書いてない

あなたさえ書いてないのに読めと言うちゃんと書いてくれなきゃわかんない


おふとんで朝を焦がして怒られる炊き込みご飯のおこげ思ふ


唐突にありがとうとか言われたぞ一体何をしたんだ俺は


だからもう一度、をなんどでも描く挫折の形を知っています


近づけば近づくほどに消えていく冬の時雨に暖かな虹


もうだめだもうだめなんだもうだめだもうだめなんだまだやらされる


雨夜雨雲の向こう側必ず月は綺麗なままだ


三日月の欠けた部分を運び込み満月にする仕事してます


正しさをどうにか僕は剣にしていつか勇者が迷える森へ


幽霊と話せる公衆電話に百円入れて百円お釣り


ヨルシカのライブくらいの仄暗きの中であなたと会ってみたい

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