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目の端に入れるってことは

自分のことだけしていたらいいよ、ではなくて、常に誰かを目の端に入れておかないといけないのは、心から休むことが難しいし、日々何かしている気持ちになる。

これは育児で思った。

結婚して相方のことなど、そんなふうに思ったことはない。だって、日常生活に支障ない大人だから。

介護で、老人がいつ外に出ていくかわからない、火事や薬の誤嚥も同じく心配で、目の端に入れておかないといけないとしたら、働けない。

何かしながらでも様子見ていたらいいやん?という人もいるだろう。
そうでもあり、そうとも言えないさじ加減があるから、うーん…としか言えない。

そしてそれが上手い人もいる。
私は先回りして、考えちゃうから疲れる。
だから、子供にとっては楽なところもあり、うざいところもあるんだろうけど、目の端に入れてきたおかげで、私に対して、今まで淋しかったとか大きく逆恨みみたいな負の感情で渦巻いてはいないようだ。

わたしはいくつか失敗していて、友人が急死してしまい、慌てて駆けつけるための支度ををしていたら、子供が2歳半で焼いているパンのオーブントースターに手を入れていたのである!

大やけど!?

台所をうろつく子供を目の端に入れていなかったから、油断した親のせい。
パンを出してあげようとしたのだろうと思われる。
やけどをした手に何かを塗って包帯して、なんとかなると、優先順位をあとにした。
友人宅へ駆けつけて、翌日皮膚科に連れて行くと、そこの医師に怒られたっけなー。
24時間過ぎてる!と。
私の落ち度だから、黙って医師の言い分を聞いて、これはあとが残りますか?と質問したらもっと怒り出して、そんなこと、わからない!と言われたのを鮮明に覚えている。
じゃあ誰がわかるの?と思ったのも覚えている。
それを黙って聞いていた子供が、かあさんの友達死んじゃってね、と止めに入って驚いた…誰かに親が怒られているのは怖かったのかもなぁ?
幸い痕にならず治ったけど。

目の端にいれておく、これはいつまで続くのか?
うちの場合は、ご飯食べたか?体調どうか?アレルギーの薬持ってるか?吸入したか?などチェックは多く、抜けていることも多い。
15歳に声をかけるのは、地味に消耗するから嫌なんだけど、アトピー喘息食べ物アレルギーの人って、日常ケアによっては憎悪するから、やっぱり仕方ないよね…
自分のことなのにやらないで辛くなってみたらわかるよ、と言う人もいる。
そうじゃないんだよね…悪くさせてゃいけない病なんだよ。
夜の睡眠を邪魔する病気で、成長期だし、学校の活動はハードだし。
ちなみに相方=父親は、目の端に入れないためふたりでいると症状が悪くなって、薬が増える。

 介護でも同じことがあるだろう、他にも。

今日も、朝起こすことからやるルーチンにため息が出るよ。
ガンバロー。


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