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居酒屋「少女文学倶楽部」四号刊行記念 #少女文学館

──ここは居酒屋「少女文学倶楽部」。夜な夜な少女文学の愛好家が集まる店だといふ。ここで見聞きしたことは、決して他言無用のこと。今日は、超常的な力でソーシャルディスタンスがとられているようで……

BGM~千の風になって

紅玉いづき(紅玉):ふぅ……。これでいいか……。(穴の前でスコップを置き
栗原ちひろ(栗原):今回の会場はここかな?(一升瓶抱えてやってくる)
小野上明夜(小野上):お邪魔しまーす。何埋めてきたの? 神尾くん?
紅玉:これが私の入る穴です!!!!!!!!!(絶叫

栗原:おっ、なかなか深く掘ったな!!
紅玉:わたくし今日は穴の中からお送りしますね……。土と酒をかけてね……。大将、水…………!
栗原:ゴールデンウィーク用に買った日本酒持ってきたから任せて。働いてたら全然酒、飲み終わらなかった。大将、ぐいのみひとつ!
小野上:編集長大丈夫だよぉ、戦場が違う感じだったし。私はジンジャーハイボール!
紅玉:ウワアアンだからその話は……!!! ってあれ、神尾は?
栗原:神尾くん、どっかで迷子という話では?(日本酒注ぎつつ)
小野上:まーた欠席裁判かぁ
紅玉:また遅刻か!罰ゲームにいれるか。(穴から飛び出し)
栗原:まあでも今回は、主な被告は編集長らしいからね
紅玉:わーー、まあーーーとりあえずこの穴を神尾くんだと思って……。しますか、乾杯。
小野上:編集長は自主的に被告席に座ったから偉いし、このゲスト原稿引っ張ってきた功績で恩赦でしょ。てなわけで、かんぱーい!
栗原:かんぱーーーい!! 少女文学第四号、おつかれさまでした!!
紅玉:かんぱいかんぱい、少女文学第四号、発行です!!!!!!!!!
小野上:お疲れ様でした! 良き本です、少女文学四号!!!!!!!
栗原:いぇいいぇーい。今日も大変な本ができてしまいましたね。紅玉さんの手腕が光った。
紅玉:で、出た??? 本当に出た??? この本出た???? え、泣いてんだけど、本当に??? 本当?????
小野上:よしよし、一杯奢るね。いつもだけど、今回は本当に特にお疲れ様でした……
栗原:まだ手元に来てないから、幻っぽさはあるけど、出てるよ!! 多分!!
紅玉:出たかーーーーーーーーーーーーーー!!! 出るのか本ーーーーーーーーーー!!!!! いや、ここにいる皆様をはじめすべてのスタッフメンバーの方にも、無理を聞いていただきました。皆様の地獄ロードの果て、この本が、出ます……。私の墓標として……。
栗原:(これは編集長、出ないのを何度か覚悟したな、の顔)
紅玉:この本が出るのが先か、私が死ぬのが先かと思ってましたね。無事この本に殺されて、感無量です。
小野上:骨は拾ってやるからよぉ。でも待って! せめて現物を見て!!
栗原:むしろゾンビとしてパワーアップして蘇るのを期待したいよな
紅玉:そうね……。明日死んだら……特急で刷り上げて棺にいれてね……。
小野上:サ●ヤ人は死にかけるとパワーアップしますからね。戦闘民族でしょ。
紅玉:入ってなかったら火葬場から這い出てくるわ
栗原:そんなこんなで、なんでこんなに編集長が埋まってるかというと……まあ、目次でも見てって欲しい
紅玉:やりますか、今回のラインナップ。今回の~~作品は、こちら!!!!!

