筋トレ短歌ノート①
短歌の筋肉つけたい私が、短歌筋トレいたします。って、何をすれば短歌筋肉つくのかな?
妹の「短歌もらいました」を読みながら、短歌熱高まる自分!!しかも、わたしがひとつも詠んでいないのに、妹は、短歌の勉強会にも参加している。いっぱしの歌人だ!焦るぜ。置いてけぼりだ!
そもそも、いつも妹は私を追い越していく。その初めは、小学校。小学6年の妹の身長が中3の私を追い抜いた。それ以前にも何かを追い越されていたのかもしれぬ。気が付かなかっただけで。
なんでも早い自分、スローな妹。そう決めつけていた。母は私を「そそちゃん」と呼んだ。楚々としているからではない、そそっかしいからである。初めてのおつかいで、卵を頼まれ無事買っての帰り道、うれしくて卵のはいった袋をぶんぶん振り回し、体に打ち付ける私。今のようなプラスチックのケースに卵は入っていない、入っていたとしても、結果は同じだったろう。卵は、すべて打ち砕かれていた!
片や妹、何もかもおっとりとスローリー。その食事たるや・・・。朝早く仕事に出かける母に頼まれ、姉として私は、妹のご飯食べさせ係となった。ちゃぶ台に座る妹の横に、お人形やぬいぐるみを座らせる。人形たちにごはんを「あーん」とあずかるふりをしながら、妹にも同じ様にあずかる。そうやって、なんとかご飯を食べさせていた。
「キューピーちやんは人参嫌いだって。でも、あやのんは食べるもんね。はーい、あーん。」「くまちゃんもなんでも食べるって、あやのんもだね。あーん。」
にこにこと口を開ける妹。姉の一人芝居に、妹は付き合い、喜んでご飯を食べた。これが、妹のアーティストチャイルドクラブ好きに影響を与えているのではと・・・。
結婚も妹の方が早かった。これは、出会いのタイミングだからしかたない。そのあと、かなり経ってから自分は結婚。内心、焦った日もある。いい女でもないくせに「いい男はどこにいる!」と怒ったことも。恥ずかしや。
そう、短歌に取り組み始めたのも、いや、取り組みは、私のほうが早かったと思うが、行動に移して詠んでいるのは妹である。
そんな前ぶりは、どうでもいい。今を生きろ!である。下手でもなんでも詠め。短歌筋肉をつけるのだ。
我が筋トレ短歌ノートの少ない短歌の中から、相棒が選んだ歌をひとつ。
七日日(なぬかび)は真昼のねぷた青空に映えて消えゆくあっけらかんと
地道に行こう!
わたしのメモしたわたしの好きな短歌を紹介して鑑賞して学ぼう。きっといつか筋肉となるはず。
ひかりはかぜかぜはかがやき草のなかにうしなひしものそのままでよし
真中 朋久
1964年6月2日生まれ。歌人。気象予報士。2010年寺山修司短歌賞受賞。
木陰の中のひかりが風で揺れているようなそんな景色を思い浮かべる。草の中に失ったものは、淡い思い出なのだろうか。 そのままでよいと肯定されて喜びも哀しみも透き通っていく・・みたいな感じ?この空気感好き。はて?空気感を出すにはどうすればよいのであろうか。
自作に戻る。真昼のねぷたの明るい哀しみを祭りの終わりの寂しさを詠みたかった。
温暖化の影響を受ける前は、ねぷた祭りが終わればもう夏が終わったようなものだった。急に涼しくなってね。涼しい夏は夏休みの終わりを予感させて淋しかったなぁ。そういう感じを詠みたいのよね。
ま、筋トレだ!短歌筋トレしていこう。
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