1. 心が折れかけた防府読売マラソン(2023/12)

先日出場した防府読売マラソンのお話。

練習の状況

 前走は11/3のぐんまマラソンで3:09、今シーズン初のフルで最低限走れたという感じ。
 言い訳ばかりになるが、10月中旬の四万十川100キロの疲れ、当日25℃超えの暑さ、あとは前日夜に前橋で登利平とシャンゴの群馬グルメをハシゴするという暴挙に出た結果、当日お腹に溜まったままでのスタートとなり、前半早々にキロ4:15のサブ3ペースを諦め、最後はキロ4:50まで落ちるもなんとか3:10ギリを死守。

 その後は、リカバリーをしながら、400mインターバルなどでなんとかスピードを引き上げ、11/19の上尾ハーフで1:25前半(おそらく公認ベスト)まで戻した。
 また、ぐんまで履いたメタスピードエッジプラス(PBもこの靴)が350キロほどになり、反発が少しなくなってきている気がしたため(ただ新しいレースシューズが欲しかっただけという説もあるが)、上尾ではアディオスプロ3を試したが、うまくはまった感じがした。
 上尾の後は、キロ4:00〜15の10キロ未満のペース走などで調整。

前日準備

 レース前日は、夕方新山口に入り、新山口駅近くのコンフォートホテルに宿泊。夕食はぐんまの反省から、瓦そば1人前(とメンチカツ←やめとけ)にとどめておいた。
 だいたい23時ごろに就寝(したと思う)。
 コンフォートホテルは今回シングルで8,600円、新山口駅から歩いて数分なので、防府に泊まれなかった場合はおすすめ。今回自分は時間が合わず食べなかったが、朝は無料の洋食ビュッフェもついていたらしい。
 ちなみに、昨年防府読売に出たときは、防府駅近くのスーパーホテルに若干割高で泊まったが、朝は今年よりゆっくりできたので、やはり会場には近いに越したことはない。

瓦そば@さくら
前日宿舎

当日スタートまで

 レース当日は、大体スタート4時間前に起床、3時間前までに朝食(モルテン320 500ml完飲を含む)を取り、トイレ大と目覚ましのシャワーを済ませ、会場に向かうのが、いつものルーティン。
 今回は、新山口から防府への電車移動+防府駅から会場のキリンレモンスタジアムまでのバス移動が必要だったことを踏まえ、7:57新山口発の電車に乗る前提で(防府行きの電車は2〜30分に1本しかない)、いつもより少し早めの6:00(10:40スタートなので4時間40分前)に起床。
 前日にセブンで調達した小さめの弁当+どら焼き+モルテンを取ったが、肝心のトイレに時間がかかり、結果電車を1本見送ることに。
 次の8:29新山口発の電車に乗り防府駅へ(ICカードが使えるようになってた!)、防府駅では(はっきりとは覚えていないが)15〜20分ほど待って、無料の送迎バスに乗り会場へ。バスは若干道が混んでいたものの、たしか9:30には会場にいたので、そこまで焦りはしなかった。

防府駅

 会場に着くと、一旦ソルトアリーナ(体育館)1階の男子控室に場所を確保して荷物を置き、早速トイレに直行。着いてすぐトイレに行くのもある意味ルーティンで、なるべく行列を避けるため。ただし、あまり早く行きすぎると、スタート前にもう一回行きたくなるので、タイミングはいつも悩ましい。。
 トイレを済ませるとすぐに着替え、軽くアップに。動的ストレッチと10分ほどのジョグ、2、3本の流し。このアップもスタート前に毎回やるようにしている。(もしできなかったとしてもあまり落ち込まないのがポイント)

 スタート30分前になると、アミノバイタルパーフェクトエネルギーのジェルと、アミノサウルス顆粒を飲み(これもいつもどおり。2つとも取る必要はないという人もいると思うが、これでうまくいったレースがあるので続けている)、貴重品を所定の袋に入れて預け、スタート場所へ。

