乳児院に物を送る理由。
数年前、とあるきっかけから、乳児院で働く看護師さんと知り合い、乳児院にいる子供たちの話を聞きました。
当時まだ1歳になるかならないかの息子を持つ僕には、とても受け止められるような内容ではありませんでした。
子どもたちの入所理由は様々で
両親の精神疾患を含む病気
父母就労
受刑
虐待
ネグレクト
などなど。
耳をふさぎたくなるような話をたくさん聞きました。
辛く悲しい気持ちになりましたが、実際そういう環境で生まれている子供たち、そういう環境で生活している子供たちが、たくさんいるということを知りました。
そして乳児院とは、様々な事情で保護者との生活が困難な乳児を、預かる施設だということを知り、当時、まだ幼い自分の息子を見ながら、いろいろなことを考えるようになりました。
生まれた家が、裕福だとか貧乏だとか、都会だとか田舎だとか、平和な国だとか戦争している国だとか、両親が仲良しだとか不仲だとか、
僕は、ここを選んで生まれてきた記憶がありません。
僕の息子が、僕の家庭に生まれたことが、ラッキーだったか、そうじゃなかったか、これも正直わかりません。
もっとお金持ちの家に生まれた方がよかったかもしれないし、勉強や習い事をたくさんやらせてくれる、ナイスお父さんの子供として生まれた方がよかったのかもしれない。
しかし、我が家は、真冬に風呂場で真水をぶっ掛けるようなことはしないし、真夏に車の中に置き去りにするようなこともしません。
ご飯も毎日お腹いっぱい食べれるし、SwitchやPS4もあります。
特別裕福ではないけど、決して不幸な家庭ではないと僕は思っています。
しかしこれは、たまたま僕の家庭がこうだ。というだけで、世の中いろいろな家庭があります。
そして、乳児院にいる子供たちは、親に会うことも、親と一緒に遊ぶこともできずに、毎日を施設で生活しています。
※面会や外出泊は保護者の事情によってはOKが出ることもあるそうです。
※保護者がいる家庭は再統合を目指すのが最終目標。
乳児院の話を聞いた時、自分が施設で生活したらどう思うだろう。という想像ではなく、自分の息子がこういう境遇だったらどう思うのだろう。
という想像が頭をよぎりました。
子を持つ親なら分かると思います。
なんと表現したらいいか分からない気持ちになりました。
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子供の衣類や、おもちゃは、使える時期が限られています。
まだまだ使えるのに、もう着れない服、もう使わないおもちゃがどんどん溜まっていきます。
今は便利なもので、これらをメルカリ、ヤフオク、ブックオフ、この辺で簡単に売ることができますが、僕はここで、ふと気づいたことがありました。
これを売ったら、次に買うのはどこかの親だよな。
しかし、親がいない(いても会えない)子供達は誰にも買ってもらえないよね。
そうだ。この子達に使ってもらおう。
そう思ってから、不定期ですが、乳児院に衣類や、おもちゃを送るようにしました。
送るものは全て息子のお下がりだけど、乳児院も喜んで受け取ってくれるし、子供たちも喜んでいると連絡をいただけて、使わなくなった息子の品々が役に立ってくれていると思うと、僕もとても嬉しい気持ちになります。
梱包の手間や送料は、もちろんかかります。
でも、売って少ないお金を取り戻すより、僕はこの方がよっぽど気持ちがいい。
最初に衣類を送った時に、本当にこう思いました。
僕は、たまたま大阪にある、すみれ乳児院の看護師さんと繋がれたので、毎回こちらにお送りしていますが、乳児院は日本中にたくさんあります。
おもちゃだって大型のものになれば、捨てるのにもお金がかかります。
全ての乳児院が寄付を受け取ってくれるかは分かりませんが、お金を払って捨てるぐらいなら乳児院に「差し上げたいのですが必要ないですか」と連絡してみてもよいのではないでしょうか。
僕の友達でも寄付したいと言ってくれている人がいますので、僕経由ですみれ乳児院に寄付もOKです。
※時期や状況、物によって受け取れない物もあるかもしれませんが、聞くだけはタダです。気軽に連絡ください。
※追記(2020/12/30)
ブログUP後、色々とお問い合わせいただきました。本当にありがとうございます!
0才児〜2才児の子供たちが生活していますので、おもちゃは、飲み込まないような大きさのもの(小さすぎない物)をお願いしたいそうです。
他にも受け取れる物、受け取れない物があると思うので、寄付したい方や、質問などありましたら、僕のLINEアカウントまで送ってください。看護師さんに聞いて折返します!
べっち公式LINE
ちょうど大掃除のタイミンでもあると思いますので、使わなくなったお子様の品々があれば、寄付を検討してみてください。
という、乳児院のお話でした。
僕は、乳児院という施設の存在や、入所する子供の現実を、全く知らずに何十年も生きてきました。
ここには詳しく書きませんでしたが、本当に想像を絶する状態の子供達がたくさんいます。
僕のように、現実を知ることで何かしたい。
と思う人たちはたくさんいると思います。
なので、僕が看護師さんから聞いた、乳児院に入る子供たちの現実を、どこかで聞けるような場があってほしいとも思いました。
まずは知ることから。
これを読んで気になった方は、是非乳児院を調べてみてください。
施設の子供たちもいい年が迎えられますように。
そして来年こそは、プレゼントを持って乳児院におじゃましたい!
僕が送った数々
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