見出し画像

過剰(不足)な世界で~果物編

こんなにリンゴを食べない冬は初めてです。
一個200円を超えてる・・・それでも特売なんですと。
今までも毎年のように天候不良のためとかで値段は高騰していましたが、もはや高級フルーツになってしまいました。
リンゴだけじゃなく、果物を気軽に買えない時代に突入したということでしょう。
子どもの頃からずっと果物好きの私ですが、もうあきらめるしかないと思っています。
いつのまにか、大きくなったリンゴ、大きくなった桃…あの大きさが当たり前になってしまったことが悲劇(!)に繋がっているのでは?
素人の私でさえ、人間としての感覚を使えばわかることです。
基本、加工しなくてもそのまま食せる果物を「甘~い」「大きい~」を求めて品種改良していけば、土壌の問題はもちろんのこと、種自体として持ちこたえさせるのに、どれだけの手間暇が掛かることか…。
そこへ環境問題が追い打ちを掛け、さらには食料政策に無関心の国までもが容赦なく農家を見捨てているのですから…リンゴ一個の値段からも、この国の危うさが見えてくるというものです。

夏になると、ニュージーランド産の「ジャズ(JAZZ)」というリンゴが出回るのを楽しみにしています。
小ぶりで紅玉に似た酸味のある私好みのリンゴです。
輸入果物ということで安全性はどうなんだろうと調べてみましたが、少なくとも国産リンゴと同等に思ってよいということはわかりました。
そもそも日本は世界一の農薬大国と言われており、農薬の安全基準が緩いのですから。
実際、ジャズリンゴは家庭菜園で採れた果物のような素朴さが魅力です。
ただ…生協で購入するしかなく、手に入りにくいです。
輸入量が少ないのか?「甘い」「大きい」を求める日本人に人気がないのか?どっちも??

今の時期だと、産直の道の駅みたいなお店に行けば、柑橘類をお安く手に入れることもできると思います。
でも…それもいつまで続くのでしょうか。
郊外の方にいくと、忘れられた八朔などをよく見掛けます。
収穫する人がいないのでしょう。
どんどん人がいなくなる・・・。

さて、この冬、我が家の猫の額の庭で八朔が初めて実りました。
一個だけ!
タイトル画像にも使ってますが。

念のために、熟すように新聞紙に包んで放置してます。
ちょっと恐い…どうか食べられますように!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?