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Talktuneがリリースされるまで#03

歌詞完成

 前回、ほとんど完成と言うところまで行った歌詞だが、ラストのサビをどうするかでナカザトトモヤと悩んでいた。
 1,2番のサビに入っている「君」や「僕」、彼らの想いをどうにか一つに合わす事はできないか。1番が君で、2番が僕で…うーん。そんなパズルを、ナカザトトモヤと唸りながら、実に2時間近く。
 あーだこーだと議論を交わして、二人がほとんど同じタイミングで「これだ!いい!」となるフレーズが生まれる
 そして出来上がったのがこのラストのサビだ。

楽しさも喜びも、この悲しみや辛さだって
君と積み上げた夢だから
全部全部この胸に抱きしめて

君と僕のこの声が笑い合える明日に繋がるから
一緒に歌い続けよう この先の未来まで

Talktune / Radiotalkerより

 1,2番で「積み上げた物」だった物が「夢」に。
 どちらか片方からだった目線が「君と僕」の二人のものに変わり。

 こうして、beniwakareの書いた荒野のような歌詞が、ナカザトトモヤとともに整地されて歌詞として完成した。

タイトルの決定

 次に決められたのはタイトルだ。
 これは、ほとんどナカザトトモヤの功績と言っていいだろう。

 beniwakareもナカザトトモヤも、文章っぽいタイトルにするつもりは元々なかった。「~に○○」「△△を✕✕」のようなタイトルの曲が最近は目につくが(悪いという意味ではない)、どちらかと言うと1単語ですっと耳に入ってくるものにしようという指標が最初にできた。

 ナカザトトモヤがふと「英語のタイトルがいいんですよね」と言った。
 「例えば、VoiceとかTalkとか…。あとTuneっていう単語もかっこよくないですか!曲って言う意味なんですけど、他にも旋律って言う意味もあって!」
 彼はウキウキだった。タイトルや名前をつける事が非常に苦手なbeniwakareはとても助かった。ありがとう。
 「あとは~…RadiotalkだしRadioとか…」

 そして私はふと思い出す。我々が作っている曲はRadiotalkという音声配信アプリを主題にした合唱曲だ。Radiotalkのアプリ名はRadioとTalkの造語だ。

 サービス名の由来は「トークの可能性を信じているのでtalkは入れたかった」、また一発でイメージできるように、「er」をつけて配信者が「ラジオトーカー」と呼ばれるようにという想いが込められた。Facebook、Evernoteの影響から、二語を繫いで頭文字だけが大文字となっている。

Radiotalk(wikipedia) / https://ja.wikipedia.org/wiki/Radiotalkより

 「Radiotalkって、RadioとTalk合わせて、後ろを小文字にしてる造語じゃないですか?これに合わせてみるのはどうですか?Voicetuneとか、Talktuneとか…」
 「あ~!いいですね!!」

2単語を1つにして造語とするアイデア

 他にも候補はいくつかあったが、最終的には音の響きや字面、覚えやすさを考慮して「Talktune」と決まった。「言葉の旋律」、素晴らしい。かっこいい。

 ちなみに、私はVoicetuneとの二択で最後の最後まで迷い、迷ったせいで録音データを「Voicetune.wav」で書き出すというミスを犯している。

参加者の決定

 そして、合唱に置いて非常に重要な参加者を決めなくてはいけない時期となる。

 元々、楽曲の作成や作詞の段階で平行して進めはしていたが、決定はしていない状態だった。もちろん、参加の相談も全くできていない。
 合唱ということである程度の人数を集める必要があった。最低でも10名ほどだ。候補者は25名ほどの名前があがった
 正確には、beniwakareの知り得るRadiotalk内での配信者をbeniwakareが25名あげた。

 しかしここからが大変だった。まず、25名を全員入れる事は不可能だろうということ。少なすぎても合唱として成り立たないが、多すぎるといくら合唱とはいえゴチャゴチャしてしまう事や、MIXする時間との兼ね合い、連絡が取れるかどうかという様々な理由からである。
 そこで、参加者を15名に絞る事になった。
 もちろん、残りの10名もbeniwakareは参加して欲しい方ばかりだが、ナカザトトモヤの「第二弾やってその時誘わせて頂きましょう!」の言葉で踏み切ることが出来た。
 Radiotalkのテーマソングを目指す以上、ある程度の配信活動(LIVE、収録問わず)をしてきている方に参加して頂く方がいい。
 合唱なので男女の比率、更に同性でも高低が分かれるので、「この方は声が高いから」「この方は機材があるから」など、本当に様々な角度から参加者を決めていった。
 そもそも、声掛けをしても承諾して貰えない可能性もある事を考慮しなければならない。それはそうだ。「なんか変なおっさん二人が曲作ったから歌えって?何言ってんだ?」と言われても、何もおかしくはない。

 しかし、ここで一つ明言しておきたい。beniwakareとナカザトトモヤは、本音を言えば全Radiotalkユーザーに参加して頂きたい気持ちでこの曲を作りました。この一点については本気で取り組ませて頂きました。
 今回、音源化するに当たり技術的に不可能なため参加者を絞りましたが、すべてのユーザーが口ずさみたくなるような曲をと考え制作しています。
 参加者ではない皆さん、今回こちらの都合で参加者としてお声掛け出来なかった方々、第二弾第三弾で、是非参加して頂けたらと思っています。

 そして、お声掛けするメンバーが決定し、各候補者に連絡を取り始める…。

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