まくらもと
つめたいからだを
やわらかいところによこたえて
うたにきいたり
こえのするほうへ
むかっていった
ふわふわしたくらやみにはいっていくと
つめたかったからだから
だんだんとあたたかさがとけていく
おとはすこしずつはなれて
きがつけばたいらなばしょ
どこまでむかっていけるだろうか
そんなふうにすぎていくとき
ふとふりかえれば
おとがきこえてきたんだ
そっとひかりをうつしてみて
あちらへ
こんどはこちらへ
なってみたいガイドさん
みちびかれるままに
ものがたりとすれちがう
こえをかければ
はなしをきかせてくれた
みどりやきいろ
きせつとかぜ
そのあいだのひとびとのいとなみ
ひとびとはそこへあしをはこんでいく
はなしはつづいていく
ものがたりからはなれていく
ひとよはどこまでもあるのに
あのたいらなばしょへ
まただんだんとむかうほうへ
ふわりふわふわ
ふらふらふらり
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