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小野上:いやー豪華ですね。実に豪華。
栗原:わはははははは(一周回って面白くなった)
小野上:よくぞ描いてくれましたって感じだよ本当に
紅玉:「少女文学 第四号」特集は少女×戦争! 巻頭は少女文学初の、ゲスト様にお願いいたしました、須賀しのぶ×梶原にきです!!!!!!! 敬称略……。これはもう、あらゆる敬意をこめて、敬称略です……。
小野上:「キルゾーン」も「流血女神伝」も読んでたんだよなぁ……
栗原:天バカ! 天気晴朗なれど波高し!!
小野上:まさかご一緒できるとは。コバルト読者の我歓喜
栗原:あの記憶があったからこそ、少女向けで海軍物をやれた過去があります!! ご一緒できて光栄の極み
紅玉:いや、もう、私はですね……。かつて、そうかつて雑誌cobaltで、生まれて初めて読者投稿欄に掲載されて、お金をいただいた、その号の表紙が、梶原さんで……。もちろん須賀さんの作品の特集号で……。
栗原:コバルトからお金もらってたの、素直にいいな。
紅玉:いやもう、めちゃくちゃ、めちゃくちゃ感慨深くて……。本当に本当に嬉しいです。言葉にならぬ。
小野上:少女で戦争なら、是非にとお願いしたい布陣ではあるけど、本当にお願いできるの編集長だけだよ
紅玉:発表時、いろんな方に「ぴったりのテーマ!!!」と言って頂けたんですが、元々今回は、須賀さんにお願いが出来るのでは、ということになって、そこからテーマを決めたところがあるので、服の方を、人にあわせたかんじです!!! 感無量……。
栗原:よかったね……土をかけるね(さくさく)
小野上:埋まれ埋まれ(スコップでぺちぺち)
紅玉:ありがとうありがとう……(土を浴びながら)
小野上:堂々たる巻頭でしたね。小気味よさと切なさの安定感。
紅玉:そう、こちらをご覧下さいね……

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紅玉:いや、美しい。美しいですね……。美しくも、少女です。少女の戦いなんですよね……。
栗原:商業は既製品ですけど、同人誌はある意味、オートクチュールなので……あわせて、あわせて、いい服でした。真っ向からテーマと殴り合ってもらいましたね! 友情の話なんだなーとほのぼの読んでたら、やっぱり全然そこでは終わらなくて。
紅玉:正道に、最高の強度でしたよね。
小野上:エミがいいキャラなんだよなー……
紅玉:あ、つっこんだ内容については、次回6月居酒屋に皆さんの手元に御本が届いた頃にしたいなと思っているんですけども、いやもう、絶妙な読み味でした。生き抜く少女の強さですよ。本当に。
栗原:あーっ、なるほど、そっちか、あーっ、ってなって。私は「英雄のその後」が性癖なんで、かなりきました。このあとはお口チャック
紅玉:わかる~~!!!須賀さん、わりとはやめに原稿をいただけたのですが、最後の最後まで精度をあげていただいて、少女文学、冥利につきました。本当に、巻頭のおつとめありがとうございました。
小野上:骨太な読み応えはさすがでした。次が編集長で、またがらっと切り替わるのも良い。
紅玉:わたしの話次回にしてもらっていいかな!!??????
栗原:穴掘ったのに?
紅玉:そのうちもう少し心が落ち着いたらサンプルもあげるから!むりなんだわ!!!むりがむり!!!!!!!(飛び込み
小野上:じゃあ私も飛ばすか~
紅玉:わたしの話は~~! わたしの話です!!!! いやちょっと、小野上さんのとばしは意味が違うじゃろ
栗原:特濃編集長でしたよ!! ねー。みなさん、お楽しみに!!
紅玉:表紙、表紙だけ紹介させていただくね……。よい絵をいただきましたので……。

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紅玉:キュートなロゴにキラキラの表紙が目印だよ☆ いやこれじゃ小野上さんとかぶるんだよな……。どうしたら……?
小野上:濃密リンゴジュース! みんなこれが飲みたいんだろうってやつでしたよね! 編集長の。
栗原:そうそう、間違いない。なんでそんな埋まってるのか。
小野上:あと表紙詐欺合戦やめようか?
紅玉:うちは詐欺じゃない!詐欺じゃないよ~!!!!!むしろ表紙にはちゃんと書いてある。むしろなんだ……テーマ詐欺???いや詐欺ではない……。
小野上:詐欺ではないよ! 私だって詐欺じゃないし!
紅玉:「は???????」となる話かと思いますので、発送はじまった頃に、いつもより長めのサンプル出させてもらいます……。
栗原:解説すると、紅玉さんはこの本の完成が近づくほどにおかしくなり、なんかずっとおかしいのである。
紅玉:ずっとおかしい。狂乱の日々。てなわけで、是非見て欲しい、小野上さんの表紙はこちら!

