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2021年の活動まとめ

※当記事は、「Anti-Aging Record Advent Calendar 2021」12/24分の記事になります。他の記事が気になる方は以下からどうぞ。

noteではお久しぶりです。Beqqorという名で活動している者です。普段はき~ちゃんと読んでいただけたら幸いです。

今年もいろんな曲を作りました。といっても、6~8月あたりが忙しい気味だったり、原神とかいう神コンテンツにバチクソドハマりしてしまったりであまりSoundCloudの更新ができませんでしたが…(;'∀')

ということで、せっかくアルバムも出したりと良い感じに活動ができた年だったので、今年書いた曲を振り返りながら一部こだわりポイントを書きなぐっていきたいと思います。

0. はじめに

一応自己紹介代わりに各サイトのリンクとアルバムの宣伝をしておきます。

Twitter : https://twitter.com/mrcl_drm0224
SoundCloud : https://soundcloud.com/ki-miracle
YouTube : https://www.youtube.com/channel/UCcsDlwzQ34cg1GVsc3UORuA

2021年春M3で販売した1st Album「Sky Canvas」はBandcampで販売中です。

https://beqqor.bandcamp.com/album/sky-canvas

クロスフェードも添付しておきます↓

1. Sodalite


Sky Canvasの「S」枠で書いた曲ですね。初めて書いたArtcoreです。結構再生してもらえて嬉しい…。

名付け親は万手観音先生だったりします。タイトルを決めあぐねてて「どうしようかなぁ〜」と通話中に愚痴ったら提案してくれました。マジ感謝。

宝石の名前です。実物を見せてもらったのですが、夜空みたいな綺麗な色をしていました。「夜」「静」「美」をテーマに書いていたので、イメージ的にもめちゃくちゃしっくり来てます。

追記:万手観音先生から実物の写真をもらったので載せます。綺麗…

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こだわりポイント① : 他の曲のフレーズの引用
しれっとSky Canvas収録曲のフレーズをいろんなところで引用してます。分かりやすいところだとAメロ前(0:30~)のストリングスがDeep sea, Moon light.のトラップ地帯のピアノメロを引用してたり。というか、Aメロ前はよく聴くと引用フレーズの詰め合わせになってます。他にもふわっと匂わせていたりするものもあるので探してみてね。

こだわりポイント② : 間奏のベース地帯
ガラッと雰囲気を変えて治安の悪い部分を作りたいなぁ…と思っていたので、欲望のままに作りました。ここの部分のピアノだけめちゃくちゃ歪ませて深めにディレイかけてみたりしてます。かっこいいかなって思ったので…。
ニューロベースみたいなのはSerumをこねくりまわしてSerum内だけで完結させています。弄られるパラメータがたくさんあるので音作りに困らん…ほんとにSerumはすごいのでDTMerマストアイテムだと思います…。

こだわりポイント③ : ハドルネにならないようにする
意外と苦労したところだったりします。音ゲー曲っぽいのを作るとめちゃくちゃハドルネになってしまうので、あくまでピアノが主役なんだぞ!!ってのを忘れないように作りましたね。いつもよりピアノの音量を大きめに、サビで入ってくるシンセも気持ち小さめにしたりしてます。
一応ピアノを習ってた人間なので(ほぼ弾けませんが)、楽譜に起こしたらちゃんと弾けるのか…?みたいなのはちょっとだけ考えながら打ち込んでました。弾けるとは言ってませんが…。


2. Condor

Sky Canvasの「C」担当。珍しくど直球なハードルネッサンスにしました。テーマは「昼」「青空」「動」だったので、力強く飛んでいく鳥ならコンドルかなぁ〜っていうつながりです。

こだわりポイント① : エモ全開
直近にParadise of irregularを作っていたのもあって、そっちもあるのにCondorまでカロリー高くしたくなかったのが強かったです。Beqqorの得意分野はメロディなので、そっちで全力を出そうと思った結果がこんな感じです。
イントロから入ってくるなめらかなメロディ、結構気に入ってます。サビのメロディは激しく動くので、対を成してるみたいで個人的にも好き。

