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PCのスペック紹介&Resonite向けPC案

私が使用しているPCのスペックをご紹介、もとい自慢いたします。
ResoniteをVRで快適に遊べるPCを、新たに調達しようとしている方向けの情報もあわせて書きます。


パーツ構成と金額

自作PC歴は10年以上、友人の分も含めて様々なPCを5台組み立てた事があります。ヘッドマウントディスプレイ(HMD)もSony HMZ-T1やOculus DK2から使用しており、こちらも10年以上遊んでいます。

使っているPCを改造する案も有りましたが、今回はGPUのサイズがデカすぎてケースが流用できないうえ、完成してから6年以上経過していたので、心機一転、全てのパーツを新調しました。
パーツの一覧と購入時の金額はこちら↓

  • OS:MS Windows 11 Home(15,680円)

  • CPU:Intel Core i7-13700F(51,800円)

  • CPUクーラー:DeepCool AK400(2,970円)

  • メモリー:ADATA  DDR-5 5600 32GB×2枚(29,800円)

  • GPU:Palit  GeForce RTX 4070Ti(124,800円)

  • M.2 SSD:Solidigm P41 Plus  M.2 2280 2TB(14,950円)

  • M.2 SSD:ADATA ALEG-800  M.2 2280 2TB(12,980円)

  • 電源:XPG Core Reactor  850W 80PLUS GOLD(14,810円)

  • マザーボード:ASRock B760M Pro RS  MicroATX(21,680円)

  • ケース:Antec P10 FLUX(11,028円)

  • GPUの支え:長尾製作所 VGAサポートステイ S自己粘着式(1,647円)

合計で約30.2万円です。(送料0円。ポイント等は約1.4千円分ゲット。)
予算30万円で計画していたのですが、M.2 SSDの高性能な物が安かったので、ついでに買っちゃいました。
パーツを選ぶ際は安さ以外にも、性能と消費電力(発熱)、寿命等を考慮して選定しています。
今後、スペック不足や故障等が発生したらその都度パーツだけを交換して、6~8年ぐらい使う予定です。

レビュー

運用開始してから1年以上が経過しました。
初期不良や不具合は特になし。
先代のPCと比べると発熱は少なく、効率は良い感じだと思います。(オーバークロック等は故障のリスクが高いうえ、寿命を縮めてしまうのでしていません。省エネ設定で使っています。)
ケースFANの音は、低負荷時は静かで気になりません。高負荷時は少し煩いですが問題はありません。
普段はResonite(VR)で遊んだり、3Dのゲームやったり、動画編集するときぐらいしかフル活用していませんが、かなり快適です。

特にResoniteの高負荷なワールドで他のユーザーとFPSを比較すると、だいたい上位になります。(自慢です。ごめんなさい。)
VRで遊んでいると、以前は30~45FPSだったのが現在は60~90FPSでます。これのおかげで、VR酔いが少なくなりました。

値段や消費電力、処理能力を考えると、コスパが良く満足度は高いです。


Resoniteを快適に遊ぶためのPCとは

ここからは、私の経験と推測でのお話になりますので、あくまでも一つの目安としてご覧ください。

2024年6月 現在、ResoniteをVRで快適にプレイする為には二つの要素が必要です。
高速度インターネット回線と、ハイスペックPCです。

インターネット回線

ResoniteはP2P方式です。
普通のVRSNSプラットフォームではサーバーを介した通信が当たり前ですが、Resoniteはサーバーを介さずにクライアント(ユーザーのPC)同士で通信を行います。
サーバーを経由する必要が無いので、遅延がとても少なくて快適に遊ぶ事が出来ます。当然、遅延が少ないと動きの同期も滑らかになり、声も低遅延で届くので会話がしやすいです。
ただし、欠点もあります。
ホストの回線が遅いと、セッション全体の同期がカクカクになってしまう。
ホストがクラッシュすると、セッションが終了する。
そもそも、ホストがいないとセッションが開始できないです。(これに関しては、ヘッドレスを使えば解決します。)

ホストは多くの通信を行うので、高速度で安定したインターネット回線が必要になります。
光回線を契約して、家庭内LANもしっかりと整備しましょう。
ちなみに、私の家ではNTTの光ケーブルを引き込んで、ルーターからLANケーブルでPCに接続しています。回線速度をFast.comで測定すると、夜の混雑時でも上下共に約300Mbps以上出ています。(上下100Mbps以上あれば問題ないと思います。)

