見出し画像

『刃』

体の真ん中で想う
私の感情の全部で

まだ残っている
目の奥で鋭く光る
切っ先は
君の刃

それは君を守り
それは君を駆り立て
突きつけられた

忘れられない
空を切る火花
刃は風を巻き込み畝る
君の生を表したかのように

血溜まりで
月光を浴びて
銀色に浮かび上がる

私の目の奥で
青白い鬼火と化して
記憶に焼き付いてしまった

君の最後まで
忘れる訳がない

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?