見出し画像

小説を書いているとき、どうやって小説を読むのですか?

 こんにちは。伯林(ベルリン)です。
 五十二歳、長崎県佐世保市のコンビニでパート勤め。雑誌コーナーのすみに並べていた五分で読める系アンソロジーからミステリ沼へドボンと落ち、そのままDミスへ――というのは真っ赤な嘘であり、私のプロフィールは全くもって秘密ということでご容赦願いたいと思います。

 最近悩みがあります。本が読めません。
 なぜかというと、執筆モードに入ってしまったからです。
 小説を書いているひとは、どうやって小説を読んでいるのでしょうか?
 わたしの場合、書いている時期はそのことで頭がいっぱいになるので、他の物語を摂取する余裕がありません。
 でも本来、物書きというのは読みものも好きなはずなのです。
 わたしも好きだ。もっと読みたい。
 ……が、どうしても読めなくなってしまうので困っています。
 読んでいても集中できず、文字の上を目線が滑る。頭に入ってこない。
 読んでいるはずが、いつの間にか自分の書いているものの考え事に思考が吸い込まれていて、何を読んでいたのか忘れている。
 本当はもっとたくさん読んで研究したり楽しんだりしたいし、読書無しでは小説執筆はできないはずなのに……これは困ったことです。
 アウトプットばかりしていてはいつかガス欠を起こすし、いまは(幸か不幸か)一作書いたあとにインプット期を自由に設けることができますが、もしもノーベル文学賞に選ばれたら、世界中の出版社にせっつかれて、休まず続編を書き続けないといけないかもしれません。

 やはり、書きながら読む方法を体得しないとまずいようです。
 小説を書いているひとは、どうやって小説を読んでいるのですか?
 脳みそをちょいと見せてほしいですね。
 さて、執筆に戻ります。

(イラスト/ノーコピーライトガール)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?