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栗原:ゆき哉さんの美男美女♥
紅玉:美しい~~!!!美人!!!!!!ロゴがかわい~~!!!!!
小野上:美男美女の王子様と王女様が結ばれてハッピーエンドになる話です。
紅玉:おいやめろ
小野上:間違ってないやろ!
栗原:私これ、とても好きでした! 本来ファンタジーの戦争ならこれを書かなきゃな、というど真ん中の話だった
紅玉:なお、今回の表紙は告知用の特別バージョンとなっております。正規バージョンは是非本誌で確かめてください……♥
栗原:恋もありオチもあり情緒もありキャラもよく、何もかも良かったですね!
小野上:やった~栗原さんに褒められたキャッキャッ
紅玉:淡麗なんですよね小野上さんはやっぱり。あれ、これあれだっけ? プロット没になったやつだっけ
小野上:軽くプロットを話したらみんな引いて、話せば話すほど引いたけど、まあええやろってことで書いた話です
紅玉:ちょっとマイルドにしましたよね。黒い背を。
栗原:いつものブラック小野上だけど、戦争だからそういうもんよねっていう感じでうまくつりあいが……取れてたような?(自信ない)
小野上:さすがに気まずいところは描写を控えめにしたよ♥ 優しい♥
紅玉:わたしはこのラスト、もどかしいのに爽快感みたいなのがあって、好きでした。小野上さんとにかく小説が上手い。
栗原:そうそう。この世のもやもやを描きつつ、スカッと読ませてくれます!
小野上:聞きましたかみなさん! 爽快感をお求めの方は是非読んでね♥
紅玉:いつもめちゃくちゃにはやいですしね。小野上さん、そういう点では最高だよ。その他の点では最低もあるけど。
栗原:ネタが豊富なんだよなー。私割とすぐなんもない……となる
紅玉:わたしいつも同じようなものを書いてしまう。いつも同じスープです。うちの味。
小野上:私は仕事じゃ無理だな、と思ったものをここに投げ込んでいるだけだから……お二人は作風が確立してて偉いよ。提出が早いのは、本当にやばかったら俺を止めてくれよな、という気持ちの表れだからね。
紅玉:かっこいいよね。自覚だけはあるけど、とまんねぇんだよな
栗原:チキンレースすらしてないよな。とりあえず飛び込んどくくらいのノリだからな。
紅玉:来号も、コーナーせめてくれよな。
小野上:いつか本当に埋められる日まで走るぜ!
栗原:埋めません。隔離です
紅玉:離れあちらです~。
栗原:生きろ……(パンを差し込みつつ)
小野上:えーんパンおいしい(しぶとい)
紅玉:次の作品!!!!今回も来て頂きました、東堂杏子さんの「あなたはだあれ」悪女のお話!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! えっこれ言っていいの?! 言っていいよな! 悪女の話なんですよ~~

