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利益率18%のStarbucks社が重要視する3要素〜人間・コーヒー・コミュニティ〜

世界に23,043店舗、日本国内に1,131店舗展開しているStarbucks (2016年9月末時点)。

そんなStarbucksが2014年、シアトルにオープンした、高級豆「リザーブ」を使用した劇場型焙煎所付き高単価ショップの第1号店に行った時に聞いた話が面白かったので紹介します!


映画「チャーリーとチョコレート工場」にインスパイアされて作ったStarbucks Reserve

一杯13ドル以上のコーヒーを提供する高級店、Starbucks Reserve。

当時StarbucksのCEOだったハワード・シュルツ氏が「チャーリーとチョコレート工場」の「コーヒー版」を作りたいと考え、作られたStarbucks Reserve。

店に入った途端、匂いや視覚など五感に訴え、子供みたいな気持ちになってワクワクできる、そんな店にしたかったそう。

(巨大なロースターで豆が焙煎され、焙煎された豆が空中の透明チューブを通って巨大な銅板のタンクに運ばれ、そこからまたチューブを通ってカウンターに運ばれてバリスタがコーヒーを淹れる様子は圧巻!)

世界中で2,000店舗でしか売られていない「リザーブ」は全てこちらのコーヒー工場で作られています。


Starbucks Reserveのロゴに込められた想い

星は「スターバックス」、Rは「特別なエリア」という意味合いが込められたReserveのロゴ。

グリーンのロゴとは全く異なるシャープなイメージのロゴを起用し、茶色や光沢で「あたたかみ」や「品質の高さ」を表現されています。

店内のバリスタが身につけているエプロンも緑ではなく、茶色の革製のものを着用。


利益率18%を占めるStarbucks

日本では経常利益が15%以上だと利益率が高いと言われていますが、Starbucksの利益率はそれを上回る18%!!

また、シアトルのStarbucks Reserveでは多い時だと400万円/日、年間5億円を売り上げているそう。


重要な3つの要素:人間・コーヒー・コミュニティ

Starbucksは、質の良いコーヒーを提供するだけでなく、世界の人々と繋がりも大切にしているそう。

人間同士の繋がりの深さを強固にするために、今後も店舗を増やしていく予定とのこと。

Starbucksもコミュニティを重視しており、コミュニティを通じてファンを増やし、売り上げをあげていくようです!


Starbucks Reserve店内にコーヒーに関係ないグッズを置く理由

店内には自転車やTシャツなど一見同社とは関わりがなさそうなアイテムが売られていました。


「ローカルなもの」かつ「フェアトレード」であることを軸にアイテムを選定しているそう。

スタッフの方曰く、「顧客データをもとに顧客の意向に沿うのも大切だけでども、自分たちが扱っていて面白いかも重要。Starbucksはミスを恐れずにチャレンジさせてくれている」とのこと。

今後、「リザーブ」だけを取り扱ったStarbucks Reserveは、2017年12月に上海でオープンされたほか、2018年にNYと東京(中目黒)展開されています!

とはいえ、人間、コーヒー、コミュニティを大切にしているとはいうものの、都内の店舗はスペースを活かした店舗から、ギチギチに椅子が並べられた店舗に変わってしまったり、タッピングなど技術がいらない自動式のマシンが導入されたり(ボタンを押せばエスプレッソが出てくる)と変化が感じられ少し寂しくなったり・・・。

利益と居心地の良さのバランスって難しいなぁと思いました(この辺りを本社の人にダイレクトに質問したら、はぐらかされました…)。

居心地の良さを求めるなら13ドル払って、リザーブを、ってことですかね。

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