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「ホップステップだうん!」 Vol.173

今号の内容
・巻頭写真 「松原朝美さん」 江連麻紀
・続「技法以前」147 向谷地生良
「嫌われてもいいからつながっていたい」
・自然流 西坂自然
「札幌で伊藤順一郎先生と向谷地生良さんたちが講演されていたオープンダイアローグについての感想」
・ なおのん便り
・福祉職のための<経営学> 035 向谷地宣明 「ネットワークの効果」
・ぱぴぷぺぽ通信 すずきゆうこ 「日影の身でも」


松原朝美さん

昨年の11月に女の子を出産しました。
昨日、母としての夢 "抱っこ紐で抱っこしてコンビニ行くこと” が叶いました。
「とても緊張したけれど、うれしかったです。」と、松原さん。

今度はママ友と一緒にミルクと赤ちゃんせんべいを買いに行くことと、離乳食を作ってスプーンで食べさせてあげたいそうです。
そして、1歳のお誕生日にはべてるのみんなを呼んでパーティを開きたいそうで、メンバーのお寿司やお肉が食べたい!という要望に「お金貯めるねー」と言われています。

私にもべてるのメンバーから「お食い初めがあったよー。」「一緒に遊んだよ。」と、松原さん親子の写真が届きます。みんなにかわいがられている様子が伝わってきています。

(写真/文 江連麻紀)

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今年のべてるまつりの予定をお知らせします。

今後、変更や追加などがあると思いますのでご了承ください。

● 第15回 当事者研究全国交流集会 in 浦河 「ふしぎ発見!研究してみよう いろいろ家族」
7月19日(金)
会場 浦河町総合文化会館
参加費 4500円

午前 基調講演
熊谷晋一郎先生(東大先端研准教授)
細川貂々さん(漫画家、「生きづらいでしたか?: 私の苦労と付き合う当事者研究入門」著者)

お昼休み ポスターセッション

午後 分科会
   全体会(各分科会の報告)

交流会(前夜祭)ふれあいホール 参加費5000円

● 第27回 べてるまつり in 浦河 「べてるで育った子供たち 〜それで順調 大丈夫〜」
7月20日(土)
会場 浦河町総合文化会館
参加費 4500円

午前 シンポジウム
べてるで育った子どもたち

お昼休み ウレシパ総会
     べてまるしぇ

午後 浦河の一年の活動報告
   幻覚&妄想大会

後夜祭 優駿ビレッジ アエル 参加費5000円

その他の企画として「日高アール・ブリュット展」、昨年に引き続き「うらかわ見学ツアー」などなどが検討されています。
近日、参加申し込みフォームが公開される予定です。
お問い合わせは、べてるの家まで。

Tel. 0146-22-5612
Email. welcome@urakawa-bethel.or.jp

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続「技法以前」147 向谷地生良

「嫌われてもいいからつながっていたい」

この言葉は、研究仲間の自然さんの当事者研究の中に出てくる言葉です。これは、孤独感や孤立感がマックスに煮詰まると、無条件の「つながり」への渇望がマグマのように走り出し、自分では制御できないままに迷惑行為を重ねる現象をいいます。この現象の特徴は、常識的なバッシングや非難が、まるで“火に油をそそぐ”ように、他害的な行動や自傷的な行為をさらに誘発することです。

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