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紅玉:表紙がまたよい。雰囲気がさいこうによい~~!!!
小野上:いや~ろくでなししか出なくて良かったですね(褒めてる)
栗原:昭和ロマンが新鮮で、でもなんかすごくよかった。大正ロマンの次は昭和ロマンが来る!
紅玉:そうそう、昭和ロマンいいですよね。提出にあたって、主人公の名前が「伊月」であることに大変恐縮されたんですが、わたしとしてはご褒美です!!!!!!!
栗原:昭和のお金持ち描写が隅々まで好きなんだけど、詳しいことは次回かなあ。お屋敷に閉じ込められたいです。
小野上:この話を預けてくださるのは、少女文学、信頼されてるんだなあと思った
紅玉:こちら、東堂さんが長年書かれている最高のシリーズ「高梁さん大いに語る」の系譜の物語となっております。今回いつも届かない層まで告知が届き、「あの!!!」と
神尾:どうも~……
紅玉:あ?
栗原:おっ?
小野上:このタイミングで
紅玉:神尾さんこれ、穴です
小野上:待ってねスコップ持ってくる
栗原:紅玉さんは穴に入ってます。穴の中で推し小説について猛然と語っていたところ。
神尾:あ、じゃあ隣のテーブルで待機してるので……語っててください。
紅玉:穴掘ってて。掘り終わったら言って。
小野上:隣の穴に入りな
栗原:なぜひとりでそんな安地に?
神尾:バイクなんで、今日はノンアルビールで
栗原:最近はノンアルも美味しいもんね(シャベル押し付けつつ)
小野上:神尾くんに穴を掘らせつつ、東堂さんの話の続きを聞こうか
紅玉:「あの! 高梁さんの!!!!」と驚いてくださる方がいてくださって嬉しかったです。そうだぜ、少女文学はどこまででも原稿をもらいにいく。またよろしくお願いいたします!!!! 
小野上:今号で本気で原稿を奪りにいく強さは証明されたもんな……
栗原:以前から凄かったですけどね。とにかく現場に突撃する。編集長はいつも戦争
紅玉:あ、穴の神尾くん、巻頭の須賀さんにだけコメントください!あとはメインメンバーなので次回にもらえればいいです
神尾:須賀さんのね! もうどんぴしゃの「少女×戦争」で!! 好きなところを話したらネタバレになりそうなんであれなんですが、「戦争」に虐げられた少女の、その中でも輝き続ける強さが描かれててとても好きでした。まだ一回しか読んでないので、ラストを知った上でまた読み返したいですね。あと読み終わった後に見る梶原さんの表紙が最高でしたね。
紅玉:ウンウン。ウンウン。
栗原:よき感想。おつまみチーズあげよう
神尾:ワーイ
紅玉:穴掘ってるんだから手をあらいなね~20秒ね~。
かみおくんにおっかけてもらいつつ、市川珠輝さんに今号も来ていただきました~~!!!!!!いや、表紙がキュート!!!!(卒倒)

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栗原:市川さんのは、アニメ化決定!! でした。脳内では決定してた!
小野上:表紙も話も本当に清らか。心が浄化された。
紅玉:かろやかで美しい少女でしたよね。世界観がいい~~!!!
栗原:かわいい絵でファンタジー設定なんだけど、細かな描写と空気感が素敵だったな。連作で読みたかった!
小野上:私は一体、何を書いて……? という気持ち vs 市川さんにお任せすればいいな……という気持ち
紅玉:任せるな。ところどころりんごがでてきてよかったです。(小さいとこ拾い)
栗原:すりおろされるりんご。
紅玉:ザリザリ
紅玉:ショートカットなのが可愛いんだよなあ~~イラストのすみすさんはこうしてtwitterにカラーイラストも上げてくださってでもわかる、絵にしたくなるのわかる~~!!!
小野上:竜と少女という組み合わせ自体は比較的よく見るけど、丁寧に練り上げられた世界観できちんと差別化されてるんだよね。可愛いけど骨格のしっかりしたファンタジーだった
栗原:そうそう。この世界の竜乗りというものをたくさん見たいよね
紅玉:アニメで見たい……。アニメ映画もいい……。
栗原:脳内では決定してるんだがなぁ
神尾:いろんなところに旅して欲しいキャラクターと世界観でしたよね。
紅玉:で。かみおくん、穴はできた?
小野上:今からお前の話をするぞ
神尾:お……ハイ
紅玉:お次は今日も元気に遅刻! 原稿も居酒屋もいつも重役! かみおくんの作品です!!