スタート

 スタート前に少し寒いかも?と思い、透明ビニールのノースリーブを被って並んだが、スタート5分前くらいに回収してもらったので、今回は必要なかったかもしれない。

レースの様子

スタート〜ハーフ

 公式発表によると、天候は晴れ、気温は10:40スタート時で15.5℃。あとで発表を見て、そんなに暖かかったか?と思ったが、たしかに顔は少し日に焼け、後日鼻の皮が剥けた。
 今回のウェアは、今年のボストンマラソンの白キャップ(レースでは昔から着帽)、エルドレッソのノースリーブ、アシックスのタイツに、上尾で試したアディオスプロ3。ジェルはアミノサウルス1番2番とモルテンカフェイン入りの計3コを、いつもどおりFlipBeltに入れて走った。
 目標タイムは、いつもスタート直前に2、3段階で決めるが、今回は、松→2ndベスト兼防府ベスト(2:57)、竹→サブ3、梅→なしに設定。自己ベストは狙えないが(狙える練習ができていなかった)、年明け以降に繋げるため最低サブ3に設定。結果的にはこの設定が。。

 スタート時のロスは15秒。(今回は今年2月別大での2:54でエントリー)
 昨年はスタートの整列順が申告タイム順(番号順)になっておらず、タイムの遅い人が前でスタートしたことにだいぶ不満の声も出ていたが、今年は改善されていた。ごく一部を除いてタイム順に整列しており、自分もストレスは感じなかった。

 前半はキロ4:05〜10で順調に巡航。上尾である程度走れたのが気持ちの余裕に繋がっていたのか、きっちり練習できていなかった割には安定して走れた。
 自分はいつも一人で練習しているせいか、人の後ろについて走るのがあまり得意ではないので、レースでもだいたいいつも一人で走っているが、今回もほとんどそんな感じだった。
 ちなみに、調子がいいときは気持ちに余裕があり、自分の後ろに付かれても何も感じないが、悪いときに付かれると、集中しきれていないせいか、自分が利用されているのが気になって段々イライラしてくる。

 全てのエイドでスポドリを取りつつ(毎回一口だけ飲む)、10キロでアミノサウルス2番(カフェインなし)、14キロで塩タブレット1つ、20キロでアミノサウルス1番(カフェイン入り)を摂取。後から考えると、もう少し水分、塩分を取っておいてもよかったと思う。

 8キロあたり?で奇声を上げながらダッシュする人がいた気がするが、気にしてもいいことはないのでサクッと追い抜いておいた。
 15キロくらいからだんだん足の重さが気になり出し、18キロぐらいで後ろに付いてくる人が気になるように。

 ハーフの通過は1:27で、ペース的には全く問題なかったが、正直あと半分もつ気はしなかった。
 またこの頃から、右足親指付け根付近に強い痛みを感じ、痛みの出ない着地を模索しながら走るように。ちなみに、レース後に靴下を脱いで見てみると、この部分に1センチ大のたんこぶみたいなものができ、腫れていた(今もまだ少し気になる)。シューズの紐の一番左前側の箇所が少し固く分厚く作られており、そこが足に当たって圧迫していた模様。

ハーフ〜ゴール

 足の重さと痛みを感じつつ、とりあえずは30キロ手前の折り返しまでを目標にペース維持に努める。20キロあたりからはキロ4:10を超えるようになってきていたが、なんとか折り返しまで踏みとどまる。

 30キロを迎え、モルテン(カフェイン入り)を摂取。
 30キロからはキロ4:15(サブ3ペース)もしんどくなってきていたところ、スライドで知人を発見、声を掛け合ったことで少し気持ちが前向きに。

