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たとえベストセラーの本にも、私の子どもにあてはまる正解は書いていない。

今週、学校で、今後についての面談があった。
いずれ通常級に戻らなければならない長男。
この先の不安はもちろんあるけど、とりあえず今は「支援級じゃなければ行かない!」と本人が断言しているので、他に選択の余地はない。
支援級への転籍願を出してもらうことにした。
この転籍が叶うかどうかもわからない。
でも、認めてもらえなければ、もう学校には通えないよな…と思っている。

いずれ通常級に戻らなければならないことは、まだ長男には言ってない。
今言っても理解できないだろうし、せっかく学校に対して少し前向きになってきている時にすべき話ではないかなと思っている。
通常級に戻らなければならないというのは、来年とかそういう話ではなくて、高校受験を見据えて、という話だ。
支援学校には行けないので、高校受験をするためには、通常級に戻らないと内申がつかない=受験ができない。
ほんとに、なんだかなーと思うよねこのシステム。
私はもはや受験などどうでも良いのだが。
ただ、通信制の高校がどんどん増えてはいるけれど、発達障害に理解がある学校は少ないという話も聞く。
結局は単位を取らなければ卒業もできないし高卒資格も取れないので、「通信制があるからいいや」という考えはちょっと危険かなと思う。


不登校、登校渋りへの対応はセオリーがない。
私の集めた情報や、SNS界隈では、
「本人が行きたくないというなら無理に行かせなくていい」
というのが流行りの考え方のようだが、
本当に、それは慎重に見極めるべきだと思う。
不登校や登校渋りの要因や原因はもちろん人によって違うし、
要因・原因の理由が1つだけということの方が珍しいと思う。
「アレも嫌だし、コレも嫌。」
とか、
「自分でもなんだかわからないけど、とにかく学校が嫌。」
というケースの方が多いのではないだろうか。

うちの場合も要因は一つではなく、今はもう、
「何が嫌なのか自分でもよくわからない」
という状態なので、要因・原因の究明をしたところであまり意味がない。


とりあえず、うちの場合の今のところは、

⚫︎朝の行き渋りを乗り越えれば、学校ではそれなりに過ごせる。
⚫︎学校ではいやいや活動しているわけではない。
⚫︎学習も意欲的に取り組んでいる。
⚫︎強迫行為、チックのような症状は不安から来ているもののようだが、それが必ずしも学校のストレスとは言い切れないようだ。

ということがわかったので、我が家では今のところ「学校に行かない」という選択肢は持っていない。
ただ、これが本当に良いのかどうなのかはわからない。
というか、それは専門家でも断定はできないみたい。
一つ一つ、試してみるしかないこと、それと、「いま」を見つつ、中長期的な目も持つことが必要みたい。
これがしんどい。
結果がね、すぐには現れないんだよね。
試してみて、しんどくても続けてみて、本人が変わるのを待つ、みたいな。
それも、合ってるかどうかはやってみないとわからない。


うちの場合は、
朝、学校に着いて、「行きたくない!」と泣いて暴れても、私は無視して帰る、というのを数日続けた。
そうしたら、朝家を出るところから泣くようになり、
次の日からは朝ごはんを食べてるうちにテンションが落ちてきて準備が進まなくなる、という感じになったけど、
私はひたすら塩対応、時間が来たら車に荷物を積んで、車で待つ、ということを続けた。
その後、今週は月曜日以外は学校に着いてからは泣かず、スムーズに学校に入って行った。
いや、朝は「行きたくない」「頭痛い、気持ち悪い」とは訴えるけど、前より少しマシになったかも?くらいの微々たる変化だけども。
それでも、学校生活に対して、少し前向きになっているようだ。

本人は、
諦めもあるだろう(というか、これが目的)。
我慢していることもあるだろう。
この方法で本当にいいのかどうか、正直わからない。

でも、やってみるしかない。
「これが正解だった。あーよかった!」
となるほど簡単ではないのがこの世界のようだ。
と、私も予防線を張ってないと耐えられないので、ぬか喜びはできない。


本音はね、
学校に行かなければ、なーんもストレスなくていいよなあ。
と、たまに休ませる時思う。
なんだけど、ここしばらく塩対応(語弊ある表現だな)を試してみた結果、本人が学校に対して少し前向きな気持ちを持ってきて、
「学校であれをやるんだ、これをやるんだ」
と言っていてそれが苦しそうじゃないので、今はこれがベターかなという感じ。
ベストは、どこまでいってもわからない。

将来、「あの時本当は学校に行きたくなかったのに、ママが行けっていうから我慢して行ってたんだ」と恨まれるかもしれない。
でも、学校に行かない道を選んだとして、「自分は周りと違う」と悩むかもしれない。
わからない未来を心配しても仕方ないのだ。
今はぶれずに進むのが大事かなと思うので、今はこのやり方でいくのだ。


不登校で悩んでいる人はいっぱいいると思う。
私もまだまだ渦中でなんのアドバイスもできないけれど、
悩んだ時に読む本やSNSの情報に惑わされないように。
たとえベストセラーでも、フォロワーが多い神様的な発信者でも、それがあなたの子どもにとっていいかどうかは別の話。
子どもを直に見てくれて、親の相談にも乗ってくれて、まるっと見てくれるような専門家の助けを借りるのが、一番の近道なのではないか、と、今の私は思っている。
その特殊な状況においては、親といえどもただの素人、自分たちだけでどうにかしよう、はあまりに苦しすぎる。と私は思ってる。
発達障害あるならなおのこと。
そんなわけで、私もその環境を作れるように、あちらへ出向き、こちらへ出向きと奮闘中。




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