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台湾の屋台飯は持続的なのかと安心する。

トップ画像の写真は、台湾・台北の「林東芳牛肉麺」の牛肉麺。

昔、台湾によく行っていた時に時々食べていた。

あまり美味しそうに撮れていない写真だけど、あっさりスープはしみじみとからだに沁みる旨さで、あまりスープを飲まない自分が飲み干すぐらいだった。

麺も好みの固さ、太さ。(ラーメンというよりうどんに近い。)


お店の外観は、こんな感じ。

屋根付きの歩道向けに開けているのが特徴。
(歩道から丸見え)


歩道はこんな感じ。
屋根付きで雨でも傘なしで歩ける。


ただ、こちらのお店、5年前にすでに新店舗に様変わりしたらしい。


新店舗はこんなに綺麗になっている!

(台北ナビより引用)


昔は一応独立した店舗ながら屋台のような雰囲気だったけど、すっかり洒落た外観になり、昔は1階のみだったのが3階まで席があるという。


てっきり、旨いけど薄利ぎりぎりで頑固親父がやっているのかな?

と思っていたのだけど、しっかり儲けていたのだな、と思う。


最近、こちらの本を読んでいて、点と点がつながった思いがした。

「台湾はおばちゃんで回ってる?!」近藤弥生子著
2022年出版。

台湾生活10年以上の著者が、台湾人の価値観についてさまざまなエピソードを通じて惜しみなく書かれており、その中で台湾人の「食」に対する価値観について一章が割かれている。


この章の中で、台湾では飲食店で儲けて大富豪になることはよくあることで、どんなに小さな屋台や食堂からお店を始めても、侮ってはならず、人気店となれば、オーナー一家が周辺の土地を買い占めて大地主になってしまうこともあるという。


「林東芳牛肉麺」は、失礼ながらお世辞にも衛生的とは言えない佇まいだったけど、味は確かで、地道に利益を重ね、おしゃれな新店舗へとパワーアップしたのかも?しれない。


また、「台湾はおばちゃんで回ってる?!」の中では、台湾人はそれぞれの思い出の屋台や食堂の味を持っており、社会的に成功しても尚も同じお店に通い続け、お店を支え続ける、という価値観が紹介されている。


昔、台湾によく行っていた時期、ローカルなB級グルメを求めて小さな食堂や屋台飯を利用していたが、台湾人の「食」に対する情熱がある限り、行けばまた楽しむことができるのだな、と安心した次第。

(そういえば、台湾人の友人は食べることが大好きで、美味しいお店を紹介してくれるときもニコニコだったのを思い出す。)

もうだいぶ自由に旅行に行けるようにもなったので、また遊びに行きたい。


<おまけ>こちらは台中の路地。


B級グルメ最高!

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