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日記(2022/07/02)

白石晃士『貞子vs伽椰子』彼女と見る。角川映画40周年記念作。テンポ良くてかなり面白い。女性の登場人物がやたら「汚ったねぇ」を連発するのがウケる。白石晃士の映画だ。いじめられっ子がいじめっ子にデカめの石を投げるというストレートな暴力性もスカッとする。そして伽椰子は両者関係なく餌食にするという平等主義。化け物に化け物ぶつけたら相殺するという心霊物理学。貞子は二足歩行で伽椰子は四足歩行なのでラストの対峙場面が完全に『ゴジラの逆襲』のゴジラとアンギラスだった。ラスト、全然終わってないのに力技で終わりにするの凄い。

寝て起きて朝ごはん。ホテル朝食みたいなスクランブルエッグを作ってくれて嬉しい。コツを教わる。白石晃士『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!FILE-01 口裂け女捕獲作戦』再見。彼女は初見。パワハラエンターテインメント。全員に満遍なく暴力振るう平等主義者かと思いきや、ホームレス差別発言あるからちゃんと差別もやってて今見ると結構ウッと来るところもある。でも白石作品は「汚ったねぇ」とか「気っ持ち悪っ」といった台詞の言い方が露骨すぎて何か笑っちゃう。この言い方にこだわってるのが分かる。異界からの正体不明物体に対して言われることが多いが、その不快感は宗教性を内包した汚穢への嫌悪ではなく、ただ単純に腐った生ゴミに対して感じるような即物的な嫌悪のように思えて、それが白石ホラーのスタンスなんだと思う。

その後、お昼ご飯、コロラドカフェでサバサンド。サバサンドしか食べたことない。もうずっとサバサンドだけでいい。Kindleのセールやってたから上野修『デカルト、ホッブズ、スピノザ  哲学する十七世紀』を半額で買った。ジョン・フォードのインタビュー本もうすぐ読み終わる。

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