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紅玉:いい絵にいいロゴだな~!!!デザインかなちゃん今回ずっと神仕事。
栗原:かみおくん、かみおくんの初稿、編集長、褒めてたで。
紅玉:そう、かみお、小説上手くなりました?
栗原:そう。そう言ってたで。
神尾:いえーい。
栗原:ただ、なんか途方に暮れて私に相談に来たで。
神尾:素直に、いまのうちに喜んでおこう。
紅玉:え、ちょっと上手くなってないですか? 文章レベルでは。まあ真っ赤っかでしたが。
神尾:いろいろ、すみませんでした(先に謝る
栗原:なんというか、完成原稿はとてもよかったです!!
小野上:いやー話の筋がすーっと通ってましたね、完成原稿
紅玉:今赤見てるんですが、「てかこの話何人称?」って書いてあるんですが……???? 君この指摘何回目??
神尾:何回目でしょうね……。一応商業で本出させてもらってるはずなんですけどね
栗原:「すごくいいんだが、あまりにも難しい」って言ってましたよ、編集長。まあ、そもそも書くのがすごい難しいお話なのです。同じ顔が3人いるんで
小野上:そうなんだよね……(同じ顔が三人) 話の展開上、名前も似てるから、そこを混線させないようにするのがまず難しい
神尾:なんでそういうことしちゃったかな、って、顔の描写してるときに何度も思い返しました。
紅玉:ここで神尾くんの赤字の一例

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栗原:魂の叫び
神尾:ナンデ!!!
紅玉:いや、すごい、この話はすごくいいんですよ。少女×戦争で、少女0の話を出してくる。それが少女小説の裾野なんですよ。
小野上:誰か一人少女だと分かるのかな? とは読みながら正直思ってた
紅玉:いや、それがいいんですよ。男の子だけっていう話は今までも確かにありましたけど、今回はよりガチガチでよかった。かみおくん本当にありがとう!!!!!!!!!!! 次もがんばろうね!!!!!!
神尾:はい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
栗原:話としてはかなり好みでした! あの子かわいい、という話を次回するぞ!
神尾:誰か少女にしようと思ったんですが、ならなかったんですよ。そして少女小説ならそれもいいかと思って。
紅玉:いいんですよね~。島田さんの表紙がまた渋くていいんですよ……。や、本当に君はいつも扉に助けられてるね。
神尾:恐る恐るお願いした「炎上する城」がまた見事で……。
小野上:島田さん偉すぎる。普通ここまで描いてもらえない。
栗原:瞳の虚さが、またね。誰なのかな、と思えてよい!!
神尾:想像以上の燃えっぷりでした。そして表紙のまなざしにぐっときました。ありがとう、島田さん。
紅玉:そして栗原さん! 今回は連作ではなく独立作品です!!!!

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紅玉:もーーキャラとロゴが可愛い!!!!!!!ありがとう!!!! 栗原さんありがとう!!!!!!
小野上:いい意味で表紙詐欺だと思う
紅玉:なんていうか、この路線が、なかった……!!!テーマに、なかったんで!!!!!
栗原:ありがとうどういたしまして!? えっ、あっ、なるほど!!
小野上:案外「戦争」テーマでも被らないものよね、みんな
栗原:かみおくんと反対の発想なんです。ガチ戦争を全部書く気力と時間がないから、人数を絞ろう、という
紅玉:物語の締めもこちらの赤字で調節していただいてね、ありがたい限りです。エモくて切なくてキュートでした。
神尾:多分わたしは調節される前のラストを読んでるんですが、ちょっと叫びそうになりました。ここで終わるんですか、と。どうなってるのか、本で読むのが楽しみです。
栗原:ありがとうございまーす!! 普段あんまりこういう、童話モチーフ的な魔女は書かないんですけど。少女文学やってるうちに、これもいいなって。そういう意味では、少女文学が生んだ子です。ありがとうございます!!
紅玉:こちらこそありがとうございます。その上で、……位置、的なあれそれについても……。ありがとうございます……!
栗原:わはは、そう、初稿は寂寞としたエンドでした。改稿後はぜひ本でお楽しみください……ん? あー、位置ね。位置ねぇーーー
小野上:個人的に凄く好きな表現があったんだけど、それは次回に取っておいたほうがいいかな。
神尾:わたしもあの主人公大好きだったんで、その話は次回。
紅玉:すべての人が固唾をのんで見守る位置に入ってもらいました。シェシェ……では!!!!
栗原:緩衝材、という言葉がある(意味深)
神尾:順番決まるまでどきどきしてました。(意味深)
紅玉:振り切っていきます!! ここまでがテーマ、ここからが、ノンテーマで!!!!!!!!! 今回は特別ゲストとなります。こちら……!!!!津原やすみさんです!!!!!!!

