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月曜に雨が降ったせいで
植木屋の仕事はタイトスケジュール

そこへ来たのがバカのUさん

僕より年上で植木屋歴も長いのに

使えねえ

リーダーが効率を考えて仕事を割り振り

僕は生垣、Uさんは樹上
一番大きな梯子を抱えてヨロヨロ

おめぇ梯子も架けらんねえのかよ
それどころか梯子の運搬も出来ない非力
全く使えねえ

と 想ったが言っても仕方ない

駆け寄って梯子を抱えて
「はい、どこに架けるの?」

一応希望を聞いて
安全に架けられるところへ誘導

ロープで固定するまで見守る

頭も悪いし、力もないんだ

妙に納得した
でも、居てくれた方が仕事の効率は上がる

実は人の能力は、こんな風にそれぞれ違う

学校や、様々な訓練で能力を上げようとするのは
最低の能力を揃えようとする試み

それは人と言う生き物が
他より弱いから、最低能力の底上げをしておかないと
肉食動物に狩られる事から始まり

人の天敵が人になったとき
生き残る集団にしようとしたから

平和になって
本来なら淘汰されているUさんみたいのが居る

なら、協力して少しでも効率を上げれば良い

それが出来れば僕の調整能力も上がる

僕より年上で職歴も長いからと
要求しても 出来ないことは出来ない

年相応じゃなくて
Uさん相応に動きのチャートを考えて誘導しよう

そんな風に考えた

でもね、いつもより高い樹に昇ったせいか
終業2時間前から草臥れ果ててるのが見え見え
動きが悪いどころか
手帚でそこいらを履く仕草だけして
サボってやんの
仕事しない(笑)

まぁいいやね

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