは、数字ももちろん大事だけれど、ハートです!
ハートをもって、具体的な条件などもろもろ率直に腹を割って話し合い、結果、大塚夫妻は腹を決めてくれたのだ!
この事業計画を進める中で、ぼくがぶっ倒れた次ぐらいの難関ハードルであった。

「そろばんよりロマン、なるほど~って思いました。」
しみじみと響いた様子の奥様の愛子さん。
今のぼくの精一杯の説明と熱意で、大塚さん夫妻は決めてくれたこと、本当にありがとうございます。大塚さんたちの勇気にも感謝します。がんばります!

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散歩して見つけた八重桜のトンネル

→7へ続く