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栗原:本物です。
紅玉:現実です。
小野上:来ちゃったね……
紅玉:ほん………ほんとう…………………?
栗原:土が足りない(ごろごろ運んでくる)
紅玉:こんなことってある!?
栗原:わからない……津原さんは私の美文の神なので
神尾:本当なのか途中まで疑ってました。
紅玉:いや、神尾くん、決定的瞬間に隣にいましたよね!?わたしが雷に打たれた瞬間に!!!!!!
神尾:いましたよ! いましたけども!!! あっ、なんか雷落ちたなってわかりましたけど!!!
栗原:神が実在するかどうかは論じることすらもごもごもご
神尾:でもほんとうに原稿が来るまで信じられなかっ……(黙
栗原:シュレディンガーの原稿です
紅玉:~ここまでのあらすじ~ 約半年前、大人だって読みたい!少女小説ガイドさんのイベントにて、津原泰水さんとご挨拶する機会があり、私は名刺と一緒にその時持っていた「少女文学」をお渡ししたんですね。そうしたら、「僕も書きたい」と言っていただき、言っていただき、これは……………これは、わたし、この、これはもう、わたしがつまり、産婆じゃないですか!!!!! わたしが受け取らねば!!!! この子は……この子は……少女文学の子なんですよ……。(泣いてる
栗原:そのとき、紅玉いづきは死を覚悟した。生の現場に立ち会う時、そこには濃い死の気配が漂う
紅玉:したした。めちゃくちゃしました。私の手には余る仕事でした。それでも精一杯させてもらいました。
栗原:おめでとう、おめでとう、紅玉いづき(土をかけて酒をかける)
小野上:生きるか死ぬかで原稿待ってたもんね……
神尾:津原さんが「僕も」とおっしゃって、紅玉さんが「ぜひ」と言った瞬間、あ~、その子を取り上げる覚悟をしたんだなって、そんな決意みたいなものは感じました。みなさま、おつかれさまです。そして素晴らしい子をありがとうございます。
紅玉:なんとなく、なんとなく皆様お察ししていただいているかと思いますが、お伝えしていた、〆切りにはいただけず……。いえ、それはいい、それはいいのです、もちろん待たせていただきます。待たせていただきました。祈りと願いの日々です。祈ることしか出来ない。そして、そしてついにいただいた、いただいたその瞬間に……。わたしは崩れてしまい………………。
栗原:すりりんごに。
小野上:待って死に、受け取って死ぬりんご 丁寧に二回すりおろされておる……
紅玉:こ、こんな、こんなのってなくないですか!?? 念入りに、念入りに!!!!!!!! ものすごく丁寧な死。
栗原:もうジュースじゃんね
神尾:原稿頂くまでもおかしかったけど、いただいたらもっとおかしくなった、紅玉さん。でも読ませていただいたら、おかしくなってもしかたないなと思いました。みなさんも読んでおかしくなってください。
栗原:内容が、すごかったので……
紅玉:いやほんと、ほんとほんとほんとに、私は、私はあんまりこういう人生を歩んでてあんまりこんなことはいわんのですけど、小説なんか、やめちまうべきかと思いましたね……。何言ってんだって周りから非常に不可解な顔されたんですけど、いやもう、この……読めばわかる……。
栗原:面白い面白くない、いい悪い以前に泣いてしまって、すごい、なんだこれ、って、まだちょっと思っています
小野上:感性と理性の見事な融合だった
紅玉:もーわたし、全然だめで、もうわたしなんぞ、という絶望で、でも、すごく丁寧に、感謝の言葉をいただいたんですよね。提出時、津原さんに。そういうとこまで、本当に、神様だったな……。
小野上:次元の違う存在だったな
紅玉:津原さん、もちろん最高の作家さんなのですが、世代的に、「なぜひらがなで書かれているの?」と思う方もいらっしゃるかと思います。かつて、「津原やすみ」の名前で少女小説の伝説となっていた方なのでした。今回、それを、やすみの名義で……。わたしは、わたしは正直なところ、「やすみ」さんの話をリアルタイムで見てはいないんですね。ちょっと畑が違ったので。ただ、信頼していた友人が、「この人は神様なんですよ」って私に言っていたので、神様であることは知っていました。そこから津原泰水さんの作品は読ませていただいて、本当に、次元の違う美しさをもっていらっしゃって……。いや、もう、みんな読んでください。待っていたひといたでしょう。現実ですよ。本物ですよ。本当に、ここにあるんですよ。
