都立中受検 適性検査ⅡⅢ対策 勉強法

今回は適性検査ⅡとⅢの対策についてです。
適性検査Ⅱは算数、社会、理科、およびその融合問題が出ます。適性検査Ⅲは算数と理科です。従ってこの2つは合わせて対策ができますので一緒に対策を考えたいと思います。

ただし適性検査Ⅱについては、適性Iと IIのみの2科目試験の学校では独自問題を持ってきますし、適性検査Ⅲについてはそれを課す全ての学校が独自問題です。具体的な志望校が確定しましたら過去問などで傾向をしっかり研究することを推奨します。学校によってだいぶ特色があります。

■勉強の仕方
今後徐々に都立中受検問題も私立寄りになる可能性があります。従って今後は4年生くらいから私立中向けの勉強を開始して、5年生でも同様の勉強をしつつ徐々に記述に慣れる勉強を行い、6年生では傾向と対策も含めて勉強する、という流れが必要になるように思います。

(1)算数
最近の傾向として共通適性検査Ⅱの算数は難化しており合格者でも点数がとれなかった人もそれなりにいたのではと思う程です。適性検査Ⅲの算数については学校によって差がありますが、いずれにしても言いたいこととしては算数についてはシンプルで私立中受験対策を行うつもりで勉強しましょうです。大手の私立中を狙う塾に通っていれば塾のテキストをしっかりと。そうでなければ塾技などの市販の問題集で基礎固めをして多くの問題に触れてください。適性検査の算数はそれの延長線上にあります。
子供が通っていた●naでは算数演習という科目がありますが、5年生の内容は季節講習のものを含めて繰り返し解きたいですし、6年生の分野もテキストをもらったら可能な限り先取りしてもいいくらいです。またテキストは常に刷新されますので対処されるとは思いますが、自分の子供の時では●naのテキストでは若干不足している部分を感じました。従って上記記載の塾技といった市販も問題で補ってあげることをオススメします。
そしてそれ以前に読解力とともに計算力も求められますので計算に難があるようでは合格可能性はゼロに近いです。日々の計算トレーニングを怠らないようにしていただければと思います。
都立中全体を見た場合において最終的に合格するためには、中堅~上位程度の学校には合格できるくらいの算数力はほしいところです。

(2)理科
理科も同様です。徐々に理科の基本的な知識も求められる傾向にありますので、理科についてもシンプルで私立中受験対策を行うつもりで勉強をするともに、まずは基礎としては特に実験や観察からの考察の記述の練習、そして与えられた条件からどのような実験を行うのが適切かを考える訓練を行ってください。大手の私立中を狙う塾に通っていれば塾のテキストをまずはしっかりとこなすのが先決です。また理科についても塾技などの市販の問題集で基礎固めをして多くの問題に触れてください(塾技が算数に続き連続で出てますがそれにこだわっているわけではないです(笑))。
子供が通っていた●naでは「理系」という科目がありますが、まず5年生の内容は理科に近い内容で繰り返し解きたいです。内容として記述の訓練もしっかり行える優れものです。6年生では知識よりも圧倒的に記述演習に偏る傾向がありますが、最近の傾向も踏まえてこの問題とともに理科の勉強を平行して行っていきたいところです。市販の問題集などで補ってあげることをオススメします。

(3)社会
社会は対応が分かれるところだと思いますが、まず私立中では基本的に、地理、歴史、公民と幅広く出題されるかと思いますが、都立ではデータ分析と考察が内容になりますのでだいたい地理(または公民)からの出題になります。内容も社会という科目の暗記性は薄く、どちらかというと資料が提示される中で情報を整理できる能力が必要とされます。従って勉強方法が私立的なものとは異なるのですが、4年生から勉強するのであれば地理分野をとくにしっかりと、その中でも●●の生産地を第1位~3位まで暗記というのもいいのですが、どちらかというとグラフから何が言えるかなどを記述する練習を合わせて行いたいところです。私立中向け塾ではあまり扱わないと思いますので市販の問題集を使うのが良いかもしれません。
子供が通っていた●naでは「文系」という科目がありますが、こちらでデータ分析をしっかり学べますのでこの点は不足ないと思います。ただし社会という科目の意味では全科目のうち最も不足している面がありますので、私立との併願をお考えの場合は別途講座をとるなど社会科目の勉強をする必要があります。

■試験の特徴からすると
こうして見てくると勘の鋭い方はお分かりと思いますが、都立中受検は何をするかといえば、国語(作文を含む)、算数、理科とデータ・資料分析です。従ってデータ分析に苦手意識が無い子であれば国語、算数、理科はできていればあとは作文対策だけできれば対応ができるということになります。作文も2021年の共通適性試験Ⅰのような問題ですとより私立的になると思いますが、いずれにしても私立の勉強ができていれば都立特有の勉強をするのは最後の1年か半年で間に合うというところかと思います。
なお試験慣れ、問題形式慣れという意味では●naの都立中合判はおすすめです。また日曜特訓は毎週のように都立中の試験形式でのテスト+解説授業をやりますのでとてもオススメできます。他塾の方でもご検討されてみてはと思います。

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