 ただ、その効果も1キロもたずに消え、わずかな登りで我慢できなくなり、ジリジリとペースが落ち始める。
 キロ4:20がいっぱいいっぱいになってきたところ、38キロでさらに追い打ちをかけるように、右腹に差し込みが。。結局この差し込みはゴールまで続くことに。
 これまでフルのレースで差し込みが来た記憶はなかったが(ハーフではある)、原因を考える余裕もなく、一気にキロ4:40まで失速。松目標の防府ベストはとうに諦めていたが、さらに最低目標のサブ3への貯金も見る見る間に減っていく恐怖感に襲われる。

 たくさんのランナーにゴボウ抜きされながら、時計を見て残り時間と今のペースを必死に計算。
 ここまで来たら何がなんでもサブ3を!と思いつつ、歩く余裕は全くないことを理解し、最近のレースではあまりしなかったような必死の形相で、少しでも前に足を進める。
 ペースはさらにキロ4:45まで落ちたが、なんとか残り1キロを迎え、5分半近く残っていることを確認し、このまま走ればグロスでもサブ3を確保できることを認識。引き続き差し込みと闘いながら、止まることだけは避けるため、足攣りなどしないよう細心の注意を払いつつ、競技場へ。
 競技場ではラストスパートをする余裕は全くなく、無事サブ3でゴール。
 あとでYouTubeに上がっていたゴールの動画を見たが、そこには完全に疲れ果てた自分の姿が映っていた。

反省会

 翌日は仕事だったため、ゴール後はしんどかったが、最低限の休憩だけ取ってすぐに着替え、当日のうちに帰宅。移動中は○んだように寝ていた気がする。

以下、今回のレースの感想と反省。

  • 若干向かい風を感じることはあったが、天気は良く、気温も15℃で、言い訳のできない環境だった(昨年も天候はよかった)。

  • コースは、見どころはほとんどないものの(沿道の応援はたくさんおりありがたかった)、小さな起伏が4箇所ほどあるだけでほぼフラット、ベストを狙える。今回優勝した川内さんも8分台。

  • 参加資格がサブ4で、雰囲気も大規模大会のようなお祭り感は全くなく、ガチの競技会という感じ。サブ3以上を狙うランナーも大勢いるので、タイムを狙い、人の後ろについて走りたい人にとっては目標を見つけやすい。

  • アディオスプロ3は、反発という意味ではかなり助けてもらった(前半のペースの安定はこの靴のおかげ)。ただ、いかんせん右足の痛みがあるので、今後のレースではとても使えない。まだそこまで履いておらず、ソールもほぼ削れていないので、きれいにしてメルカリへ。履いてもらえる人のところに行ったほうが靴も喜ぶと思う。またレースシューズ探しの旅が。。(なお、この記事執筆中に別の靴を手配済み 笑)

  • 差し込みの原因は不明。ジェルをいつもは4本取るところ、試しに3つにしたせいなのか(最後は若干エネルギー切れもあったかも)、塩タブを1つしかとらなかったせいか、エイドは全部取ったもののもう少し量を飲むべきだったのか、途中から右足を庇いながら走った影響なのか、それともまた別の理由なのか。気にしすぎてクセになるのもよくないので、そのうち忘れたいと思う。

  • とはいえ、前走のぐんま以降、ポイント練習はコンディション調整、スピードを戻すようなメニューしかできなかった中、ぐんまから10分短縮しサブ3をできたので(5/27回目)、年明け以降の自己ベスト更新に向けて、最低限次に繋がるレースはできた。

 防府のレースレポートは以上。
 防府後に流行り風邪に感染したため(おそらく帰りの移動中に菌をもらったと思われる)、9日ほどランオフ。
 年末のBeyondにエントリーしているが、PBはとても狙える体調にないので、イケるところまで当初の目標ペースで行って途中でやめるか、最初から遅めにしてまたサブ3あたりを狙うのか、直前に決める予定。
 その次の公認レースは2月の別府大分。今年に続いて2回目の出走。なんとかPBを狙えたら。

おわり

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