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「勉強」と「学習」、どちらが好き?

 こんにちは!キャリア・アウェイクナーの金澤です。

 先日、国際高専の見学に行ったついでに、足を伸ばして大阪へ行きまして、いろんな人のお話を伺ってきました。

 その中の一つで、非常に印象的な問いをしてもらったので、ここでシェアしたいと思います。

「勉強」と「学習」の違い

 最初この問いに私は、率直に「何が違うの?」と思いました。でもよくよく考えてみて、熟語の漢字も考えてみると、なるほどな〜と思うことがありました。

 学習という言葉は、学ぶ・習う。学ぶとは「真似ぶ」から来ている、というのはよく出てくる話ですが、習うというのも「他人から何かを教わる」ことを意味します。違う言い方でいうと、学習というのは誰か(あるいは何か)がいないとできないことです。

 すると、自分が何かの課題に直面したとき、見たことや経験したことがあったり、指示がきちんとしていれば、そつなく着実にこなすことができます。逆に、指示になかったり、見たことのない状況に直面すると、何をどうしていいかわからない、と止まってしまいます。

 勉強という言葉は、元々の語源は「強いて勉める」という説が有力です。これは、大変なことにも向き合って努力する、というニュアンスの言葉になります。(ちなみに、商人が値下げをするときに使う「勉強する」はここから来ているとのこと)

 さらにこれが明治時代になると、もっと主体的な、「勉めて強くする」という意味になっていき、自分からいろんなことを主体的に獲得していく、という意味になります。

 つまり、勉強とは自ら主体的に努力して成長していくことであり、指示や経験がなくても自分から動いていって前に進むことを指しています。

社会に出てから必要とされるのはどちらか

 さて、ここで出だしの問いに戻ってきます。実はこの問いは、とある会社の人から、「自分の会社の新入社員が大きく二極化している」という話題の中で出てきた話です。最近入ってくる若者は、学習が好きな人が多いけど、社会で要求されるのは勉強だから、ギャップが生まれている。

 大学までに勉強をしてこなかった生徒は、どれだけ知識が多くて入社時の評価が高くても、成長が遅いし、手間もかかるし、すぐに辞めてしまう。今の社会の教育は、学習が得意な生徒を量産しているから、お前変えてくれ!という話でした(^◇^;)

 自分の場合も、この意味で「勉強」ができるようになったのは、大学に入ってからだった気がします。私の大学はまさに勉強をする人たちばかりで、自分と周りの人のギャップを感じ、自分の行動を改めていくことができました。

 

 皆さんはどうでしょうか?学習は得意か、勉強は得意か。二者択一ではなく、二つともできたほうがいいことです。この観点で自分自身を振り返ってみてはいかがでしょうか?



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