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神津島

社会人となり荒み、ゆがんだ心を癒してくれた。

この島での時間は何かゆっくりと、過ごすだけで心が洗われてくる。そんな気がしたんだ。

メンツはいつも釣りに行っているやつら8人。1人は仕事で無念の不参加。

お盆の二泊三日の旅行さえ調整がつかない社会とは何て残酷なんだろうか。

しかし、これは他人事ではない。今年の俺はオリンピック関係の仕事であるが故だ。コロナでなくなってしまえ、とさえ思っている。


おっと、話がそれてしまっていた。失敬失敬。世界の残酷さじゃなくて、島の良さを話さねば(義務)。


2020年夏、東海汽船フェリー乗り場に集まる。

ここに来たのは何回目だろうか。

メンツは去年と変わらずだ。変わったことと言えばちっぽけなことだが、世の中がコロナで騒いでいることくらい。

宿も島中に電話したが、コロナ禍で8人を受け入れてくれたのはこの一軒だけだった。
民宿の名前は奇遇にも俺と同じ苗字。

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島の港に着いた時の高揚感は何回行っても色あせることはない。

島では釣りをベースとして、温泉、飛び込み、シュノーケリングなんかしちゃったりした。




【思いでメモ】

①釣り
 何回か釣りをした。初日は上裸で釣りして大火傷レベルに日焼けして次の日は痛すぎて泣いた。俺の釣果はちっこい魚数匹。友達は小っちゃいハマチ釣ったから夜クーラーボックスの上で捌いて醬油かけてみんなで分け合ったのはいい思い出。
 夜釣りもした。1500円のルアーを暗闇に投げる。一回根掛りしてあきらめかけた。諦めて思いっきりひっぱたらなんと帰ってきた。これは大物だ。夜釣りはこの大物が一匹のみ。
 もう一回は朝4時くらいに起きて釣り。前日ルアーでハマチか鰆が爆釣れしたらしく当然ルアー一択。1500円もする高級ルアーを使用。なんも釣れねえ。餌釣りしてた友達はオジサンとか色々釣っているのを横目にボウズ。くそう。
 最近チャレンジした釣り方をするが全然つれないや。いつかリベンジや。

②温泉
 水着着用で海にせり出している岩場の温泉に。もはや海だった。てか死海並みに塩分濃度高くて体が浮いたし、貸し切りだったから温泉で男8人で浮かんでいる写真を通りがかったカップルに撮ってもらった。温泉で写真を撮るなんて、モラルハザードだ。
 「ここから見た夕日は僕を照らす。潮風は僕のよどんだ心をもやを吹き飛ばす。僕には大切な空間だ。ここに夕日よりも暖かく、清い心を持つ君といれて僕は幸せだ。」
 そうつぶきたいく僕をのせて夕日は沈んでいった。

③飛び込み
 10mの飛び込みを期待していたが3mしかなくて少し残念。かと思いきや割と普通に高くて楽しかった。何といっても海がきれい。
 一人高所恐怖症すぎてどんなに煽っても飛ばなかったフジモというやつがいた。となりの小学生もビビってて、周りの友達たちに煽られていたところで放った言葉が衝撃だった
 「俺が本物の粘りを見せてやるよ。」
 そう言って、俺らにどんなに煽られても飛ばなかった。くそほど笑った。全世界の前に進めなくて悩んでいる人たちを救ったんだ。
 ちなみにとなりの小学生は飛んでいた。

④シュノーケリング
 初。上でも登場したビビりなフジモはテンパっておぼれかけていた。やっぱりおもろい。正直初心者向けのやつで素潜りでも届きそうな深さ、泳いで行ける範囲でちょっぴり残念な気もしたが、水中にとどまれることは初体験で新鮮だった。
 餌付けされたもはや野生ではないでっかい鯛みたいなやつに餌をあげる。もっと自然の魚たちと戯れたいなとかおもったが、タカというやつが指ごとくわれて出血したプチハプがあってくそ笑ったから満足。それが無くても満足だったけどね。




そんなこんなで楽しい日々だった。
人生の終着地点はこんなところで家族仲間と過ごすことだと確信。
そして、なんやかんや酒1本買ってビーチで日の入りを見届けた時間が"Best 神津島"を受賞した。

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旅行に行けない日々(社会情勢、自分を取り巻く状況)が続いた中での旅行は記憶に鮮明に残るものだった。



追記
荒廃した本土に帰還して数日後、この島は星空で有名であることを知った。YOU またいつか魚釣りに、星を観に行っちゃいなヨ。

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