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第3回【コンポーネント紹介】GrabInstancer

Resoniteのコンポーネント紹介記事を書きます。
3回目のテーマは『掴むと増える』です。


GrabInstancer(グラブ インスタンサー)

掴むと増えるコンポーネント

使い方
適当なスロットにアタッチ。
Transform > Interaction > GrabInstancer
掴める必要があるので、コダイラーも必要です。
複製元(雛型)のスロットを、Templateに指定すれば機能します。

アセット(メッシュやマテリアル等)を雛型の中に入れてしまうと、掴む度にアセットも増えちゃうので、入れないようにしましょう。アセット(特にマテリアル)が増えると、容量も処理負荷も重くなります。
アセットは『Destroy Preserving Assets』♻ボタンで、Root直下のAssetsスロットに自動格納させるか、雛型とは別階層のスロットに入れておきましょう。

(特殊な条件下で使用すると、雛型の方が掴まれちゃうバグがあるけど、発生条件忘れちゃった。普通に使う分には心配する必要はないです。おそらく、そのバグを引き当てる事ができる技術をお持ちなら、簡単に対処できるはずです。)

Enabled:
このコンポーネントを有効にするかどうか。

Template:
雛型(複製元)を指定する。
掴むと、このスロットが複製されて掴まれる。(ContainerTemplateを指定している場合は、そちらの子になる。)

ContainerTemplate:
上記の雛型を入れるための容器を指定する。
掴むと、このスロットも複製されて上記Templateで指定したスロットを配下にして掴まれる。
複数のGrabInstancerで共通の容器を指定できるので、【容器+雛型1】,【容器+雛型2】…のように組み合わせて使う事ができます。

ContainerTemplateInstanceRoot:
容器のどこに雛型を入れるか指定する。
指定しないと容器スロットの直下に入る。

ActivateRoot:
掴んで複製した雛型又は容器スロットのActiveをTrueにする。

EnableGrabbable:
掴んで複製した雛型又は容器スロットのGrabbableをTrueにする。
雛型又は容器スロットのGrabbableはFalseにしておくと、複製元スロットを掴まれる心配がありません。

SetInstancePersistent:
掴んで複製した雛型又は容器スロットのPersistentをFalseにする。
PersistentがFalseだと、そのスロットは保存されません。この設定を活用する事で、ゴミを残さない素晴らしいアイテムが作れます。

ちなみに、この項目の型はNullable<T>です。検索するときは、型の後ろに「?」を付けます。(bool?やfloat?等)
左側をTrueにすると動作します。次に右側のvalueで値を指定します。
実質的には複製したスロットのPersistentをFalseにする為に使用する事になるので、右側のvalueはFalseのまま使うことになります。

ExcludedParts(list):
Addを押すとリストが増える。
増やしたくないスロットを指定する。ここで指定されたスロットは複製対象から除外されます。

Physical:
レーザーで掴めなくする。(Falseならレーザーでも掴める。)

GrabPriority:
掴む優先度。複数の物を同時に掴んだ際、数字が大きい方が優先される。
ちゃんと設定すれば、アイテムがより使いやすくなります。


蛇足

アップデートで機能が沢山追加されて、便利になった。UIX用のUIGrabInstancerも追加された。

世界は変化します、この紹介シリーズの内容はスグに古い情報になる可能性があるので、公式WikiやDiscord等も確認して最新の情報を得てください。
また、もしアップデート等でコンポーネントの機能が変更された場合、気付き次第更新する予定ですが、コメント等で教えて頂けると嬉しいです。

おわり

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