インターネット事業者は理論値で宣伝するので、勘違いしないように注意しましょう。(理論上は1Gbpsでも、実際はもっと遅い場合が多いです。特にマンションタイプ等は遅くなりがちです。引っ越しを検討しましょう。)
また、家庭内LANもWi-Fiは論外です。LANケーブルで有線接続しましょう。見落としがちですが、LANケーブルの規格はもちろん、ルーターやスイッチングハブ等も吟味して、適切に設定しましょう。

ホストだけどずっと独りの場合は上記の限りではございません。クライアントの場合も、おしゃべりする程度なら普通の回線速度で十分です。

快適に遊べるPCのスペック

Resoniteを快適にVRで遊べるスペックについて考察します。
ここでいう快適とは、VRモードで、軽いワールドで、10人くらいユーザーが居ても60FPS以上でる事をさします。
また、ResoRail(VR鉄道)の各種システムを余裕で処理できる性能でもあります。(グリッドスペースで10両走らせても60FPS以上でる。)
VRモードでも、軽いワールドで数人でおしゃべりするだけなら、こんなに高スペックなPCは必要ありません。デスクトップモードで遊ぶ場合は、もっと低スペックのPCでも大丈夫です。
Resoniteは無料でインストールして始められるので、ここに書いてある情報で頭でっかちになる前に、プレイしてみる事をお勧めします。

基本的にゲーミングPCと呼ばれるスペックのPCが必要です。
その中でもVRゲームが遊べる(VRready)とうたっている最新のPCであれば、最低限はクリアしていると思われます。

SteamのResoniteページに記載されている推奨スペックは、VRモードで快適に遊ぶにはちょっと足りない気がします。(あくまでも個人の感想です。)

ResoniteはCPUの計算能力と、GPU(グラフィックボード)の描画能力が求められます。
GPUだけ高価な物にしても効果は薄いので、パーツ全体のスペックを底上げしてあげる事が大切になります。(RTX4090を使っていても、高負荷時にCPUとメモリーが足を引っ張ってしまい実力を発揮できていないケースがままあります。)

では、具体的にどこに注目しながら選べばいいかと言いますと...
ズバリ、CPU・GPU・メモリーの3つです。
PCを買う際はこの3つのパーツを確認してみてください。

CPU
Intel Core i7 13700F(約5.8万円)以上のスペックなら間違いない。
最新の世代は Intel Core i7 14700F(約6万円)。
AMDなら Ryzen 7 7700X(約4.7万円)以上。
Ryzen 7 7800X3D(約5.4万円)が良さそう。(L3キャッシュが多い!)
最低でも8コア以上欲しいかも。(新調するなら数世代前のCPUは論外。)
もちろん、お金がつぎ込める人は最高スペックのCPUを買っちゃいましょう。

GPU(グラフィックボード)
NVIDIA GeForce RTX 4070Ti SUPER(約13万円)。
VRAMは最低でも8GB以上欲しいかも、12GB以上あれば安心。(Resoniteの設定で、テクスチャ解像度を制限できます。)
今ならコスパ最強の4070Ti SUPER一択
(もし、RTX4090を買うなら上記のCPUでは力不足です。一番良いものを買いましょう。)

メモリー
メモリーは速度が大事です。
"速度"が大事です。(低負荷時は効果がありませんが、高負荷時に本領を発揮します。ResoRail等、計算能力が求められる遊びをする場合は高性能なCPUとメモリーは不可欠です。)
DDR5-5200MHzかDDR5-5600MHzでOK。(新調するならDDR4は論外)
容量は最低でも32GB(16GB×2枚)以上。VR中に他の作業もするのであれば64GB(32GB×2枚)だと安心。
CPUの仕様を確認して、メモリーを選ぶ必要があります。
ちなみに、DDR5-5600の64GB(32GB×2枚)は約2.8万円。DDR5-5200の32GB(16GB×2枚)は約1.4万円です。

最安でもこの3つで20万円はかかります。
さらにマザーボードや電源、SSDなども組み合わさると、自作で約25~28万円ぐらいになるでしょう。
水冷だともっと高くなりますが、空冷で十分なのでコスパ重視なら空冷でOKです。
SSDの容量は合計で1TB以上あれば安心です。Resoniteでは様々なデータをキャッシュするので、多いに越したことはありません。
BTO(受注生産)パソコンのカスタマイズだと完成品で約32~37万円ぐらいで同スペックのPCが買えそうです。

まとめ

上記は、あくまでも一例です。
Resoniteで快適に遊ぶためには、GPU性能だけではなく、CPUやメモリー等、パーツ全体のバランスがとっても大事。
予算が30万円あれば、自作PCで快適にResoniteで遊べます。(BTOだともう少し高い。)
解像度や画質設定を少し下げる等、描画品質を妥協できるならば低予算でも快適なPCを作る事は可能です。
予算が青天井なら、全部最高スペックで揃えるべし!!