こだわりポイント② : ピアノはピアノだけで聴けるように
サビでこっそり鳴るエモいピアノがハードルネッサンスの要素の中でも一番好きなのですが、そんなピアノメロを考える時は「それ単体で聞いても曲として成り立つ」ように意識してます。それもあってピアノでサビのメロディをなぞらないがち。この辺りはEvansの影響が多分かなり強いですね。
ピアノは高音のキラキラした音が大好きなので、一瞬「キラン…」って鳴らしたり、高音を弾き続けたりするフレーズだったりを入れがちです。Condorはサビ前にキラン…が入ってますし、間奏の静かな部分が高音で弾き続けるパートになってます。

こだわりポイント③ : 疾走感マシマシ
走りたくなる感じを出したかったので、緩急のつけ方だったり落ちる音・上がる音の使い方だったりはかなり意識した気がします。後は、最後に盛り上げて盛り上げて、スパッと終わらせることで、「聴き切った!!!」ってなって欲しかったのと、助走をつけて飛んでいく様を表現しようとしたのがある…と思います。
疾走感のモチベーションになったのは確実にメロディです。かなり激しく動く様が駆け抜ける感覚をくれたので…。ちなみにサビはコード進行も2拍ごとに変化しているので、それも躍動感を出す要因になっている気がします。

コード進行の面でいえば、イントロはそんなに動きがないように作りました。ラスサビでイントロのメロディを使いたいな~って考えていたので、まずはサビのコード進行でメロディを考えてから、動きの少なくてメロディとマッチするコード進行を後付けしてイントロにはめ込んだ、っていう順番でした。

裏話
この曲、実は2020年秋M3のRenaissance Frontier(以下、ルネフロ)のアルバムに向けて曲を作っている時に出た没曲だったりします。メロディはめちゃめちゃに気に入ってたけど展開が浮かばないなあ…と思って放置しているうちにRainscapeとかいうわけの分からない曲が出来上がってしまったので…。
その後、過去のプロジェクトを漁っている時に久々にこの曲を掘り返して、ビビッと来たのでアルバムに向けて頑張って続きを作った次第です。いい感じにまとまってよかった…!!

あんまり関係ないけどRainscapeも貼っておきます。久々に聴いてね。


3. Paradise of irregular

間違いなく今年作った曲の中で1番の問題児です。Rainscapeを作ってしまったことによる「ルネフロのイロモノ枠」という肩書きへのプレッシャー、Minerva → Ultranniversary!!!とカロリーの高すぎる曲を作りすぎた疲労、心の内に秘めたる破壊衝動、それらが一斉にはち切れて闇堕ちしてしまったBeqqorが産み出した異物†irregular†です。※フィクションです

こだわりポイント① : 3分間聴き手を一切休ませない
ところでその昔、史実かどうかもあやふやなほどの大大激闘で大活躍した駆逐艦がいたっぽい…?この曲のタイトルも略すと…Poi…?
この曲を作ろうと思った根幹にはそんな背景があったっぽい?

休憩地帯をぜっっったいに作らない!!!!みたいな心意気で作ったので、展開が怒涛のように押し寄せます。イントロとアウトロ以外全然静かにならないですからね…。

イントロ→歪みキック→ハピコアとハドルネのハイブリッド→Dubstep→Glitch Hop→ピアノソロ→ボカロック的シンセソロ→ビルドアップ→待ちに待ったハドルネ→アウトロ

…ぐっちゃぐちゃですね…なんでまとまったのか自分ではよく分かってません。

こだわりポイント② : ハピコアとハドルネがシームレスに入れ替わる部分
すごい!!!って言われたんですが、実は仕組みはめちゃくちゃ簡単なんですよね。ハピコア部分はCメジャーでⅠ→Ⅵm→Ⅳ→Ⅴ7と進行するわけですが、CメジャーにおけるⅤ7、すなわちG7(ソシレファ)ってCマイナーでもドミナントとして機能してトニックのCmに帰結してくれるので、そのままマイナーに移行している…ていう感じです。音楽理論あんまり理解してないので間違ってたらスミマセン…。Cマイナー(ハドルネ)からCメジャー(ハピコア)に帰る部分も同じことしてるんじゃなかったかな…?

