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現代芸術と額縁の関係は 3

前回煮詰めたのでこの回では楽しく書く。

“現代アートと額の関係性を考えて4つ、箇条書きに書き起こしたところまで。

1.支持体の多様性
2.額も作品も自然の中で作っているもの
3.長く飾ることを楽しむ
4.額への興味”

https://note.com/benti/n/naf1ca11bc57f

3.長く飾ることを楽しむ

大切にしたい、額の中の景色。それを長い時間そばに置く。何気なく目を合わせ、自分との対話や、居合わせる人と会話が始まったりする。
それは、よいひとときです。

額を飾る間に時が流れて、作品の見え方が変わっていきます。

アートは
ものをよく観察し独自の見解をすること
そのもの。
私は一枚、一枚の額装に対面するのを重ね
アートそのものを問うことを重ねてきたし、
作品を介して他者とのコミュニケーションになっています。

額装は、
思いついたら付け替えることができ、作品へ新たな空気をまとわすことが出来ます。まさしくそれは体験で
お気に入りの作品と再会できる体験だと思います。ただし
額の入れ替えについては
元々の額と作品が一体化した存在になり、持ち主としては視覚的に切り離し難いこともあるし、その時の気持ちが追いつかなかったり
置き換えが見つからないこともあると思います。
額を付け替えたいというのはたいがい事情があります。その理由をよく解析して、何をしたいか、何をしたくないのかを見極めていき、あらたに置き換えられそうな条件のいいピースとその組み合わせを探っていきます。

4.額への興味

現代芸術と額の関係を考えてた最近のうちによく目にするようになった、
tray frameと 海外で呼ばれてる額装。
私はInstagramで知りました。
キャンバスやパネルの厚みにL型の細縁を狭い空間を保ち添わせ、設える額装方法のことです。

前回、グレージンク(アクリル板)のことを書いたばかりですが
現代芸術の額に、アクリルは要らないよーって作品側の想いが読み取られます。
作品の生々しい質感を感じて欲しい。
そのアートが生まれた
今こそ伝えれる鮮度みたいな
感じがします。

元々、海外ではグレージングも裏板も、日本ほど付けないという認識があります。
各国あるように日本独特の額装の様式であったり、額装自体に様々な概念があるんだと感じます。

作品を所有、保護しながら時を過ごす方法を考え、丁度良いを考える。

作品への目線を楽しみ、額でまたリズムを作り
部屋へ迎えることを企だてる。

作品の存在が、どんな意味を持つのかを思う。

額にも色々な表現手段があります。
楽しいです。
私は向き合う作品、いっしょに向き合う人へ
色んな可能性を提示して
お手伝いがしたいです。


昨年7月からはじめた表題が形になり
気が緩みます。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
次に何を書くか決めてませんが、また今年も何か発見し綴ってみたいです。

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