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俺たちが座っているローソファの前のテーブル、くにゃくにゃになったフォークと曲がったスプーン、あるセミナーで参加者が曲げて見せたものだ、むかーし 昭和の頃ユリ・ゲラーがやったあれ

仕事の取材でセミナーを受け、今、アキの居る仕事場に戻った。

「ジャガーノートはクリシュナの力、ジャギュアとは違うと思うねん」
アキはWikiを読み込んでいるから、若いのに物知りだ。
「でもさ音が同じだという事はつながりが有るんだぜ」

「けっこう、無茶苦茶やねぇ」
「そだよ、実は世の中って無茶苦茶なんだ」

「うちみたいに若くて可愛い娘がハルみたいな爺さまとつがいだったり?」
「それが、何より無茶苦茶だけれどね」

「そう、思うやろ、本当に大切にして貰わな間に合わんは」
「あらま(笑) 若ければ釣り合うか?」

「冗談やよ、ハルには感謝しかない」
「それは俺も同じさ、アキみたいに若くて可愛くて賢い仔が一緒にいてくれるんだ」

「賢いって言われるのが一番嬉しい」
「賢いよ、で」
俺は内側の力をひっぱる、外の力の気も引いてくる、混ぜる、ぐっと混ぜ合わせてすっと開放する

「ハル、何をやった?」
「呪と言う曲がりを真っすぐにした」

俺たちが座っているローソファの前のテーブル、くにゃくにゃになったフォークと曲がったスプーンが変化する

「おもちゃにして使い物にならないと、可哀そうじゃん、曲げられる為に創られたんじゃないものな」

俺の目の前でフォークとスプーンが基に戻っていく
すっかり元に戻った。

「ハルぅ」
「ん?」

「セミナーの人たちは、こすったり揺らしたりしてたのに」
「手も触れずにって?」

「どうやったの?」
「可哀そうだな、元に戻れって導いた」

どんなものにも精霊が宿る、ネィティブアメリカンや日本にあるアミニズム、それが望まないものに曲げられているなら、元に戻れ本来にあれかしと祈れば良い。

「ハルぅ 究極のアンチエイジングやね、見た目変わったよ?」
「これがジャガーノートの応用」

「で、ハルは梅華紋?」
「先祖がそんな仕事をしていたらしいね」

「なんか呑みたい」
「あいよ、牛タンと牡蠣のアヒージョをこさえて来た、日本酒にするかい? ビール?」

「両方」

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