栗原:神様の話には無口になってしまうな……読めばわかると思うし、わからないなら全然それでいいと思います。それは、あらゆる小説について、そうなのですが
紅玉:編集長は絶望し、DTPオペレーターさんも呆然とし、イラストの鳴海さんにいたっては、急なお願いでしたのに二つ返事で、「死んでも描きます」と言っていただきました。
小野上:表紙詐欺じゃないんだよなぁこれが でも表紙詐欺でもあるんだよな、不思議
栗原:この話は編集長に、少女文学に、少女に、今の世界に……まあ、とにかく……今ここにあってくれてうれしい
紅玉:正直に白状してしまいますが、原稿をいただいてから扉を発注すること、絶対に超特急依頼になってしまう、すべてをわかってて、今回鳴海さんに他のどの扉も依頼をしなかったのです。鳴海さんが、津原やすみさんのために、全てをかなぐり捨てて描いていただけると信じていたので。
神尾:鳴海さんの表紙、本当に、最高です。ぴったりなんだけど、先に原稿読んでいた者としては、予想外に少女小説な表紙で、詐欺だけど詐欺じゃない表紙で。
栗原:鳴海さんがやすみさんファンなのは知っていたので、本当に、奇跡……!! と思いつつ感慨深く拝見しました。最高にかわいい。津原やすみさん復活にふさわしい扉でした!!
紅玉:最高ーーーーーーーーー!!! 最高の扉ですよね。どんなお話かは、私達の口からはまだ詳しくは語りません。ひとりでも多く受け止めてほしいと思います。
小野上:どちらの名義でもお名前だけ知っていて、作品に触れたのは初めてなんだけど、この入りからこうなるんだ!? と何度も驚かされました。面白かった~。
紅玉:そしてこの本はこれで本当に最高の構成になってるんですが、最後のとめとして若木先生にきていただいてるんですね。この作品が、また、今号も素晴らしくて。もう、そもそも須賀さんも、津原さんも、若木さんがつないでくださったご縁であって。本当に、少女文学館の仏様みたいにいてくださって……。
栗原:神様と仏様がいる本。日本だ。
小野上:八百万
紅玉:戦場で天国ですよ。最高。
神尾:天界大合戦みたいな本ですね
栗原:若木さんのこのシリーズ、いつ読んでもこの長さでまとめておられるのがすごくて、あっちからこっちから読んでしまうんですけど。読後感三倍以上あるんだよな。
小野上:ページ数もあるけど読み応えがすごい
神尾:シリーズ全ていいですけど、今回の話とても好みな雰囲気というか、空気というか。
紅玉:すごい。すごいんですよね。今回もすごい。あと今回、爆速でおくっていただいて。第一位で。完全にゾーン入ってらっしゃるのがわかる筆でした。
栗原:荒廃した近未来ものって、とても多いのに(若木先生もそのブームを作られたお一人なのですが)そう来るの!? ってなる。よかったです。
小野上:この世界の破滅へのカウントダウンが近付いてきた気がしてわくわくしました!
栗原:おっ、野生の小野上さんが飛び出したぞ。
紅玉:くさむらにかえって。
栗原:どう。どうどう。(麻酔銃かまえつつ)
小野上:オレサマ オマエ マルカジリ
栗原:悪魔じゃねえか。リアルに飲み物噴いたのでやめてください
紅玉:やー少女文学、本当に、こんな……。こんな風に、原稿をいただける本になったんですね。感無量です。とにかくもうみんな読んで下さい!!!! 購入はこちらから!! すでにたくさんのお申し込みありがとうございます!!!!!!!!!!絶対届けるかんね!!!!!!!!!!そして私はちょっと、穴で眠るので……。新刊情報を告知してかえってください。特に栗原さん。
栗原:あ、はい~~!!
小野上:私は今年はまだはっきりしねえ~ので、応援してるね♥
神尾:わたしもはっきりしねえですが、たぶん今年1冊は、出せ……そうです。
紅玉:なんかはしてます!(いつもの)
栗原:コロナ禍を呪いながら必死こいて書いたなろう連載が、紙の本になります!!