こだわりポイント③ : Glitch2を使ったGlitch Hop地帯の制作
RisenさんのコンピレーションでAntares (Beqqor's 200step Remix)を作った際に発見した方法で、結構かっこいいベースドロップが作れる方法としてちょこちょこ使っています。
該当箇所は1:55~ですね。

レシピはこんな感じ。
①ニューロベースみたいなベースを作る。
②Glitch2を挿し、ぐっちゃぐちゃにする
③書き出す
④①で作ったニューロベースっぽいものの質感を変えて再び書き出す
⑤聞き比べて、いい音が鳴っている箇所を切り出して並べる
並べる作業がパズルみたいで楽しかったですね…。

裏話①
実は、構想段階ではアウトロの後にもう1展開する予定でした。スピードコアにして、「終わったと思った!?残念!!めちゃくちゃにさせていただきます!!w」ってなるつもりだったのですが、そこまでで既に4分あったので流石にまとまり悪いしくどいなあ…って感じて取りやめた次第です。それでもArcana Terminationの収録曲の中では一番尺が長くて笑いました。
Arcana Termination、良いアルバムなので買ってね↓
Booth : https://simmon-per.booth.pm/items/2921237
TANO*C STORE : https://www.tanocstore.net/shopdetail/000000002740/

裏話②
公開してからずっと思っていることがあって…。ベースドロップを作るのが相変わらず上手くないなあって思うんですよね。Dubstep地帯、なんかすごくスカスカに感じませんか…?Minervaの冒頭のドロップやUltranniversary!!!のFuture House地帯も同じくもうちょっとやりようあったよなあ…って…。
特訓して、そのうちこの部分をちゃんと強化した第二形態でも作ってみたいな…って目論んでいます。いつになるのやら…(;'∀')

3. Feel U

艦これくじ引きで漫画の中身を決めちゃった合同「Drawing!」において書き下ろした楽曲。お題は「EDM」「本人歌唱」「星野源」でした。カオス。

メロンブックスの通販でまだまだ買えちゃうのでぜひ…この漫画、めちゃくちゃにカオスです…面白さは保証します。
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=833051

万手観音先生に無茶ぶりされて作った初の本人歌唱曲。これがなかったらもうしばらく本人歌唱の曲を出す機会はなかっただろうし、今後もボーカル曲を定期的に作ろうかな…って思えたので、なんだかんだいい経験だったと思います。

こだわりポイント① : 歌詞
結構考えに考え抜いて書いた歌詞です。

目を覚ませば 橙の瞳
君と交わす「おはよう」
背伸びをした 窓際
大きなリボンで

結んだ髪乱れ 憂う五月雨
眺める横顔 君は高嶺
「夏が来たね」 笑い合うだけ
高まる想いが鳴らした鐘

新しい日々 君がくれた
光が 生きる証
雨の匂いに ゆらり揺れた
心は傍にいたい ずっと

夕焼けを望む雨上がり
海に沈んだあの日の想いを
バカな僕でも覚えていたい
リズムに乗せて

届けるよ君に
夜も更けた世界で歌い明かし
触れ合うたびに恋焦がれた心は 
今日も 今日も

新しい日々 君を連れて
未来は色とりどり
夏の匂いに ゆらり揺れた
心よ おいていかないでね

これは思いっきりテーマが艦これなので名前を出しますが、夕張ちゃんに向けて書いた曲です。なぜだかめちゃくちゃにキャラデザが刺さってしまって、可愛いなあ…と思いながら書きました。
ところどころに夕張ちゃんと絡みのある艦娘の名前が隠れています。「憂う五月雨」とか「ゆらり」とか「生きる」とか。後、地味に夕張ちゃんの好物が紛れ込んでいたり。Cメロ(夕焼けを~)の部分も、縦読みすると…?
個人的なお気に入りポイントは「髪乱れ~」のリズムよく韻が踏めた所です。

こだわりポイント② : おしゃれっぽいコード進行
一応コード進行書いておくので弾き語りにでも使ってください(?)
多分テンションとか抜けてたりしますが許してください…。


