オージーの緩さと日本人の正確さ

オーストラリアにいると、オージーって色々ゆるいなーと感じることがしばしばあります。

例えば、家の修理をお願いしていた業者さんが「今日10時に行けるけど、家にいる?」と、その日の朝に電話してきたり。
ちょうどその日は家にいたからいいですが、外出予定があったらどうするんだー!と思ってしまいました。

でもそれはまだいい方で、水漏れしたから修理屋さんお願いしているのにプロパティーマネジャーが全然対応してくれない、とか、修理屋さんが来るって言ってたから1日中待っていたのに来なかった、とか、修理終わってないのに17時になったら中途半端なところで切り上げて帰っちゃった、とか、家まわりはそんなエピソードだらけ。

乗っていたトラムが途中で止まって乗客全員降ろされてしまい、今日はもう動かないから(故障?)他の路線に振替しろといきなり言われたりとか。

日本だとそういうことはあまりない(そもそもそんなに頻繁に水漏れしない)し、電車は時間通りに来るし、日本人の細やかさとか正確さは素晴らしいなと感じます。
反面、失敗をNGとする傾向が裏目に出ているんじゃないかなと思うこともあります。

3Dプリンタで安価なインプラント器具を作るオーストラリアのベンチャー企業に勤めている友達が話していたことが印象に残っています。
その会社は海外でもビジネスを広げていて、日本以外では業績が伸びているそうです。
なぜ日本ではうまく行っていないのかというと、日本人は少しでも形がずれていたりするとダメで、取引が進まないのだそうです。
一方で日本以外の国ではミスや失敗があっても直せばいい、というスタンスなのでビジネスがどんどん広がっているのだそう。

これって、日本社会が必要以上に正確性を求めるが故にチャンスを逃すパターンじゃないかなと思いました。

日本の正確性とオージーの緩さを足して二で割るくらいがちょうどいいのかもしれませんね。

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