「死んでも推します!!~人生二度目の公爵令嬢、今度は男装騎士になって最推し婚約者をお救いします~」
講談社Kラノベブックスfより、6/2発売予定です!
コミカライズ企画も進行中!
書籍のイラストはいつも少女文学でもお世話になっております、ゆき哉さん!!
コミカライズ担当は、素で読んでました、「乙女ゲー転送、俺がヒロインで救世主!?」の辻本ユウさん!!

神尾:fr000000000
00000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000k、lm

栗原:おい神尾
神尾:すみません。猫がおしました。すみません。
紅玉:おめでt!!……神尾?
栗原:ねえ、そのタイミング
紅玉:こんなことある??
神尾:ほんとうすみませんすみません。タイミングが悪すぎてどうもすみません。
紅玉:神尾遅刻あるみ最後まで
栗原:わからない。どつかれ待ちなんだなということしか
小野上:持ってるなぁ本当に
神尾:えーと、栗原さんの本、楽しみなんですよ!! イラストも早く見たい!!!!
紅玉:神タイミングなんだよなぁ……。それはそれとして、おめでとうございますーーーーーーーー!!!
栗原:えー、新作も書き始めてるんで、よろしくお願いします! いっぱい働いて! おります!!!!
紅玉:いっぱいいっぱい働いてる!!!!!!!!!!!
小野上:これも少女文学が繋いだ縁だな~おめでとうございます!
神尾:働かねば……と、みなさんを見ていると、思います。
栗原:何もかも終わってない! と叫びつつ、少女文学の原稿も出した!! えらい!!
紅玉:栗原さんはいつも偉いよ!!!!!! みんな偉い! だいたい神尾くん以外! 神尾くんがんばって。
神尾:は、はい……
栗原:神尾くんは、生きるのを、頑張っているからな……いや、みんな、生きてるんだが
紅玉:そうね、猫とか…
小野上:みんなみんな生きているんだ
紅玉:では! 次回の居酒屋は、6/6コミティアあわせを予定しております! その頃には現在の注文分お届け出来るのではないかなと思っているので、もう少し内容につっこんだ感想戦になるかなと。そして今回、実験的におたよりボックスを設置しました。

結局使わないかもしれないんですが、居酒屋ヘビーユーザーの皆さまのお声を一度聞いてみようと思って……。みなさんのお便りを、お待ちしてみます!!!
栗原:好きなお酒やノンアルも教えていただけると嬉しいです!
神尾:おお!おもしろいですね。よろしくお願いします!
小野上:隔離部屋はいつでも仲間を待ってますよ
紅玉:じゃあ……。私は……穴で眠るので……。みんな……。酒をかけていってくれよな……。
神尾:じゃああの、わたしはバイクで帰りますんで……
栗原:よい夢をみてね、編集長(だばだばだー)
小野上:のめのめ(地酒)
神尾:ノンアルかけておきます
紅玉:センキューね……みんな……………

こうして、今日も「少女文学倶楽部」の夜は更けていく──


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