見出し画像

イヌの台詞 20 ~眠りの巻 ~

午後8時 夕食中のこと。なにやら奇妙な音がテーブルの下の方から―
グゥー グゥー グゥー グゥー グゥー そのうちに間隔が短くなって
グゥ、グゥ、グゥ、グゥ、グゥ、―なかなか終息しません。

「また始まったね」カミさんがニッコリ。これはベリーのイビキなのですよ。小さな体のわりには大きな音量―いつも発するわけではありませんが、
よくあることなのです。

ベリーの寝床は、私がいつも座るテーブルの定位置の椅子の下。必ずケージの中に入って寝ますーそれもキチンとカギをかけて。昼間は玄関やリビングの隅でウズクマッテいますが、浅い眠りの状態のようで、イビキをかいていることはありません。

ベリーにとってケージは穴倉みたいなもので、カギを掛けて誰も入ってこない状態にしないと、安心して眠れないようなのです。これはご先祖さんが
オオカミであった時のDNA-遺伝子がさせるのでしょう。

イビキが収まって少し後、ケージをのぞいてみると、ベリーはスゴイ恰好で爆睡状態。体は仰向けになり、逆さになった顔をケージの網に押し付け、
顔がペシャンコになって、まるでパグ犬。そして上に向かって突き出した白い前足がユックリと動いています。

これはベリーが熟睡した時の、いつもの寝姿なのですよ。これはコイツの安眠の独特の形ですね。私が聞いた範囲でも、犬種によって、イヌの個性によって、それぞれに寝る場所や寝姿は異なっているようです。

どんな寝相でも、大きなイビキをかこうと、やっぱり愛犬というのはカワイイのです。
こんなことでも、イヌと一緒に暮らしているという喜びを感じるのですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?