都会の子
いつもいつも夜の街
一人で走り回っていた君
君は怖いものなど何もなかった
孤独を除いては
孤独ってなんだろう?
ときには残酷な遊び
ときには過酷な営み
それを何と言う?
君は怖いものなど何もなかった
誰一人、何一つ間違いなどなかった
ただ何も分からぬままに
歓楽街を目指して
色とりどりの電光掲示板
君の顔を華やかに照らして
白い指に引っ張られて
白い足に絡め取られて
夜を賭して
ひらひらと蝶のように
笑って、歩いて、走って、舞って
くたびれて
好きな人の膝枕で
微睡んだ
好きな人の膝枕で
涙を流した
誰一人、何一つ
君自身
間違いなどなかった
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