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難聴者のリアル レポート(BeOne手話歌 参加者さんの話)

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難聴でありながら、湘南乃風、TRF、w-inds.など、様々なアーティストの バックダンサーの経歴を持つGenGenさん。(2020.11現在プロフ) 2021年にはパラリンピッ…
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#夢を叶える

『人生の選択肢』 ~難聴者の進学・就労と、将来の不安~

(前頁 ~『音楽は「感じる」ことで聴く』) ※難聴者さんインタビュー⑤ 「好きだからダンスは諦めきれない。」幼少の頃からバレエを習い、中学ではバレーボールにに打ち込んだ。 高校の時にEXILEのLIVEに行った。 TVを持たない生活で流行りに疎く、ダンスを職業にしている人がいると初めて知った。「聴こえないけどやりたい」と強く感じた。 偏見もある。「聴こえないのにダンスをやっているの?」「聴こえないのにどうなりたいの?」と言われる事も。「好きだからダンスをしているだけなの

『もっと出来る事』~難聴者の心~

(前頁 ~『夢を追う』) ※難聴者さんインタビュー⑦ インタビューを進めるうちに、GenGenさんが難聴で、そもそも「難聴の事を教えて欲しい」という主旨で取材をお願いした事を忘れてしまうが、不意に「それは難聴者さんにしか解らない心なんだろうな」とリアル (現実) に引き戻されるシーンもあった。 明るい夢や希望を持ったGenGenさんの声が、ふと小さくなる時があるのが気になった。 活動中の、KABA.ちゃんさん率いる「THAT'S WHY!! 」でも「迷惑をかけない事」が

『夢を追う』~難聴者の夢の叶え方~

(前頁~『人生の選択肢』) ※難聴者さんインタビュー⑥ ステージ上から見た景色人生で一番嬉しかったのは、バックダンサーを掴み取った時。 TRFでは味の素スタジアム、w-inds. では東京ドームシティホール、他にもいくつかの実績を持つ。湘南乃風の大阪城ホールでは、家族が見に来てくれて嬉しかった。 ステージ上から見た、観客のペンライトが綺麗だった。 ダンスのきかっけとなったEXILEのLIVEで、観客として見た景色とは違った美しさで忘れられない。 「この景色は、ステージに上

『音楽は「感じる」ことで聴く』 ~難聴者の聴こえ方~

(前頁 ~『イジメもあった』) ※難聴者さんインタビュー④ 難聴者が数人集まって、同じ音楽を聴いたとしても 重低音が聴こえ高音が聴こえない人、その逆の人と聴こえ方はバラバラだという。 声も難聴の程度や種類によって「聴こえる・聴こえない」があり 難聴者同士でも伝わらない事、ぶつかる事があるらしい。 大好きなダンスをする為にダンサーであるGenGenさんに「音楽」は欠かせない。 自分の「ちょっとだけ聴こえる部分」を、何回も聴いて覚える。 聴こえるというより「感じている」のだ