イントロ
ⅣM7 Ⅲ7 Ⅵm7 Ⅰ7 | ⅣM7 Ⅲ7 Ⅵm7  Ⅴm7Ⅰ7 |
ⅣM7        Ⅴ♯dim     | Ⅵm7Ⅴ♯m7Ⅴmin7  Ⅰaug/Ⅳ♯ |
ⅣM7 Ⅲ7 Ⅵm7 Ⅰ7 | ⅣM7 Ⅲ7 Ⅵm7  Ⅴm7Ⅰ7 |
ⅣM7        Ⅴ♯dim     | Ⅰaug/Ⅳ♯                          |
Aメロ
Ⅳ  Ⅴ Ⅴ♯dim | Ⅵm  Ⅲm | Ⅳ  ⅠⅠ♯dim | Ⅱm  Ⅴmin7 Ⅰ7 | ×2
Bメロ
ⅣⅤⅥm  | ⅣⅤⅥm  | Ⅳ Ⅴ | ⅥmⅤⅣⅢm |
ⅣⅤⅥm  | ⅣⅤⅥm  | Ⅳ      | Ⅴ7        |
サビ
Ⅳ Ⅳm | Ⅲm7Ⅴ♯dimⅥ7 | Ⅱm7 Ⅴ7 | Ⅰ Ⅰ7 |
Ⅳ Ⅳm | Ⅲm7Ⅴ♯dimⅥ7 | Ⅱm7        | Ⅴsus4 Ⅴ  |
ドロップ
ⅣM7 Ⅲ7 Ⅵm7 Ⅰ7 | ⅣM7 Ⅲ7 Ⅵm7  Ⅴm7Ⅰ7 |
ⅣM7        Ⅴ♯dim     | Ⅵm7Ⅴ♯m7Ⅴmin7  Ⅰaug/Ⅳ♯ |
上の塊×3
ⅣM7 Ⅲ7 Ⅵm7 Ⅰ7 | ⅣM7 Ⅲ7 Ⅵm7  Ⅴm7Ⅰ7 |
Ⅶmin7-5  Ⅲ7          | Ⅵm7         |
Cメロ
Ⅰ      | Ⅶmin7-5    |Ⅶ♭      |Ⅵ          |
Ⅳ Ⅴ |Ⅴdim Ⅵmin7 | Ⅱmin7   | Ⅴsus4   |
後はサビを2回繰り返してドロップを繰り返して終わり

分からないなりにめちゃめちゃ頑張って考えてます。
普段4361が好きすぎてめちゃくちゃ使っちゃうんですよね…。今回はなんとなくそこを避けて、それでいておしゃれにまとめられないかな…って考えて作ったりはしました。が、イントロがしれっと4361ですね。アホ。
半音下がり大好きマンなのでイントロにフューチャーベース御用達の半音下がりが入っていたり、Cメロも1小節ごとに半音ずつ下がったりしてますね。Cメロはちょっと切ない雰囲気出せてお気に入り。
どうしても既存のコード進行からの派生になっちゃうのでサビが4536の変形みたいな形になってますね。もうちょっと勉強しないとなあ…。

こだわりポイント③ : ボーカルのカットアップ
ラスサビに何か入れたいな~~って思ったので、自分の声でカットアップ作っちゃいました。結構力作。
Cubase付属のGrooveAgentにサビのボーカル音源を読みこませて「Slice」で刻んでもらい、音程ごとにしっくりくる部分を抜き出し、微妙なピッチの調整をして…と、そこまでは割と地道な作業でしたが、後は並べる部分がめちゃくちゃ楽しかったのでチャラ。後半はiZotope社のNectarでハモらせたりもしました。
意外と楽しい作業だったので、みんなも自分で歌ってカットアップを作ってみてね!!!!!!

裏話
この曲のボーカル、なんとiPhoneのマイクで録音してます。
結構音質がいいので、自分の声を曲に取り入れたい方は使ってみましょう!ボーカルのミックスは先述のiZotope社のNecterがはちゃめちゃに便利です。

ちなみに、今は良い感じのマイクと良い感じのオーディオインターフェースを入手したので、もっといい感じに収録できるかもです。またどこかで披露したいですね…!

おしまい

以上!他にも何曲か書いたけどそれはまたの機会にします。ちょっと疲れたので…。

今年は最後にRainy Night Blue (UK Hardcore VIP)を投稿して〆にしたいと思います。12/25 (記事投稿した当日)の夜には上げられるハズなので、よろしければ聴いてくださいね。

(投稿したらこの辺にはっつけます)

今年も1年ありがとうございました。お世辞にもめちゃくちゃ活動できた、ってわけではなかったですが、いろんな面で成長できた年かなって思います。まだまだ初心者ですし弱小DTMerなままですが、ゆるゆるとこれからもハードルネッサンスを書いて生きていこうと思いますので、今後ともBeqqorおよびき~ちゃんをよろしくお願いしますね。

それでは、メリークリスマス!良いお年を~~!!!

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