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先週から息子が住んでいるフロリダにきています。
旅行と違い、こうして少しまとまった期間の滞在は、
学生時代のホームステイ以来、実にン十年ぶり。
20歳なりたての、あちこちに飛び出してみたいあの頃とは違い、
英語が全然喋れなくても、どこか気持ちが落ち着いていて、
穏やかに過ごしています。
今回は、久しぶりの都米を通して、今感じることを記していきたいと思います。
まず今回は、出国の様子から。

楽しみより不安だった旅行前

今回、この渡米を決めてからというもの、実は楽しみより不安の方が大きかったです。

学生時代から海外旅行は好きで、アメリカ本土をはじめ、ハワイ、グアム、エジプト、バリ、オーストラリアと、若い頃はまあまあ楽しんだ方でした。
旅行もですが、できればまとまった期間滞在する旅に憧れ、
実際行動に移すことはありませんでしたが、
流行っていたワーキングホリデーにも興味を持っていたのを覚えています。

そんな私ですが、以前と違い、楽しみというより不安な気持ちが強く、行くのは決めたけれど、どうしよう、どうしよう、と思っていたのです。

その理由を振り返ってみると、やはり一番大きいのは新型コロナによる、諸手続きや出入国の可能性に対する不安が大きかったと思います。
飛行機のチケットを取っても、搭乗できるかどうかわからない。
また現地についても入国できるのか。
そう確実性がないわけです。

今回の都米の理由が、孫の出産直後の手伝いだったのですが、
もしコロナの検査に引っかかってしまうと、その手伝いもできず、
仕事の段取り、休暇のことなど、全て予定が狂ってしまう。

検査予約、アプリの準備
そして何より自分自身の体調管理。
ネット、You Tubeなどで出入国情報を見ながら、一つずつ準備をこなし、
出国当日、とりあえず飛行機に乗り座席に着いた時には、
ひとまずほっとしました。

もう一つあげるとしたら『一人旅』ということでしょうか。
国内は一人でも全然平気な私ですが、
海外に全く一人で行くのは、初めてです。
しかも今回は、乗り換え付き。
これは本当にネックでしたねぇ(^_^;)
なんとかなる!・・・のかなぁ。
まさに不安増強の種でした。

まさに、まな板の鯉状態。
若い頃なら、さほど怖さを感じなかったと思うのですが、
いつの間にか安全パイを選ぶようになっている自分にも
正直びっくりしました。
こんなに行動できなくなっていたなんて。

夢中で子育て期を過ごし、人生後半に入った私の大冒険は、
こうして始まりました。

旅行初日

大きなスーツケースをガラガラとたずさえて着いた成田空港は、
息子夫婦の都米時以来でしたが、
まさか自分がここから飛び立つことになるとは、夢にも思いませんでした。
数日前に先に都米した友人からの情報や、
YouTubeで調べて準備したアプリのおかげで、
おそるおそるの出国手続きは、思いのほかスムーズに。

今回は特に、あえて国内航空会社の飛行機を選んだのに、
日本人はほとんど、というか全然いませんでした。
乗り換えでは、同じ搭乗者の流れについていけば何とかなる、と考えていたのですが、甘かった!
航空会社の日本人スタッフの方達は、荷物受け取りコーナーでさようなら。
その後は、カタコト英語とキョロキョロ戦法です。

でもキョロキョロしていると、結構助けてくれるものですね。
乗り換えのルート、次の搭乗ゲートまでの電車でも移動方法など、
英語で説明されて、わかったような、わからないような状態で、とにかく進む。
家族LINEにもその都度、報告を入れていましたが、
特に息子にしたら、気が気じゃなかったでしょうね笑
乗り換えの待ち時間は決して短くはなかったですが、
一人でそれなりに乗り換えの待ち時間を過ごしました。

シアトル空港内のカフェ。乗り換え待ち時間に飲んだコーヒーが美味しかった!


乗った飛行機は寒くて仕方なかったですが、なんとか約5時間の飛行時間を過ごし、目的地の空港に到着。
最後の最後に、自分の便の荷物受け取り場所に迷い、ウロウロしましたが、
無事、迎えにきていた息子に会うことができ、すっかり緊張も解けホッとしましたが、これはお互い様でしょうか。
母一人でやってくることに、さぞかし気を揉んで待っていたことでしょう笑

こうして、さまざまなミッションをこなして、
なんとか一人で、アメリカまでやってきたのでした。

オーランド空港上空

実際アメリカに到着してみて

ひとこと言えるのは、「なんとかなる!」です。

といっても、若い頃のような勢いでなんとかなる、といったニュアンスとは違います。
それなりに段取りをきちんとして、
母としての思いを糧に、少し勇気を振り絞った結果、とでもいうのでしょうか。
案外、なんとかなるんだ。
できるじゃない。
子供が励まされ何か達成した時のようですが、それは本当に実感しました。

先ほど、ワーキングホリデーに興味を持っていた、と書きましたが、
大学時代の友人はワーホリがきっかけで、
その後も結婚して移住していきましたし、
職場の同期も2人、ワーホリに参加し、
自分の人生を開拓していきました。

でもあの頃の私はというと、
彼女たちをすごいなあ、と思い、
そして自分自身も憧れていたプログラムだったのにも関わらず、
それを行動に移す勇気を持てませんでした。
結局、そんなことも思っていた時期があったなあ、という思い出に留まって終わっていたのです。

そんなことと、
日常生活に慣れてしまった今の自分の行動力から考えると、
今回の旅は、大きな挑戦でした。
そして今回、それができたことにより、
旅行前と比べて、少し度胸がついている自分を感じています。

人生後半からの挑戦

私が生き方のモットーとして、目指していきたいのは
「自分の人生を生き切る」
ということですが、
そのためにも、この50代を大事にすることが重要と考えています。

人生100年のうちの50代と思えば、計算上では、
「人生後半なにする?」と考えて、それをやるだけ、なのですが、
実際、そこを通過している最中は、
それまでの生活や考え方の惰性がつきまとい、
そんなに簡単に違うことや新しいことを始めることは難しいと思うかもしれません。

でもだからこそ、
やはり考えどき、行動しどきなんだと思います。
ある時は自分に問いかけ、
ある時は何かやってみる、
そう、これまでの日常になかったことを少し、でも。

半世紀も生きてきたのですから、
それなりに成長しているんです、私たち。
人生の経験値は、足踏みも促すけれど、
何かの挑戦に対して、案外力がついている自分を発見させてくれます。

Keep challenge!
私も自分に言い聞かせて、頑張っていきたいと思います。













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