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勉強カフェの「コンセプトブック」ができました!ぜひスタジオでご覧ください。

こんにちは。勉強カフェでカスタマーエクスペリエンスを担当している上村綾子です。
勉強カフェではこの度、初の試みとして「コンセプトブック」を作成しました。
この記事では、コンセプトブック制作の裏側とともに、出来上がった紙面の一部もご紹介させていただきます。

なぜ今コンセプトブックなのか

これまでも、勉強カフェのサービスを紹介する冊子やパンフレットはありました。
でも、勉強カフェが世の中に提供したいと思っている本当の価値は表現しきれていませんでした。
勉強カフェが提供したいのはただの勉強場所ではありません。

では何か?

これまでも様々な言葉で表現してきたつもりですが、どうも言葉だけでは伝えきれていないように感じました。
また、伝えているといつのまにか目に見える具体的なサービス紹介の方に引っ張られてしまう感覚もありました。
目に見えるもの、すぐに確かめられるものは語り易く伝わり易いものです。

その点コンセプトブックであれば、サービス紹介がメインのパンフレットと完全に切り離して、価値観のみを表現することができます。
ビジュアルイメージもふんだんに盛り込めるため、言葉で伝えきれない想いを表現できます。

Withコロナ時代に入り、コワーキングスペースや自習室が増えた今、すでにコモディティ化しつつある具体的なサービス面ではなく、その根底にある想いやコンセプトを形にして表現し、その想いの部分に共感してくださるお客さまと歩み続けることが大切と考え、制作に着手しました。

他社のコンセプトブックから学ぶ

コンセプトブックの制作は初というととで、まずは他社のコンセプトブックをいろいろと拝見させていただき、学ばせていただきました。
創業ストーリーや創業者の想い、そこで働く人々の表情、こだわりの製造方法詳細、お客さま目線のストーリなど、企業によって様々な視点でコンセプトブックが作られていることを知りました。

その中でも一読者として心が動いたのは、お客さま目線で表現されていて、かつ理屈ではなく感覚的に「温かい」「嬉しい」「染み渡る」「エネルギーが湧き出る」といった、プラスの感情を呼び起こしてくれるコンセプトブックでした。

特に、娘を持つ母であり、自身も一人の娘でもある私目線で個人的にグッときたのはこちらのコンセプトブック です。
https://www.print-solution.com/product/branding/smco_brand.html.html

じわっと込み上げるものまで感じました。
そして、「理屈ではなく感覚的に、学ぶ喜びや挑戦の喜びが湧いてくる」そんな勉強カフェのコンセプトブックを作りたいと思いました。

会員さまのお声から勉強カフェの価値を洗い出す

では、勉強カフェのお客様さまの心を動かす内容とは、どんな内容だろうか?
それを知るにはやはりお客さま、特にワンタイムではなく繰り返し勉強カフェを使ってくださっている会員さまのお声を聞くことが一番!
ということで、最初に着手したのは、年に一度実施している勉強カフェの会員さま向けアンケートの読み込みでした。

アンケートには「あなたにとって勉強カフェとは?」という自由記述の質問が含まれています。
そこに書いてくださっている自由記述がとても参考になりました。

・モチベーションが上がるオアシス
・職場でも家でもない第3の大事な居場所
・安心、安全な場所
・仕事で疲れた時に癒される場所
・パワースポット
・進化やコラボなど新しいものが生まれる場所
・自分の人生に投資する場所
・自分の可能性を引き出し高める場所

といった回答を様々な言い回しでたくさんいただいていました。

次に、これまでの間多くの会員さまにご協力いただいてきた会員さまインタビューの記録も読み返しました。
インタビューにお答えいただいた方々の多くは勉強カフェのファンと言える方々です。
上記に加え、

・頭と心と体が整う場所
・いつでも行けていつでも距離が置ける関係
・自分に向き合いストレスに対処する場所
・他のどこにもない特別なコミュニティ

などのような表現で、それぞれの会員さまにとっての勉強カフェの価値を話していただいていました。

普段自分たちで「勉強カフェとは」を語る時とはまた全く異なる表現方法で勉強カフェを語ってくださっており、「勉強カフェとはどんな場所なのか」を私たち自身が再発見する、そんなプロセスになりました。

社員インタビューで更に価値を掘り下げる

会員さまの次に聞きたかったのは、勉強カフェ内部の声でした。
そこで、勉強カフェ事業を推進している社員数名にアポを取り、インタビューを実施しました。

・社員自身の学びとそこから得られる幸福について
・これからの学びのビジョン
・印象に残っている会員さま
・勉強カフェの存在で世の中がどう変わるか
・未来の勉強カフェの姿、学ぶ大人の姿とは

などなど、学びについて、勉強カフェについて様々な視点でヒアリングしました。
社員から出てきた「勉強カフェとは」への回答もまた多種多様で、

・ふらっと寄れる立ち飲み屋のような場所
・家族が自然体で過ごせるリビングのような場所
・昔ながらの活気ある銭湯のような場所

など、いずれも、よくある自習室や図書館のように孤立して勉強するというイメージからはほど遠い例えばかり。
社員インタビューからもまた新たな勉強カフェの側面を再発見しました。

マッピングして勉強カフェの価値を整理

会員さまのお声、そして社員インタビューから拾い集めた要素を分類し、整理するために、マッピングツールでマッピング作業を行いました。

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そしてこの中から最も特徴的なコンセプト3つについてコピー文面に落とし込み、ビジュアルイメージをつけ、出来上がったページがこちらです。

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会員さま追加インタビューの実施

たくさんの会員さま、社員のお声を抽象化してコピー文面に落とし込んだものとは別に、会員さまの生のお声も掲載することとなりました。

上記マッピング内容の要素を実際に体現されている会員さま、という視点でスタジオマネジャーに相談し、最終的にお二人の会員さまにご協力いただきました。
たっぷり1時間ほどインタビューをさせていただき、インタビュー文面や写真を掲載させていただきました。

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横浜関内スタジオの菊池さま、そして名古屋グローバルゲートスタジオの桑原さま、ご協力誠にありがとうございました!

原稿のブラッシュアップとビジュアル選定

このように原稿が確定するまでには社内で繰り返し推考が行われました。一語一句、勉強カフェのコンセプトとマッチしているか、時間をかけて吟味しました。
デザインについてもデザイナーの石丸さん(finch design)に様々なバージョンを出していただき、何度も話し合いをしながら決めていきました。
表紙は、最終的に港のデザインとなりました。

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広い世界への航海に旅立っていく場所、羽を休めエネルギーチャージをする場所、様々な国からの船が集う場所、という意味を込めています。

実は表紙の第一稿は「旅立ち」という共通点のある空港でした。

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が、ちょっと旅行会社のようになったこと、そしてこれまでも海や港をモチーフにしてきたことから港のイメージに決定しました。

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ほんの14ページほどのコンセプトブック ではありますが、多くの会員さまのお力添えの結果、無事完成させることができました。
皆さまのお声があるからこそ見つけられる勉強カフェの存在価値。

ご利用いただく皆さまのエネルギーとなり、癒しとなり、新たなご縁や機会との出会いの場、人生の可能性を広げられる特別な場でいられるよう、これからも一日一日、一人一人の会員さまと向き合っていきたいと思います。

コンセプトブックは、勉強カフェスタジオでご覧いただけますので、もし見当たらなければぜひスタッフにお声がけください。
感想などもお聞かせいただけましたら幸いです。
最後までお読みくださりありがとうございました!