2021年の思い出に外せない物

2021年の年始。
ごくごく普通に始まった。
特に何かを始めたいとか、やってみたい事とか何もなくスタートしました。
派遣先の窓口業務は慌ただしさが続いていて、
何かに取り組む気力体力が不足していたのもある。

5月のある日、Facebookでお世話になっている方が『職人になる』ようなことを書いていて、
出会ってしまったのが『足なかふわもこ草履』

この草履、普通の布草履なら心惹かれなかったと思う。
そこが、へそ曲がりというか、新しもの好きというか、
普段ある物とちょっと違うというところに、とても惹かれてしまう私の性分。
すぐにネットの中で調べてみた。

簡単に『足なか草履』の説明をすると、
草履の大きさは足の裏の半分くらいと小さい。古くは鎌倉時代から、武士、農民、そして飛脚など、足に力が必要な方々か使っていたとか。上野にある西郷隆盛の銅像でも西郷さんが履いています。
そして現在でも鵜飼いの方などが使っているという草履。

やだ。足に良いの？余計に面白そうじゃない。
（あっ、私フットケアスペシャリスト。足の人です）

こうなると、即決。
教えていただくことにしました。

作り方を教えていただいた後は職人の検定。
合格の後はモニターをお願いすることに。
Facebookで募集してみるとして、参加するのは5名くらいかな。と蓋を開けたら
なんと12名もの方が参加していただけて、
足なかふわもこ草履のリアルなご感想がいただけるだけでも嬉しいのに、
モニター様のご感想から興味を持ったお客様をご紹介いただけて、
いつの間にか販売までのルートが出来た事。
これは感謝以外何ものでも無い。
本当にありがとうございました。

ここまで反響があると思っていなかった私。心から驚き焦りました。
そして、『ハンドメイドの販売』なんて考えてもいなかったことが、
目の前に現れています。

さて、ここで今までの私なら、
きっとモニター様からご紹介のお客様を
すぐに受けなかった。

『この出来では納得いかない』

いきなり師匠と同等の物を作って、それを販売しなければならない。
と思うんだよね。
目指すのは当たり前だけれど、今まで作っている数も経験も違うわけで、
それを職人に合格してから数日しか経っていない人が、すぐに同じとはいかないでしょ。　ねぇ…？
今回のことだけでなくて、今までやってきた事で当てはまることは多い。
だから、続けることが難しくなって諦めたことも多い。

でも、今回はモニターを募集する時から決めていたことがある。
『出来栄えはハッタリだとしても注文を受ける』ということ。
以前フットケアを学んでいる時に先生から言われたのは、
「日本人は100％出来てからスタートしようとするけど、
外国の人は20％出来たらスタートするのよ。
まずはスタートして、それから色々と考えながら100％出来るようにしていくの。
だからいつまでもやらないではなくて、まずは始めてしまいなさい」
ということ。

まず、注文を受ける。それから考える。
実践！

すごくドキドキして、心配していましたが、
あれ？どうにかなってる。
固い頭が少し柔らかくなった瞬間を経験した感じ。

モニター様やお客様へ、甘えてしまうことも多々あったり、
師匠や師匠を通して会った方々へもとても助けていただいた。
いつの間にか新しいことに両足ともに踏み入れた。

必要な物へのアンテナは立てておいて、
何かを受信して、電波が良好なら勝手に音（情報）は入ってくる。
なんなら、向こうからやってくる。
やりたいことへの出会いなんてそんな物なのかもしれない。

2021年オリンピックも開催したけれど、
それよりも『足なかふわもこ草履』との出会いは、
オリンピック以上に今年の思い出であり、これから先、
私にとってはとても大切なツールに出会えた年となりました。

思いがけないプレゼントをありがとう！２０２１年！！

この記事はアドベントカレンダーに参加しています
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