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安部公房の小説の題名みたいだ。

いま、鞄を選んでいる。

学生になるからである。
バックパックが必要だ。
いつもは車なので学会でもらうコングレスバックを使ったり使わなかったりしているが、
学生ともなれば
やっぱり
バックパックがいいでしょう、必要でしょう、どうでしょう。

目立ちすぎず地味すぎず格好悪くなく。

やっぱ王道の黒がいかかでしょうか。調べてみた。

Bianchiの黒にチェレステブルーのラインが入ったやつが格好良かった。


買った途端にコロナ禍に突入し乗らなくなった自転車に代わり…

最近の私は慎重である。
昔はこれだと思ったら後先考えずにクリックしたものだが、ポチッとな、
最近は一旦、賢者タイムを設けている。

スタッフにも尋ねてみることにした。

そうしたら
ヴィトンだのグッチだのプラダだの、
いったいどこのセレブだよ!っていうのしか提案してこない。
単に自分たちが欲しいバッグを口にしているに過ぎない。
実現不可能なものを省くように伝えたら
今度はクスクス笑いながら斬り下ろす。

あそこのバッグは格好いいけど「若すぎる」だとか
「若い人のブランド」だとか
「おじさんは持ってない」とか
うるへー!面白がっているだけじゃないの。

スタッフに尋ねたのが間違いであった。
自分一人の力で
決めよう。

やっぱりBianchiがいいかなと思っていたある日、
ちょうどよさそうなブランドを思いだした。

目立ちすぎず、埋もれすぎず、
派手すぎず、長く使えて
ある程度評価も確立している鞄。

そう、
それは………!

ここの鞄!
一澤眞三郎帆布。

むかぁし
京都旅行をした
母親が筆入れかなにかを買ってきてくれた。
その当時は
『一澤帆布』だったけど
お家騒動の後
今ではこの名前に落ち着いた。

ここのバックパックにしよう!

壊れたらまた修理してくれるし
持っている人も少なかろう。


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