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コロナ禍に社会に出る人へ〜父親世代の呟き〜

新しい人たちが、新しい時代に ”デビュー” するということ

先日、大学生の方々とZOOMで語り合う時間をいただいた。約2時間。とても充実した時間を過ごさせていただいた。

「自分を動物に例えると何ですか?」自己紹介のコメントを求められた。「こいつら大丈夫か?」という気持ちと「なんて答えよう」という不安が同時にやってきて「カンガルー」と答えた。なぜかトラックのコンテナが思い浮かび、そのシルエットが「カンガルー」だったのである。そう、あれである。

社会人への質問コーナーが始まり、それまでの杞憂は吹き飛んだ。

自分の意見をしっかり持って、貪欲に(父親世代の)大先輩に質問を浴びせてくる。無垢な目と幼さの残る照れ顔で、一言ひと言大事に言葉を投げてくれる。可愛さと頼もしさが入り混じりこちらも高揚してくる。

年甲斐もなく ”コロナ後の社会変化” について考察を垂れる。社会に出る前の ”いつもの” 不安と、この時代に社会に出ようとしている ”得体の知れない不安” を綯い交ぜにしながら、真っ直ぐな眼でこちらに質問を投げてくる。

「頑張れ!」という親心にも似た応援の気持ちで質問に答えるうちに、私は「この若者たちに何を返せるのだろう」と考えるようになった。

来年4月に社会人となる大学生は「これからの中高生は大変だ」と口を揃える。夏休みは無くなり、まともな授業も受けられない。来年の受験はどうするんだろうと心配する。”それに比べれば...” その後の言葉は推して知るべしである。

君たちは時代の変わり目に社会人になる。これまでの常識がリセットされて新しいルールが始まる時代。新しいルールになった部分は、先輩社会人とeven fightができる。だって、誰も経験したことがないのだから。覚悟の無い大人が相手なら、君たちにadvantageがあるかもしれない。思わず、そんなことを伝えた。

画面の向こうから驚いた顔でこちらを見つめるもの、下を向いて一生懸命メモをするもの、そして、何かを思い描き斜め上に眼をやりながら ”ニヤリ” とするもの。

君たちの未来は想像以上に明るいぞ。悲観したり、迷ったりしている時間はない。突っ走れ!遠慮するな!一気に追い越してしまえ!そんなことを伝えたかった。

彼らを迎えるものとして

そんな頼もしい大学生が社会にデビューする。大暴れできるように応援したいとともに、彼らが遠慮なく大暴れできるよう彼らに付き合ってあげられる「発想」、「体力」、「行動力」を身につけておきたいと感じた。

「大暴れしろ」と言葉で言って、離れたところで見物する観客にはなりたくない。大暴れするすぐ横で声を掛けたい。”同じフィールドにいたい”と思ったのである。

いっそ、一緒に大暴れするか。一足先に暴れられるスペースを作っておいてやろうか。この投稿をタイプしながら、だんだんとエスカレートしてくる。

もうちょっとやってみるかな。

年寄りの冷や水とならないよう、温度管理はしっかりするつもりだ。



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