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人は生きていく上で、安らぐ場所が必要なんだと思う

幸田　玲

偶然、何気なしにネットニュースの「瀬戸内海放送・配信」映像を観て、そう思った。

空手道場主は、99歳を迎えても指導者として健在だった。映像で見る限り、面様が魅力的で99歳のイメージを覆すほどに思えた。

そして何よりも空手道場主の笑顔が素敵で、何とも言えないやさしさで溢れている。もし仮に、わたしが99歳まで生きられたとすれば、あのような、素敵な笑顔で周囲の人と接したいと思う。

人が強く求めるのは安らぐ場所。けれど、現代は安らぐ場所が少ない。花盛りのソーシャル・ネットワーキング・サービスで知り得た情報を基に、リアルな場所で安らぎを求めて訪れても、何らかの目的を持った人々で溢れている。

お金に繋がる目的だけで、人を利用するために交わろうとする。そんな心情が透けて見えて、安らぐどころか、ときにうんざりすることがある。「世界幸福度ランキング2019・日本58位にランクイン」したことも、うなづけるような気がする。

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