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日記(2022/09/09-10)

金曜日。『失われた時を求めて』岩波文庫9巻読み終わる。

土曜日。新宿ピカデリー。白石晃士『オカルトの森へようこそ THE MOVIE』彼女と見に行き、延々と続く手ブレ映像で思いっきり画面酔い、開始1時間程度で退席。宇野祥平が散弾銃か何か持って登場する場面のときに1度だけカメラを床に置いてくれるときがあったがすぐにまた揺れる揺れる、そのままずっと床に置いたままにして、あとは勝手に画面外でワチャワチャやってて一向に構わないぞ……と思った。もうストーリーとかどうでもいい、ただただ安定した画面だけを見ていたい……とめちゃくちゃに願った。彼女は自分よりも早い段階で酔っていたらしいが、自分が目をつぶったりしてたのに対して彼女は意地で画面から目を離さなかったらしい。映画館で画面酔いしてグロッキーになったのは2007年の『トランスフォーマー』以来。

その後、昼食を挟むと気分もマシになり、2本目デヴィッド・リーチ『ブレット・トレイン』。この前シネマヴェーラの『モガンボ』舞台挨拶のときに蓮實重彦が「まず最初にこれをご覧下さい」と言って示した写真が『ブレット・トレイン』の日本人プロデューサーとブラッド・ピットが写ったスリーショットだったと思うが、それについて何を話してたか忘れてしまった。本編について。銃を撃つ直前、刀を振り降ろす直前、新幹線に飛び乗る直前でカットして別のシーンに繋げるという「寸止め」の勿体ぶる編集が好みじゃない。寸止め編集はどうしてもテレビ的なものに近づいてしまう。寸止めによって結果を先送りにすることで視聴率を稼ぐというテレビマンの方法論に近づく。真田広之の息子役、キムラを演じた俳優のうなだれ方がハンパじゃなくてそれは好き。こんなに終始うなだれた顔で画面に出続ける俳優いる?ってくらいずっと同じ顔。髪型と無精髭が相まって、あの有名なベンチ座り公園キアヌの姿を思わせる。日本語の台詞が機械翻訳っぽくて謎だった。旅行で1度だけ日本に来たことのあるアメリカ人がうろ覚えの記憶で作った日本舞台映画。霧に包まれた米原駅!でも米原市に映画館ないから地元民これ見てる人少なそう。


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