弥生 俳句
雉だって頼りになると言われたい
陽に透ける桃の節句の奥座敷
縁側におはじきがあり更紗木瓜
微熱なの。恋は啓蟄のせいなの❤️
啓蟄に変わらぬ今日も米を研ぐ
永き日のしっぽ捕まえ蝶結び
君子蘭隠しきれない嘘が咲く
靴の紐結び直して春の夢
秘め事をそっと包んで白木蓮
雨降ればはしゃぐ長靴蝌蚪の水
麻疹の子恋愛至上主義だから
春愁や殻のむけないゆでたまご
春の雪消えた街灯消えぬ傷
だからさあ!ぺんぺん草って呼ばないで!
夕づつとなずな手折りし帰り道
春分に笑って逃げる蝶をみた
霾れば黄色く染まる君の噓
雪雫思ったよりも勝気だね
春の駒ハラスメントの網くぐれ
春休み弾けそびれた良い子です。
花雲りあくび殺して午後三時
筆先の湿度が重く花曇り
雨上がりどこへ帰ろう夕燕
水温むペールブルーの海の色
繫いだ手古き枝にも初桜
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