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読書日記

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2019年4月の記事一覧

『サガン・疾走する生』の読後感【読書日記】

フランス人作家、フランソワーズ・サガンのデビュー作『悲しみよこんにちわ』は、あまりにも有名です。 もちろん、私も若いころに読んだ記憶があります。 本書は、マリー=ドミニク・ルリエーヴル氏がサガンと親しく交流のあった人々に取材を試み、著名な作家「サガン」の人物像を描いた書籍です。翻訳家の永田千奈氏が翻訳を担当しています。 書籍を通読すると、フランソワーズ・サガンの人物像が浮かび上がってくるほど、丁寧に描かれていることが分かります。 『サガン・疾走する生』を通読して、特に