蛇足

この記事の内容は、数年後には参考にならないかもしれません。値段も上下するので安定しません。
ぜひ、Resoniteでフレンドに相談してみてください。VR空間上で画像やリンクの共有が簡単にできるので、最新の情報をわかりやすく共有する事ができます。
また、ユーザーのFPSやレンダータイム等を表示するアイテムも有るので、そのグラフを見る事で本当にハイスペックなPCを使っている人の意見を聞く事ができます。

VR-SNS用にハイスペックなPCが欲しいというと、店員さんやAI等に誤ったスペックのPCを勧められ、高価なPCを買ったのにコスパ最悪なんてこともあり得ます。
GPUのVRAM容量だけに注目するのではなく、各パーツのバランスを考慮して検討しましょう。
また、水冷機能、無線LAN、派手なケースや光るFAN等、ロマン溢れる商品が数多く販売されていますが、本当に自分に必要なのかよく考えましょう。

どうしてもPCスペックを上げずに快適に遊びたい場合は、Resoniteの各種設定を最適に行いましょう。
表示するテクスチャ解像度を全て1K以下に制限する。テクスチャフィルタリングの品質を下げる。ライトの計算を1回だけにする。影の品質を下げて描画距離を短くする等、様々な方法があります。
中でも一番効果的なのは、激重アバター着てる人を簡易表示にしてしまう事です。Resoniteではアバターに制限は無いので、容量1GBのアバターとか、全身4Kテクスチャとか、マテリアル大量とか、衣装数十種類重ね着などの魑魅魍魎ちみもうりょうに出くわす可能性があります。どのワールドに行っても重いと感じるのであれば、もしかしたら自分のアバターが重いのかもしれませんし、一緒に居るフレンドが重たいのかもしれません。自由には責任が伴う事を忘れてはいけません。

Resonite内の設定だけではなく、PCの設定やVR機器の設定も重要です。
PC(グラフィックボード)の設定又はResoniteの設定で、FPSの上限を設定できます。デスクトップモードで使用する際にFPS制限無しだと数百FPS出てしまいます。(FPSが高過ぎると電気代の無駄ですし、バグりやすくなるので気を付けましょう。)
また、SteamVRのレンダリング解像度設定等もちゃんと確認しましょう。(自動ではなくカスタムにした方が良い。初期設定はたぶん150%)
HMDはレンズの構造上、解像度の140%以上が理想といわれています。でも、PCスペックが低い場合は100%にすると良いでしょう。(Questシリーズ等は元々綺麗らしいので、100%にしても良いかも。)
Virtual Desktop 等のアプリを使用する場合は、アプリ側の設定もちゃんと確認しましょう。VR Frame Rate や Synchronous Spacewarp 等の設定次第では、PCスペックが足りてなくて45か36FPSで補完されている事があります。

VRでの上限FPSはHMDのリフレッシュレートで決まります。一般的には180、144、120、90、80、75、72、60FPSの何れかです。
45、36FPS前後の場合はPCのスペックが不足しているか、Virtual Desktop の映像補完設定の影響かもしれません。
30FPS以下はヤバイのでPCの買い替えを検討しましょう。
VR酔いし難い理想のFPSは120以上だといわれていますが、現実的には72FPS以上あれば良い方でしょう。

Resoniteで少人数しか集まらない、ホストしない、軽いワールドでおしゃべりするだけなら、もっと低スペックなPCでも遊べます。デスクトップモードなら尚更です。
VRモードで、大人数で、最先端の遊びを快適にしたいのであれば、それなりの機材が必要になります。
今後、ResoRail(VR鉄道)をVRで楽しみたいと思っている方は、ぜひこの記事を参考にして、快適に動作するPCを調達してください。

おまけX

Xでも、みんなのPCスペックを教えてもらいました!
とても参考になりますので、ぜひ見てみてください。

おわり

Resoniteユーザーの皆様へ
PCスペック自慢のコメントをお待ちしております。お使いのCPU・GPU・メモリー等のスペックとPCのお値段、普段のプレイモードとFPS等、分かる範囲で良いので教えてください!
今後、PCを新調する方の参考になれれば幸いです。

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